セットチェンジが進む中、会場のテンションも一気にヒートアップしてきているのがわかる。うん、明らかに寒々だった前回の大阪城ホールとは雰囲気からして違う・・。そう、今回のツアーはここにいる人にとって特別なものなんです。オープニングは九分九厘アレでしょ?その時をイメージしてにやつくこと数知れず・・そしてその時が徐々に近づいてくる。興奮するな〜!!!ってのが無理な相談なんですばい。

そ・し・て・・・・・場内に流れているBGMが切り替わる・・・・そう、マイケルシェンカーが奏でる物悲しい旋律に・・。そう!ここにいるものならこれが何を意味するのかはわかってるんです。まだ客電は落ちてないもののもう雷鳴のごとく轟く歓声!そぉ!!「Doctor Doctor」はメイデンライブの始まりを告げるBGMなんです!メイデンはまだ出てきてないっていうのに、もうテンションあがりまくり!!狭いスペースのなかで「エア・シェンカー」かましながら(大汗)「どくた・どくたぁ〜ぷり〜〜ず♪」「リビン!ラビン!」と叫ぶ!!!あ〜〜ああ〜〜〜きたきたきた〜〜と思う間に場内暗転〜〜・・・そして大歓声と戦闘機のジェット音が混ざり合う中チャーチル首相が語りだす・・・

We shall go on to the end.
We shall fight in France,
We shall fight on the seas and oceans,
We shall fight with Growing confidence and Growing strength in the air

あああ〜〜〜〜きてしまひまひた〜〜(T-T) 失禁しそう・・・・爆

We shall defend our island whatever the cost may be.
We shall fight on beaches, we shall fight on the landing grounds,
We shall fight in the fields and in the streets.
We shall fight in the hills,
We shall ・・・・・・

そしてここはみなで叫ぶ!!

Never Surrender!!


パオオオ〜〜〜〜ンo(T∇T)o この瞬間を待っていた!
「Aces High」!!!スティーブが、デイブが、エイドリアンが、ヤニックが飛び出し来る・・・そして、最後にブルースがジャンプ一番(笑)カッ跳んでくる!そりゃもう周りは大騒ぎさ!PAの調子・・っつか、幕張サウンドというべきか・・・音が悪くてブルースの声がよく聞こえないものの、サビのところはもう大合唱(そのまんまの音程で合唱できるはずはないけど・・・(-_-;))曲の中途からブルースのVoも聞こえ出し・・・その声の伸びに驚く!!エジプトの神殿をイメージしたかのようなステージセットがこれまた威圧感満点だ〜!!続いて、エイドリアンがおなじみのリフをかき鳴らし「2 Minutes To Midnight」が!このあたりの流れは「Powerslave」「Live After Death」と同じながら、「Live After Death」と決定的に違うのが、ブルースの声!!あれから20年以上が経過しているというのに、今この瞬間の方が全然声出てる・・・ってのはまさに驚異的ですよね!ここで今日一発目の「スクリ〜ムフォ〜ミ〜トキオォォォ〜〜」炸裂(笑)

しかし、ふと見ると私たちが先ほどまでいたあたりは、そりゃもうえらいことになってました(大汗)避難してきてよかった・・・としみじみ思うも、やはりメイデンのライブがスタートしてからというもの、同じように前線からの避難民が続々とやってくる(-_-;) 快適だったこの場所もすぐに人口密度が高くなりはじめる(涙)と同時にうっとおしい輩も出てくるわけで・・・。まぁそれは追々語りましょう(笑)

ライブのほうはというと、ブルースの長い(汗)MCに続いて
「Revelations」!ミディアムテンポが妙に心地いい!中盤のブレイクにあわせての「へい!」の掛け声が一体感を誘うんですよ・・・・。そして落ち着いた雰囲気を突き破るかのように、「Somewhere Back In Time」仕様のバックドロップが「ユニオンジャックを持ったエディ」仕様にするりと変る・・。そう!「The Trooper」!今回のツアーのセットリストが明らかになった時、「この曲はもういらんやろ」なんて思ってたんですが、やはり目の前でブルースにユニオンジャック振り回されるとそんな思いはどこへやら(爆)狂ったようにヘドバンし、狂ったように「うぉ〜〜お〜〜お〜〜お〜〜」と叫んでしまうのよ。

