(Big Rock Stage)

待ちに待った来日公演・・・・ってのは、人それぞれいろいろあると思います。私事でいうと、やはり2001年2月のAC/DC19年ぶりの来日公演が挙げられます。しかし、あれって・・待ちに待ったというより、青天の霹靂っつか、突然降って沸いて出てきたようなラッキーな公演でしたもんね(笑)・・さて、ANTHRAXです。彼らは前回2004年4月に来てくれています。2年半前・・・。そして、2005年4月に突如発表された黄金期メンバーによるリユニオン・・・そこから数えて1年半・・・。いんやぁぁぁぁ〜〜この1年6ヶ月のなんと長かったことか!ほんと、毎日・・いろんなサイトをチェックしては来日の噂がないか探していた日々・・。そして何度オフィシャルサイトに問い合わせメールしたことか(苦笑) 挙句の果てにはチャーリー本人から「秋に行くぜ!(2005年ね・・)」のメール貰って狂喜乱舞し・・そして打ちのめされたあの日(涙) ほんとこの1年半ってのは、アンスラックスを待ち続けた18ヶ月だったといっても過言ではないでしょう。そして、ラウドパークでの来日が確定した忘れもしない今年の7/4!!実は、恥ずかしいので言わなかったんですが・・嫁に見つからないように布団にくるまって嗚咽を漏らしてました(大汗) そしてついにこの日が来たんです!きっとオープニングの「Among The Living」(←すっかり決め付けてる・・汗)では泣くんやろうな自分・・・(-_-;) 
おっと・・私のこんな話はどうでもいいや。さぁ、10/14・・19:40・・まさに夢の時間到来です!!

アングラが終わると同時に前に殺到する人・人・人・・・さっそくもう後ろからの猛烈な圧力に、ぐへぇぇ〜〜状態だ。それでも、期せずして巻き起こる「ア〜〜ンスラックス!ア〜〜ンスラックス!」コール!おおお〜〜燃えてきたぜ〜〜!!私の周りはもうごっついガイジン軍団(大汗)果たして生き残れるのか・・・(-_-;) そして、場内暗転〜〜。さっそくドラムキットからチャーリーが会場を煽る煽る!こりゃもう感慨にふけって涙に暮れてる場合じゃないぜ。そう!アンスラのライブは楽しんで、楽しんで・・さらに楽しんで・・・・もひとつ楽しんで・・・たの死んで(笑)こそのアンスラライブ!!意外だったのは彼らのいつものオープニングSE「ブルースブラザースのテーマ」がなかったことですが、そんなことどうでもいい!さぁ来るぞ!アマングザリビング〜〜!!・・・・って、あれ、違った(大汗)・・・ドンドコドコドコ、ドンドコドコドコ、ドンドコドコドコ・・・とチャーリーが叩き出す戦いのテーマ!そして、でかいフランク、オチビのダン、眉毛のスコットが飛び出してくる〜〜。最後に待ってました〜〜のジョ〜〜〜イ!いきなり来ました「Indian」!!まさか、オープニングがこの曲とは!・・と、意表つかれるものの、すかさず「インディ〜アン!インディ〜アン!」コールが巻き起こる。むぅ〜〜のっけから前線付近は凄まじい盛り上がり・・・。そんな盛り上がりを更に加速させるかのように、曲もスピードアップ!あう〜〜幸せ〜〜〜〜!!!しかし、苦しい〜〜〜〜(笑) 中盤のモッシングパートではスコットの「ウォ〜〜ダ〜〜ンス!!」の掛け声とともに、もうぐっちゃぐちゃのめっちゃめちゃ状態に・・・。でも・・幸せ・・・。間髪いれず、フランクのベースがうなりをあげて「Got The Time」が炸裂すると、私のようなひょろひょろ人間はごっついガイジン軍団の圧力で遠くイスカンダルまで吹っ飛ばされそうだ。吹っ飛ばされてもワン・トゥ・スリー・ゴー!の掛け声は合唱!サビの「タ〜〜イム!だかた〜〜てへ〜てけてまへ!タ〜〜イム!だかた〜〜てへ〜てけてまへ!タ〜〜イム!だかた〜〜てへ〜てけてまへ! てけてまへ!  てけてまへ!  てけてまへぇ〜え!」も大合唱だぁ〜〜。もうこの鬼の2連発は凄いわ〜〜。

