今回のBJツアー・・・オープニングでは、ジョンがアリーナ中央から登場する・・ってのが定説。ただ、このジャパンツアーは、ステージから現れたり・・アリーナから現れたり・・と、必ずしも定着していないようなので、今日もどこから彼が登場するのかわからないんですよ。テクノチックなS.Eが流れ出し、巨大なステージが眩いばかりの美しい照明に照らし出されても、アリーナの観客は後ろ見てる人、前見てる人・・で落ち着かない(笑)そうこうしてるうちに、突然、けたたましくあのギターリフが鳴り響く!!おお〜!「Last Man Standing」!!ニューアルバムの中で一番好きな曲だ!!ステージ上の巨大スクリーンがじわじわ〜〜っと降りてくると、そこにはニューアルバムのジャケットでおなじみの「スマイリー君(勝手に命名)」が映しだされている。ホゲ〜〜っと、美しいステージに見とれてたら・・・突然アリーナのみんなの視線が後ろのほうに・・・・
出た〜〜っ!ジョン〜!!アリーナの最後方に設けられた小さなお立ち台にギターを抱えたジョンが颯爽と現れ、そして歌いだすと、んも〜〜「うぎゃ〜〜〜!」とばかりに、皆さん大興奮。こりゃもう、特にスタンドのファンにとってはたまらん演出っすね!一方、アリーナのファンは後ろ向いたり、ステージ見たり、サイドのスクリーン見たり・・と、もう大忙し(笑) 「ヒアイズ ラ〜〜スマ〜〜ンスタ〜ンディ〜〜ン♪」と、一緒に歌いながら・・改めてこの曲の良さをかみ締める。んで、曲がエンディングに向かいはじめると、ジョンがなんとアリーナ中央をのっしのっしとステージに向かって歩き出したではないか!これには、その周辺のファンは発狂寸前(笑)・・これってまさに、昔見た全日本プロレスの入場シーンみたい・・(-_-;) なんとか、無事(苦笑)ステージに戻ってきたジョンの姿は、やっぱ・・・花道からリングに上がるレスラーの姿とだぶる(笑)・・・あ!ジョンがレスラーみたいな体形って意味ちゃいますよ〜〜。

そして、曲の残響音が残る中、ジョンの合図とともに来た!「Shot Through The Heart! In Your To Blame!」・・当然みんなで
「You Give Love A Bad Name」と、返す。この流れはもう定番ながら最高!超満員のドームがさらにヒートアップ!いやいや、これまもうコンサートにおける「完璧なる2曲目」と言っていいんじゃないかな〜〜。ラストパートは会場だけでサビの部分をまるまる歌って締め!ん〜〜・・この2曲だけでもうBJライブに参加してる幸せを感じるのぉ〜〜。そして、ジョンの「どもありがっと〜」を合図にするかのように曲は「Captain Crash & Beauty Queen From Mars」へ。これまた、既に定番になっている、「両手上げ横揺れウェイブ」が気持ちいい。正に会場の一体感を感じられるこの曲では、やっぱスタンドから、アリーナの大海原を見渡したかったかも。

しかし、今日のBJ・・・走る走る!間髪置かずジョンの「ワン!トゥ!スリーふぉぉ〜(HGちゃうで)」とともに、もうオールドファンの耳には刷り込まれているであろうあのイントロが!!そうデビッドの指先から弾き出されるあのフレーズ!むろん
「Runaway」!これには、通路はさんで私の隣にいた・・おそらく60歳は超えているであろう熟年夫婦も大喜び!なんか、ええ光景やのぉ〜〜・・と、泣きそうになりましたがな(汗) そうそう、心配していたリッチーも頑張ってましたよ!当然、ギターのストラップ左肩にはかけれないので、右肩にかけての熱演・・・めっちゃ弾きにくいでしょうが、PAから出てくる音は完璧!むろん、プロとして大事なライブ前に骨折してしまうというのは、不注意以外の何者でもないのでしょう。でも、ステージに立っていつもと変わらぬプレイを聴かせてくれる彼の姿には感動して、これまた泣きそうになったっす(大汗) そんなさまざまな思いをのせて「Runaway」は進む。レコードよりもさらに凄まじいギターソロを弾くリッチーの姿は鬼気迫るものがありましたね!