しかし、やはりこのツアーならではの選曲はうれしいもので・・・続く
「Wasted Years」なんて曲調的には大盛り上がりするような類のものではないにせよ・・なんか妙に感動してしまうんですよね。なんかこの曲ってちょうど私が高校から大学へ行くあたりに聴きまくってたし、んでヒマさえあればあのイントロの単音フレーズをギターで弾きまくってたこともあり(笑)色んな意味で思い出深い・・・。まだ汚れを知らぬ純情少年だったあの頃に引き戻してくれる曲でもあるんですよ、この曲は(なんでやねん・・・汗)

そんな感傷に浸りつつ感動に打ち震える私ではありましたが・・・ここで先述のうっとおしい輩の話・・・(-_-;) まずは・・・携帯でバシバシ写真撮るな〜〜!!!ただでさえ、ステージ見にくい幕張なのに目の前で高々と携帯掲げられたら更に見えないっつうの!んで・・100歩譲って・・写真はよしとしてやろう。でも・・動画はとるな〜〜!!お前は何しにメイデンのライブに参加しとるんじゃい!!みたいなヤカラ多数!で・・私の目の前にもそんなやつがいたのですわ。もういい加減むかついたわたしゃ行動に出ました・・・。「ちょっとぉ〜〜兄さん〜見えへんやないけ〜(▼▼メ)」とおもくそ関西弁でびびらしてやろうと思い、トントンと肩を叩いてやりましたわい!振り返ったその御仁・・・・はい、外人さんでした(-_-;) 関西弁どころか日本語が通じなかった・・・くそう・・・。他にもやたらうるさい外人カップルもうっとおしかったし、やはり日本人とは根本的にライブに望む考え方や感覚が違うのかな?なんて思ってしまいましたよ。

ハッ・・・・。メイデンに戻るべ!

超定番の
「The Number Of The Beast」「Can I Play With Madness」では狂ったように盛り上がり・・・そして私にとってはある意味今回のライブのハイライトともいえる「Rime Of The Ancient Mariner」「Powerslave」の大作連発へ突入!想像するにメンバーもこの2曲こそがこのツアーのキーポイントと思ってるんじゃなかろうか?「暗黒の航海」と邦題が付けられたこの曲だけにブルースも黒マントをまとい、水先案内人の如く我々を導いてくれる。聴き手をぐいぐいとその音世界に引きずり込むこの曲・・・ライブだとさらにその世界は深さをまし、一瞬自分がどこにいて何をしているんだろう?みたいな感覚さえ・・(笑)続く「Powerslave」ではブルースはマスクをつけ、中近東風のフレーズにあわせてその役を演じる・・・。うん、ライブアルバム「Live After Death」でも連続で演じられたこの2曲が今、目の前で演奏されている・・と思うとほんともう感無量!

そして曲はまたしても今ツアーのハイライト?
「Heaven Can Wait」へ!ポップな曲調にのってのサビ「ヘブンきゃんうぇ〜〜〜え〜〜ええ〜〜♪」「ヘブンきゃんうぇ〜〜〜え〜〜ええ〜〜♪」のシンガロングが気持ちよすぎ!さらには中盤の大合唱!!この曲の為に集められた「ヘブンキャンウェイト合唱団」(爆)が・・いやファン達がステージ上に集まり・・・会場も巻き込んでの「うぉうぉうぉ〜うぉうぉうぉうぉお〜〜おお〜うぉうぉうぉ!」がも〜〜〜最高!ここではメッセの床が抜けんばかりにジャンプっす。幸せはまだまだ続きます。んで「Run To The Hills」でっせ、奥さん〜〜!!なんか自分・・既に目が逝ってたかも(-_-;) 朝からの宴会が祟ってかなり頭痛もしてたんですが(おいおい)首よもげよ・・とばかりに振りまくる!ところが我々がいた場所ってのがこれまたお地蔵さん(注;微動だにせず腕組みしてライブ観戦する人たちのこと)密集地帯でありまして(-_-;) 狂った様に盛り上がるkenn&鱒の周りにはぽっかりと空間がΣ( ̄∇ ̄;)