でも、休憩なんてさせてくれるわけがないアンスラックス・・・。スコットが例のコードをジャラ〜〜ン!とかき鳴らすと、もう会場はわかっている・・。ジョーイが問う・・・「What It is〜?」 無論返す言葉は・・「モ〜〜ッシュ!」 「What It is〜?」 「モ〜ッシュ!」 そう!
「Caught In A Mosh」!再びフランクのベースがこの大観衆をうながすように走り出し、スコット、ダンのギターがそれに加わる・・・。そしてチャーリーの怒涛のドラミングで一気にリズムが走り出すとさあ大変!!もう私は再びトリップ状態でこの大海原を漂い始める(笑)いかん・・酸欠・・・・。こりゃ後ろへ退避だ・・とばかりに少し後方へ下がると・・・・・やっぱしそこはモッシュの渦の中〜〜。と、ここで一句・・・
           
「まず前線・・疲れて後退ひと安心・・されどモッシュで自滅する」
お粗末でした・・・。っつか、ココ最近の私のライブ傾向・・・こればっかりなんですけど(-_-;)。といいつつ、楽しいからいいや。「I Ain't Gonna Live My Life This Way〜!」「Stomp!Stomp!Stomp!」・・・とどめに、「What It is こ〜と!インナ〜〜モォ〜ッシュ!」・・・いつも思うけど、この曲でのシンガロングは最高の高揚感を与えてくれる。既に息の上がってる状態ながら、叫ばずにはいられない。どんなライブでもモッシュするのは当たり前・・みたいな風潮の昨今、考えてもみればMOSHという言葉を初めて曲名に盛り込み、世に広めたのがこの曲だったんじゃないかな?この曲でモッシュ出来る幸せをみんなかみ締めるのだ〜〜〜!

Caught In A Moshでの興奮が収まらない。ついでに、私の酸欠状態も収まらない(汗) 更に更に、アンスラックスの怒涛の攻撃は収まるわけもない。ジョーイが会場を舐め回すように見回す・・・スコットが例のアルペジオをもったいぶるように鳴らす。ジョーイが煽る前から、「うお〜〜お〜〜!」の合唱が巻き起こる。その「うお〜〜お〜」がだんだん幕張メッセを覆っていく。勢いよくチャーリーのバスドラがリズムを打ち始める。うんうん、この始まり方・・・そうそうこれこれ!無論
「Antisocial」!!ジョーイが全身を使って会場の合唱をコントロールする!そうそうこれこれ!トラストのカバー曲でありながら、もうジョーイ、ジョン時代を問わず彼らのライブの定番中の定番となってるこの曲!んが〜〜〜幸せやのぉ〜〜。こぶしを突き上げ、「よぉ〜あんち!よぉ〜あんちそっしゃ〜〜!!」・・フランクが手拍子を促す中盤では、「あん!ち!そ!しゃる!あん!ち!そ!しゃる!あん!ち!そ!しゃる!」・・このあたりの、彼らの観客をコントロールする術は、今日出演のほかのバンドでは決して出せなかった巧さ。

楽しい楽しいお祭り騒ぎが一旦静かになると・・・スコットがマイクの前に立つ。やんやの歓声。要約するとこんな感じ?「この5人で日本に来るのは15年ぶりかな?やっとこのメンバーで日本に戻って来れて最高にうれしいぜ!」そりゃ〜〜あんた嬉しいのは私もおんなじですがな。私が最後にこの5人を見たのも15年前の2月、LAはロングビーチアリーナ・・メイデンの前座でのショウ・・・あの時の記憶が鮮明に思い出される。もうあれから15年もたってしまったのか・・と思うと感慨もひとしおっすね。物凄い歓声に黙って何度もうなずきながら会場を見回すスコットの表情が、大スクリーンに映し出される・・なんかスコットの目に涙が浮かんでるような気がしたのは気のせいか? おいおい、泣きたいのはこっちだわいな。そして気を取り直して彼がコールした曲名に驚く!!「日本では初めてやる曲だ!!
Slkelton In The Closet」 Σ( ̄∇ ̄;) マジですか〜〜〜???このレアな選曲にはまいった〜〜!密かに(笑)この曲もシンガロングが楽しいのです。「Tell Me Story!」「うぃるや!うぃるや!」「Any Skelton and All your Other Sins Any Skelton〜」「いんざ〜くろ〜ぜっと!!」・・・繰り返されるスコット&ダンのリフの切れ味も凄まじい!ん〜〜堪能〜〜〜!!・・・と、思ってたら次の曲来ました〜〜〜!!ジョーイがアカペラで歌いだす。「ウェ〜〜スティンヨォ〜ラ〜〜イフ!ノォ〜ヒュ〜〜チャズブラァ〜〜ア・・・ダァ〜〜ンシンオンヨォグレェ〜、リィ〜〜ヴィンライカァ〜スレイ〜!」・・・むふふ・・当然返す言葉は・・・・「サマシュビセッド!」んでもって「N!F!L!」 やったぁ〜〜!っつか、もうアンスラのライブのお約束みんなきっちりわかってるのが凄いな!!ともかく、不肖kennの人生における座右の銘・・・そしてこのホームページのタイトル・・全て、この曲から頂いたんですぅ!「N!F!L!」んでもって「ナイスファッキンラァ〜〜イフ!!」・・いかん・・幸せすぎて泣きそう(-_-;)。