アルバム未収録の
「Radio Saved My Life Tonight」(恥ずかしながら今日初めて聴いたけどめっちゃいい曲!)を挟んで曲は、「Just Older」へ。正直この曲、今までそんなに好きでもなかったんですが、今日聴いたこの曲は、なんか心打たれました!普段ライブで曲の歌詞を思い浮かべるって事はまずないのですが、この曲の2番の頭・・「It's Good See Your Face(君にまた会えてうれしいよ)」の箇所に「Osaka!」と挿入してくれたんですよ。さらに、曲中のオンリーピアノパートでのジョンのMCが素晴らしかった。はっきしいって、大半は何言ってるかわからなかったんですが(涙)・・「俺たちが初めて日本に来たのは、もう22年前・・それ以来、何度もこの地に立ってるけど、今日は自分たちが日本で行う75回目のショウだ。昔から変わらず応援してくれてありがとう」 みたいなことを語りかけてくれました。いや〜そのMCがこの曲の内容と見事にマッチしてて、感激でしたね。ちょっと、この曲・・以後特別な曲になりそな予感・・・

新作から
「I Want To Be Loved」・・・前作から「Everyday」と、演奏されたあと、きた!「トゥ!スリー!ゴー!」の合図で始まる曲といえばこれしかない!「Born To Be My Baby」だ。私にとってはある意味ハイライトともいえるこの曲・・・いや、この会場の異様なまでの盛り上がり見れば間違いなくこのコンサート前半のハイライトとも言えるでしょう!「ナナナ、ナ〜ナナ、ナ〜ナナ、ナ〜〜ナ!」の大合唱は鳥肌もんでしたよ。この大合唱が永遠に続けばいいのに・・・と、きっと誰もが思ったことでしょう。それに答えるかのように、「ワンモアタ〜〜イム!」と、もう一度我々に歌う機会与えてくれたBJ!さらにテンポアップ&ヒートアップしての、この大合唱が最高に気持ちよかったな〜〜。

しかし、今日はMCがほとんどない・・・のが、気になる・・・。巨大スクリーンに映し出されるジョンも、心なしかいつもより笑顔が少ないような・・・

とはいえ、当たり前ですが、繰り出される曲がもう〜〜ほんといい曲ばっか!新作から
「Story Of My Life」そして、来ましたがな・・ついに・・・・。「In These Arms」だぁ!私が参戦したBJライブで・・不思議と聴けなかったこの曲、ついに生体験(笑)これはうれしい・・・先日の当サイトのレビューでも触れてますが、この曲の持つ高揚感ってのは、ほんと聴き手に活力を与えてくれるんですよね〜〜。当然それはライブにおいても然り!!その高揚感が次に演奏された「Welcome To Whever You Are」で、弱冠寸断されてしまったのは残念だったのですが、すぐさま新作の先行シングル「Have A Nice Day」で持ち直すとこはさすがでしたね!この曲では当然のように、ステージセットの至る所に「スマイリー君」が登場して会場を和ませてくれました。そのステージセット・・・ほんと豪華!前回のツアーのようなインパクトのあるセットではないにせよ、やっぱ金かかっとるのぉ。ステージ後方にそびえたつ5本の支柱(それ自体が照明の役割も果たしている)・・そして前述の巨大スクリーン!これがほんと今まで見たことも無いほど美しく鮮明な画像を映し出すんですよね。で、よ〜く見るとステージのバックドロップ自体が巨大スクリーンになってる!そう、巨大スクリーンの2段がさねとでもいうべき、贅沢なセット!そして、今回2人のサポートメンバーを迎えた合計7人のパフォーマー・・う〜〜むまさしくビッグエンターテイメント!!!

そして、あのイントロ・・・デビッドの荘厳なシンセにヒューのベースが絡んで、そしてリッチーのトーキングモジュレイターが唸りをあげる。ええええ??も、もう?この曲やっちゃうの?ってな感じで
「Living On A Prayer」が炸裂!ま・・まさかこの曲で終わりじゃないだろうな〜・・と、いやな予感がする(まぁ、それは杞憂でしたが)・・・いつものような定番のジョンのアカペラから始まらずに、ふつ〜〜にCD通りにはじまったので、会場もなんか意表衝かれた感じか?やはりサビは盛り上がる、盛り上がる。しか〜〜し、ここで前代未聞のハプニング発生!エンディングがなんか変!いつもなら、サビを引っ張ってぐわ〜〜んと盛り上がって終わるはずが、なんか変・・・。リズムがあってない・・・ジョンも歌うのをやめてしまった(大汗)んでもってなんか尻切れトンボみたいな感じで曲が終わってしまった〜〜(涙) こんな慌てたBJ見るのは初めてだ。会場もなんかわけがわからず呆然・・・。戦犯はティコか??それでも、素知らぬ顔で「Bad Medicine」の演奏はじめちゃう彼らはやっぱ偉大だ(笑) 立て続けのライブ定番曲に会場も気を取り直して「バ〜〜メディスン〜〜♪」(笑)失敗も、大ヒット曲でもてねじ伏せてしまう彼らの力技に感激さ!曲の中間にお遊び的にキンクスのカバー曲をさりげなく織り込み、フロントマン4人でじゃれあう姿もまた微笑ましい・・。しかし・・サポートギタリストの方(名前知らん・・・汗)おおよそステージ衣装とは呼べないその佇まい・・・ぅぅ・・・ださい・・・(-_-;)