格言・・・
空間というものは自ら作り出すものなのだよ(-_☆ ←名言かも!(笑)

とはいえ、いつの間にやら私の目の前には身長190はあろうかとい巨大な地蔵さん・・・。なんか壁に向かってヘドバンしてるかのようで悲しかった・・・。鱒ちゃんなんてほんとステージ何も見えてないんじゃなかろうか・・・と思い、彼女の目線に自分もしゃがんでみると・・・おおお〜〜人の背中しか見えんやんか。ん〜〜せっかく幕張くんだりまで来てこれはかわいそう・・・。

そんな鱒ちゃんを哀れみつつもライブはどんどん加速していく!
「Fear Of The Dark」は、なんで今回セットリストに加わったのか謎ながら、やはり鬼のように盛り上がる(笑)最初の静かなバース・・・美しい照明が会場全体を覆いつくし、なんともいえない幻想的な雰囲気をかもし出す。そしてブルースのシャウトと共に走り出す・・・。その勢いのまま、いよいよブルースが問いかける・・・

「スックリ〜ムフォ〜ミ〜トキオォォォ〜〜〜〜」

「アイア〜〜〜〜ンメイデ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!」

うきょきょきょきょ〜〜!!バックドロップが「Somewhere In Time」のジャケの近未来都市に切り替わる!!た・・たまら〜〜ん(T-T)ノなんかこのへんは意識が跳んでたかも。もうヤニックなんていつもの如く(汗)ギター弾かずに暴れとるし・・・ね。それにしてもこの曲の疾走感に浸る時・・・それこそメイデンのライブに参加してる喜びをひしひしと感じる瞬間なんですよね〜〜o(T∇T)o あああ〜〜幸せ!!そして中盤・・・いよいよ我らがエディの登場だ〜〜〜!!事前情報である程度わかってはいたものの今回はステージ後方からの巨大エディはなし(残念)しかし、歩くエディ登場っす!!わはは、バックドロップにあわせてサイボーグエディの登場だ〜〜!!レーザー銃を振り回し、ヤニックやデイブと格闘・・・ステージを縦横無尽にのし歩くエディくん(笑)もう会場のヴォルテージもピークに達したかのよう〜。

ほんとこのあたりはメイデンライブおいては予定調和・・なんですけど、手を変え品を変え・・常に我々を楽しませてくれるの
が嬉しいところなんです。今日にしても、あの時代のエディを再現することこそ皆が求めていること・・。その点では今回のサイボーグエディなんてまさにドンピシャだったのではないでしょうか?痒いところに手が届くメイデン・・・ぶらっぼ〜〜。
そして、楽しくもあり、感動的でもあった
「Iron Maiden」で本編終了〜〜!

「いんや〜〜このセットリストを目の当たりにしちゃった俺達・・幸せすぎる」
「幸せすぎるぞぉ〜〜〜〜」

・・・なんて感傷に浸る間もなくメイデンコールの大合唱(笑) そう宴はまだ続くのだ・・・

再び現れたブルース・・・なにやら誰かの誕生日だったのかな?我々にハッピバースデイソングを歌わせにかかるものの、う〜〜む、応用の利かない日本人には難しかったかな?(-_-;)そしてデイブににじりより彼のギターに合わせて歌いだす・・・