・・と、ここで暴れたおしながらも感動に打ち震える私の腕を「グイッ!」と掴む奴が!・・・誰やねん(▼▼メ)と振り向く間もなく腕をつかまれたまま、あれれ〜〜とひきづられる格好に。そしてそこで目にしたものは・・・でたぁ!モッシュサークル〜〜!!すし詰め状態のこの会場にぽっかりと突如出現した円形空間!皆走る走る(笑)・・うほほほほ・・・・これを待っとったんよぉ〜!「N!F!L!」と腕を突き上げながら私も廻る!「ナイスファッキンラァ〜〜イフ!!」と叫びながら皆も廻る・・・。もう・・老いも若きも男も女も、さあさあさあさあ回れ回れ!ってな感じで回転スピードもアップ〜!しか〜〜し、ここで・・やっぱし・・というか、第○次酸欠状態が私を襲う(号泣)
 んなこたぁかんけ〜〜ねぇ〜ぜ!とばかりに廻り続けたかったものの、もう足ももつれてきた(情けない・・涙)ので、屈辱の戦線離脱〜。人を掻き分けようやくサイドに逃れ、膝に手をつき呼吸を整えてたら、ポンポンと私の肩を叩くものが・・・。んも〜またかい!誰やねん(▼▼メ)・・・しかしそこには神がいました。にっこり微笑みながら私にペットボトルの水を差し出すスキンヘッドのガイジンさんが・・・。「え?いいの?」とジェスチャーで返しつつ、ありがたくその水を2口ほど頂くと、ふっか〜〜〜つ!!パワー回復〜!って、これ・・ほんとなんですよ!まさにこれは力水・・いや、戦場に舞い降りし神が与えてくだされた聖水だったのか?爆音の中、そのガイジンさんの肩をポンポンと2回ほど叩き(感謝の挨拶ね)拳を合わせる。そこに生まれるなか〜ま意識に、幸福感を覚えつつまたまた戦場に旅立つ私(笑)

続くミディアムテンポの
「Medusa」でも、モッシュサークルは廻り続けていたものの(苦笑)この曲ではわたしゃひたすら首を振り続けることに。あ〜〜この曲聴くと彼らの初来日公演を思い出すな〜〜。今回唯一の「狂気のスラッシュ感染」からの選曲だっただけに余計そう思うのかもしれませんね。でもこう改めて落ち着いてステージを凝視すると・・やっぱりこのメンバーこそがANTHRAXなんだな〜としみじみ思う。あの眉毛さえあればOK!のスコット・イアン(笑)その悪がきっぽいお茶目な笑顔がすてきなチャーリベナンテ!そして、復帰組!!皺は増えたものの、そのパッと見の容姿は19年前とほとんど変わらないジョーイ・べラドナ・・・・そのちょっと間の抜けたステージアクション(悪く言えばださい・・汗)も変わらない(笑) 決して派手なアクションはないものの、ちっちゃな体で黙々と華麗なギターを奏でるダン・スピッツ。ただ、びみょ〜に伸びた髪の毛が怪しすぎ(オタクゲーマーみたいだった) そしてなによりもこの人がいなきゃANTHRAXのステージは地味〜になってしまうフランク・ベロ!彼の凄まじいベースプレイは無論ですが・・・狂ったようにステージ上を駆け回る彼の存在はほんと大きい!(密かに、今日ステージ上でずっこけていたのはご愛嬌・・笑) うん、この5人こそがほんとに私の好きだったANTHRAXなのだ。2年位前まではこのメンバーを生で見ることはもうない・・と思ってただけに・・今・・この時間がほんと夢のよう。