さっきの失敗がうそのように、BJはここから更に盛り上げてゆく。
「Raise Your Hands」では、「レイジョアハン♪」の合唱とともに、手を高々と上げるいつもの光景が・・・。ん〜〜一体感!そして、テクニカルなリッチーのGソロでは、ジョンがアラーの神を称えるかの如く、リッチーの前にひざまずく(笑)今回、ジョンはかなりリッチーを気遣ってましたね。そして、その気遣いを象徴するかのように、ジョンがリッチーを改めて紹介すると、あのアコースティックのおなじみのメロディが奏でられる。おお!「I'll Be There For You」!前回の来日同様、リッチーがリードヴォーカルをとるこの曲・・・改めてリッチーの艶のあるブルージーな歌を堪能しましたね。会場の「あいるび〜ぜ〜ふぉ〜ゆ〜♪」の合唱、「うぉ〜〜ぅお〜〜お〜〜♪」の大合唱に、ちょっと照れくさそうに笑顔を見せるリッチー。ん〜〜こちらもなんか嬉しくなるな〜。ただ・・・スクリーンに映し出される彼の風貌がですね〜〜・・・・(-_-;) あうあう・・見事な二重あごが涙を誘う・・・

そして、その感動の余韻を引きずる会場にさらなる感動が・・・。まさに今日だけのプレゼントと言ってもいいでしょう。叙情的なデビッドのピアノの音色に・・・最初は???でしたが、「ん?どこかで聴いたぞこのメロディ」・・・・・ジョンが「The Romeo Is Bleeding・・」と、ささやくように歌いだすと、もう女性ファンは発狂したかのような黄色い絶叫!「きゃ〜〜〜〜」・・・うるさいっちゅうねん・・・静かに聴け・・・と思いつつ、私も「きゃ〜〜〜〜」と叫びたいくらいうれしかった。もう思わずまりさんと顔を見合わせましたよ〜〜。そう
「Always」です。この曲も「In These Arms」同様、一度ライブで生体験したかった曲なんですよね〜〜。今回はいわば、あのアコースティックアルバム「This Left Feel Right」ヴァージョン・・正直オリジナルヴァージョンで聴きたかったってのもありましたが、いやいや贅沢はいえませぬな。続けて同じようにアコヴァージョンの「Someday I'll Be Saturday Night」が演奏されるが、ここは一発「Bed Of Roses」でいってほしかった気も・・・(ファンの欲求は尽きることを知らないのだ) でも考えてみれば、今日はまさにサタデイナイト(笑) ま・・いっか・・・・

「Complicated」 「I'll Sleep When I'm Dead」と、立て続けにノリのよい曲を並べた彼ら・・・そして、エンディングに向かってライブは加速する。「I'll Sleep・・」が、じゃん!と終わったと同時に切れ込んでくるヒューのベースがかっこえ〜〜〜!!「Keep The Faith」だぁ。スクリーンに、ヒューが大写しになる。が・・ここで、そのスクリーンにトラブル〜(ぅぅ・・唯一のヒューの見せ場なのに・・苦笑) ジョンの姿が大写しになるも、顔の部分がモザイク状態になってて爆笑。でもやはこの曲には力がありますね。CDで聴く分にはそんなに好きな曲でもなかったのに、ライブにおいてはやっぱそのファンキーなノリが心地いいんですよね〜〜。こうしてとうとう、第一幕終了。思えば、ここまでかな〜り引っ張ったんじゃないっすかね〜。

アンコールを求める会場を更に煽るかのように、ステージ上の照明が明滅している。そのたびに沸き起こる大歓声。「あと残ってる曲なんやろ?」なんて事を考えつつ・・トイレ行こうかどうか迷ってたら・・バラバラとメンバー再登場!!「まいど、お〜〜きに」というジョンにやんやの歓声が飛ぶ(笑)そして、演奏されたのが
「Wanted Dead Or Alive」・・・このコテコテのアメリカンな曲と、ジョンが発したコテコテの関西弁とのギャップに失笑するも、この定番曲を堪能。当然、ワンコーラスまるまる会場に歌わせてくれると思ってたけど、ワリと素直に曲は進行する。そして、曲は「It's My Life」になだれ込む。物凄い歓声だ!サビの大合唱も凄い。やっぱこれはは近年の名曲なんだな〜〜・・んで、時代問わずそんな名曲を作り続ける彼らの偉大さを改めて実感した瞬間でした。でも私にはこの曲に入る前の短いMCでジョンが語った言葉が気になってしょうがない。「英語でしゃべらナイト」で鍛えた私のヒアリング能力でありますゆえ・・・大汗・・・かなり怪しい訳ですが・・・こんな感じ?