Seven deadly sins・・・Seven ways to win・・・・Seven holy paths to hell・・・・・

はい・・・きたきたきた〜〜〜エイドリアンのシンセギターがピロピロ切れ込んできてニコのカウントにあわせて「へい!へい!へい!」と合の手を打つ!嬉し過ぎるぞぉぉ〜〜
「Moonchild」!こうも、自分の青春時代(爆)を彩った名曲が次から次へと繰り出されると、たった今ここ幕張メッセで大暴れしているのは40前のおっさんではなく・・は・た・ち・・・の青年なのだ・・・という錯覚に陥る(-_-;) す・・すんません・・・調子に乗りすぎました(-_-;) そして次がまた泣かせるんっす。モニターに足をかけて我々を挑発するかのようにベースをかき鳴らすスティーブ・・・それに絡みつくトリプルギター・・・そう!「The Clairvoyant」!ああ〜〜〜またしても、は・た・ちに戻る〜〜〜・・・・ってもうええって?(-_-;) サビの部分ではジャンプジャンプ!!・・・・してるのん、この辺では俺らだけかい〜〜〜!でもいくら周りのノリが悪かろうとそんなんもう関係ないんじゃおらぁ〜〜〜っ。

んでもってやはり締めはこれしかないでしょう〜〜!お馴染みのギターが静かに奏でられ・・スティーブが手拍子を促すと、それが
「Hallowed By Thy Name」だと気づかない人はここにはいない・・はず。と、同時にこの曲でこの幸せタイムも終わりか・・・と思うと悲しくなってくる。メイデンライブでは「Iron Maiden」と同じく絶対に欠かすことの出来ないこの曲。この一大叙事詩をかみ締めつつ、目の前で渾身の演奏を繰り広げる6人の勇姿をしっかと脳裏に叩き込む・・・。ブルースの「スクリームフォーミーときお〜」の怒号と共に疾走するパートはいつ聴いても鳥肌がたつじょ〜(T-T)そして、ブルースの指揮の元、幕張の大観衆が一斉に手を挙げるシーンはほんと感動的!全然ステージが見えないであろう鱒ちゃんをここで抱えあげれたのはよかったかも。まぁわたしの首がグキっと音を立てたんは気づいていないでしょうが(-_-;)

5人のフロントマンがステージ狭しと走り回る姿は圧巻でしたね。メタル界・・いまだメイデンにおんぶに抱っこ状態なのはどうしたものか・・という論調も聞かれますが、やはりこの凄まじいステージ見せ付けられるとメイデンに代わるものなし!という思いはますます強まってしまいますよ。しかも、今のメイデン・・演奏レベル、ステージング・・全てにおいて今回彼らが再現したあの当時を完全に凌駕していることが驚きです。

大阪トバシしたプロモーターや、こんな偉大なバンドを音楽シーンの中心に持っていけない日本のマーケット・・・その他もろもろいいたいことはありますが、こんな凄いコンサート見せてくれたバンドにはただただ感謝ですね。とにかく日本に来てくれたことに感謝です。チャーチル〜エイシズハイの生体験という夢が実現しました!「Rime Of The Ancient Mariner」では大航海に連れて行ってもらいました。「Wasted・・」「Moonchild」「The Clairvoyant」では20歳の自分に戻れました(; ̄∀ ̄;A 「Iron Maiden」では完全に我を失いました。その他ぶっ壊れさせてもらった曲は数知れず・・・。

幕張までやってきた甲斐がありました〜。なんか永きに渡って祈り続けたことが実現しちゃって寂寥感も感じつつ、まずは言いたい・・・・
ありがとうメイデン〜〜!!まだまだ第一線で活躍頼むよ!!!


さあて・・と・・・・いい夢見ながら大阪に帰ろうか〜〜




って、あかんや〜〜ん!まだ私には大仕事が残っておるのだった・・・・( ̄. ̄;)
体力もたんかも・・・(-_-;)

「nice fxxkin live Tokyo」レポへ


Churchill's Speech
1.
Aces High
2. 2 Minutes To Midnight
3. Revelations
4. The Trooper
5. Wasted Years
6. The Number of the Beast
7. Can I Play With Madness?
8. Rime Of The Ancient Mariner
9. Powerslave
10. Heaven Can Wait
11. Run To The Hills
12. Fear Of The Dark
13. Iron Maiden

- Encore -

14. Moonchild
15. The Clairvoyant
16. Hallowed By Thy Name



戻る