でも夢の時間にも終わりは来るもの(涙)・・・チャーリーのバスドラが我々の手拍子を誘うと、「今度の曲はジャッジ・ドレッドのことを歌ったものだ〜〜」とジョーイのMC・・・そして会場全体でその曲をコールする。「アイ!アム!ザ!ろぉぉぉ〜〜〜〜!!」うおおお〜〜〜!!
「I Am The Law」!!スコットのおなじみすぎるギターリフが高らかに奏でられ・・再びモッシュサークルがゆっくりと動きだす〜。「あい〜あむざろぉ〜〜!」の大合唱は永遠にやっていたいくらい。そして、後半の怒涛の疾走パートに突入すると・・・今までミディアムテンポに合わせてゆ〜〜っくりと廻っていた面々が一気に加速する(笑)もうそこは、鳴門の渦潮か・・・いや、洗濯機の中か?(笑)史上最速とも言えるような超高速モッシュサークルが出現。しかも、周辺にいた人たちを飲み込みながらその渦の直径がどんどんでかくなっていく!わはは〜〜〜!そして、遂には壁をぶち破って、やや前方に出現していた小さなモッシュサークルをも飲み込んでしも〜た!当然私も走る走る・・・というか、スキップ、スキップ〜〜。もうみんな笑顔笑顔〜〜。その恍惚の表情のまま、天に駆け上がっていっちゃうんじゃないの?っていうくらいみんな楽しそうでしたね。そう!これこそが、ANTHRAXのライブなのよ!!このまま息絶えてもいい・・なんて思えるほど、それは幸せの時間。ずっと永遠に廻り続けていたい・・・・
なんて思いもむなしく終わってしも〜〜た〜〜(号泣)

だが・・まだ幸せタイムは終わってはいなかった!!再びスコットがマイクに向かう。(今回、やたらスコットのMCが多かった!哀れ・・ジョーイ)・・・「次のラストソングではみんなモッシュしまくれ〜〜」 おお!望むところだわい!!そして、スコットが気合一発曲名をコ〜〜ル!
「ブリングザノォ〜〜イズ!!!」 怒涛のリフの嵐に狂ったようにモッシュし始めるみんなでしたが・・・ここでいきなり演奏がストップ。あり?何が起こったんだ??むむ〜〜彼ら得意のおちゃらけか?スコットがまたまた話し始める。「いや・・この曲では、皆にはジャンプしまくってもらおうか!!」 おおお〜〜!!!答える会場。うがった見方をすれば、一応ライブの開催要項の中にモッシュを禁じている文面がため、アーティスト側として、それを促す発言はやばかったのか?ともとれるんですよね。まぁ、事ココに及んではそんなんどうでもいいですね。スコットがジャンプしろ!ってんだから、飛んでやろうやないの(笑)ってな訳で再び「ブリングザノォ〜〜イズ!!!」 おお凄い!幕張メッセが縦に揺れている。みんな飛ぶ飛ぶ。そしていつしか、みんながジャンプしながらモッシュサークルを廻り始める(笑)当然私も・・・(-_-;)・・・「踊る阿呆に見る阿呆・・・同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」状態で、その盆踊り大会に参加。ステージ上では、フランクがベース弾かずに歌いまくってるし(笑) もう、ステージも会場も一体となってお祭り騒ぎ状態と化していましたよ。そんなドンちゃん騒ぎの中、遂に・・・遂に・・・(涙)・・・・ほんとにほんとに夢の時間が過ぎ去ってしまった・・・・。物凄い歓声・・そして暖かい歓声がメンバーたちに送られる。いんや〜〜楽しかった〜〜!!メンバー5人もほんと満足げな表情しているし〜。

最後にスコットが放った言葉・・・・「来年にはニューアルバム引っさげて帰ってくるぜ!」 ほ・・ほんとですか〜〜〜?今まで、ニューアルバムについては、あいまいな発言を繰り返してきたスコットから放たれた衝撃の発表!おいおい・・また待ちぼうけ食らわせるのだけは勘弁ね!今回、初めてアンスラックスのライブを体験して一発でその楽しさの虜になったファンは多いはず!その人たちのためにも、きっとすぐに帰ってきておくれよ〜〜!スコット、チャーリー、フランク、ダン、ジョーイ!待ってるぜ!そして、ほんとに至福の夢の時間をありがとう〜〜!!


し・・しかし・・・祭りの後の寂寥感とともに、猛烈な疲労が私を襲う・・・。まともにまっすぐ歩けない(涙) 同じようにぼろぼろ状態の屍がほうぼうに転がってるし(笑) へ?次・・・メガデス?・・・メガデスってなんれすか?(-_-;) と・・とりあえず・・正気を取り戻すためにも・・・水が・・・水が・・・ほすぃ〜〜〜。はふはふ・・・・そして・・私・・崩れ落ちる・・・・










まっちろけ〜〜〜(-_-;)


Indians
Got the Time
Caught In A Mosh
Antisocial
Skelton In The Closet
NFL
Medusa
I Am the Law
Bring the Noise


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