「すぐに戻ってくるよ・・今にわかるさ・・ふふ!」

むむ?「すぐにもっどって来るさ」ってのは、どのアーティストも使う社交辞令的なものだとして、「今にわかるさ」ってなんやねん!なんか異常に期待してしまうんですけど〜〜!

そして、いよいよライブはクライマックス!ラストに演奏されたのはなんと
「Who Says You Can't Go Home」!新作からの曲をラストに持ってくるのって、彼らにしてはかなり珍しいかも。でもこの曲、その独特のリラックスした雰囲気が最高なんですよね〜〜。示し合わせてたのかな?サビの「It's Allright!」「It's Allright!」にあわせてアリーナ前方の観客が、同じ言葉が書かれたプラカード(紙?)を高々と突き上げる。その数、尋常じゃない!おお〜コレはいいアイデアだな〜〜と思うと同時に・・自分も参加したかった・・というジェラシーも(笑)これには、ジョンもご満悦だったのか、延々と繰り返される「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」の掛け合い。「Living on a Prayer」での失敗等々でジョンの機嫌悪いんじゃ・・と心配してたんですが、このパートでの彼の満面の笑みには救われたっす!それにしても、この掛け合い楽しすぎる!

「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」「イッツオ〜ライ!」

ライブの最後に再び感じれた大観衆とバンドとの壮絶なる一体感!!!そしてとうとう終わってしまった・・・・涙 その余韻に浸るかのように、7人のメンバーがステージ前方に揃う。迎える大歓声・・・・盛り上がったコンサートが終わる瞬間のこの寂寥感をかみ締めつつ、ステージ上に親指を突き立てる!(中指じゃないぞ) 去り行くメンバー・・・「もう一回あんこーーる頼みます」というみんなの願いもむなしく、ほんとに終了!!時計見れば、20:30を過ぎている。そう、2時間20分を超えるライブ・・・でも、感覚的にはほんとあっという間だったなぁ〜〜これも、繰り出された全25曲のクオリティの高さゆえでしょう。それでも、「あの曲も、この曲も聴きたかった・・」と思わせる彼らはやはりスーパーですよね!

正直、冷静になって振り返ると、問題点が無かったわけではないんです。「Living on a Prayer」でのミスは言うに及ばず、極力MCを排除したそのライブの流れは、ただ曲を並べただけ・・みたいな単調さも感じました。リッチーの問題、実はデビッドも負傷してた・・ということで、バンドのコンディションも良くない中、いつものような元気さが少々足りなかったかもしれません。しかし・・しか〜〜し、冷静になって振り返ることに何の意味がある?見よ!今日のこの盛り上がり!!今このご時世に大阪ドームを満杯に出来るアーティストがどれほどいるといえるのか?そして、その満員の会場が一体化したときの物凄い迫力・・それを実現できるバンドはそういないんですよね。ある意味、今日は観客がバンドを救ったといえるのかも・・・。ほんとBJって、一緒に盛り上がれる時間を共有したいバンド・・・あやすぃ言い方すれば(笑)「ずっと一緒にいたい」バンドなんですよ。だ・か・ら・・・お願い・・・(笑)すぐにまた日本に戻ってきてくれよ〜〜。すぐに・・・ね!


set list
1. Last Man Standing
2. You Give Love A Bad Name.
3. Captain Crash & Beauty Queen From Mars
4. Runaway
5. Radio Saved My Life Tonight
6. Just Older
7. I Want To Be Loved
8. Everyday
9. Born To Be My Baby
10. Story Of My Life
11. In These Arms
12. Welcome To Whever You Are
13. Have A Nice Day
14. Living On A Prayer
15. Bad Medicine
16. Raise Your Hands
17. I'll Be There For You
18. Always(acoustic)
19. Someday I'll Be Saturday Night(acoustic)
20. Complicated
21. I'll Sleep When I'm Dead
22. Keep The Faith
encore
23. Wanted Dead Or Alive
24. It's My Life
25. Who Says You Can't Go Home

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