(The Unholy Alliance Stage)

そしてそして・・つ・・ついにオオトリ・・・・・我ながらよくここまで頑張った!!と、自分で自分をほめてやりたい(苦笑) しかし・・私にはめっちゃ大きな懸案事項がありましたのです。時ここにきて気づいたわけでなく、最初から分かってたことなんですけど、忘れてました(-_-;) そう!!大阪に向かう帰りの夜行バスの発車時間!!・・・・・これがですね、新宿23:25発。東京の方々のご協力により得た事前調査によると、このバスに無事乗るためには、遅くても幕張22:10発の電車に乗らないと駄目・・・。ちなみに昨日メガデス終了したのが、22:05頃(-_-;)  約1万人以上の人間が一斉に駅に向かう大混雑を考えると、どう転んでも5分で幕張発の電車に乗ることは不可能・・・。クロークにて自分の荷物受け取らないと駄目だし。

選択その1・・・スレイヤー最後まで見て、私のカールルイス顔負けの俊足にかける。
選択その2・・・スレイヤー途中退場
選択その3・・・途中退場なんて悲しいので、いっそのこと最初からスレイヤー見ずに帰る。
選択その4・・・もうバスなんて無視。今夜は東京で豪遊して明日新幹線で悠々と帰阪。

さて・・ど〜〜する・・ど〜する・・ど〜〜するのさ〜〜自分〜〜!(オダギリジョー風に) 目の前に突きつけられた4枚のカードを前に悩む。よし、こうなったら消去法だ!まず・・・「選択その3」、これはあり得へん・・速攻却下。え〜〜っと・・・それから残る3枚・・・・(-_-;)・・・・・
「選択その1」・・いくら私が100m世界記録保持者並みの俊足だったとしても(笑)この満身創痍の体では全力疾走はむり〜〜〜(涙) 「選択その2」・・これはもうセットリスト次第っすね。私が死ぬまでに一度生体験したかった「あの曲」は絶対聴きたい!ただこの曲、ラストの可能性もあり・・・で、その場合は撃沈。 「選択その4」・・ほんとは心の奥底ではこれを一番望んでいる自分に気づいているのではありますが、やはり先立つものが・・涙。

そして、涙ながらに私が出した結論・・・・「途中退場」  仕方ない・・・でも、ギリギリまで粘るぞ〜!「あの曲」は是非とも前半でお願いしたいところですが、さてどうなることやら。


速攻退場できるように、最初にクロークで自分のリュックを受け取り「The Unholy Alliance Stage」に戻る。でかいリュック抱えてるので、悲しいけれど最後方で観戦することに・・・。しかし、この異様な雰囲気はなんなんだ!!さすがにこの2日間の大イベントを締めくくるオオトリだけに、「Big Rock Stage」側にまで溢れる人、人、人・・・。ステージバックドロップには、発表と同時に世界中で物議をかもし出した新作「Christ Illusion」の、あの邪悪なジャケット(↑の絵)がデデ〜〜ン!そして、「すれいや!すれいや!すれいや!」という怒号とも取れる大合唱があちこちから巻き起こる。見る人が見れば・・・ほんとカルト集団の集まり?ともとりそうな、物凄い光景だ。

そしてその異様ともいえる会場の雰囲気そのままに、場内暗転・・・あの不気味なイントロが奏でられる!1曲目は、なんと
「South Of Heaven」だ。超スピードチューンではなくて、このミディアムテンポの楽曲で幕を開けるあたりが逆に凄みを感じさせる。暗闇から浮かび上がるフロントの3人・・・ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング、トム・アラヤ!その威圧感たるや、まさに「帝王の降臨」という表現がぴったりだ。そのメンツによって貫禄たっぷりに重厚に奏でられ・・・そして徐々にテンションを高めていくこの曲・・・す・・すげぇや!当然のようにサビはみんなして「オナノ〜サウスオブへッボ〜ン!(笑)」 (もうこの時点でバスの時間のことはすっかり忘れている自分・・・(-_-;)) そしてこの曲のエンディング・・・ギターのキ〜〜〜ン!というフィードバックから、アルバムと同じ流れで「Silent Scream」になだれ込むあたりは、心憎いじゃありませぬか!びしっ!びしっ!と気持ちよくストップ・アンド・ゴーを繰り返すリズムが最高にかっこいい!Dsはもちろんデイブ・ロンバートっすよ!!彼の超人的なドラミングを・・・最高音質のPAもフォローしている。本日、PA不調のバンドが多かった中でのこのクリアなサウンドはなんなんだろう?むろん、ヘッドライナーってことでリハーサルに充分時間取れたのかもしれないけど、PAのサウンドもバンドの力なのかな?・・・と、思ってしまいますね。

ここで、トムアラヤのMC・・・言葉少なながら・・・にこやかに会場を見回すそのお姿が逆に怖い(-_-;)・・・そして、いつのまにか某カルト教団の元教祖みたいな風貌になってしまったそのお姿がまた怖い・・・大汗。そんな彼が絶叫と共にコールした次の曲にビビル(笑)「ウォ〜〜〜!!エンセンボォ〜!!!」 おおお〜〜
「War Ensemble」・・これは強烈!!これぞスレイヤー!ってな感じの激烈ハイスピードチューンに、遠く最前線の様子を想像すると怖いものが・・・。この最後方の位置ですらモッシュするやつ、狂ったようにヘドバンするやつが大挙いたくらい(自分もその一人・・苦笑)なんで、もういきなり死人でも出てるんじゃなかろうか(汗)と、いらん心配してしまいましたよ。

そんな会場の狂騒振りもどこ吹く風・・・ってな彼ら。アルバム「Season In The Abbys」と同じ流れで
「Blood Red」へ続き・・・んでもって、間髪おかず繰り出されるここからの爆走曲がまた凄いことに!!「Die By The Sword」「Hallowed Point」んでもって新作から「Cult」!!の連発なんて、反則でっしゃろ?あかん・・この「暴れたい衝動」(おい!)を押さえつけることができない〜〜。という訳でもう我慢出来なくなった私・・・邪魔なリュックサックを一番後ろに捨て去り(笑)前へ駆け出す!!もう人の波をどれだけ掻き分けたか分からんけど、さすがに凄い圧力!・・そもそもスレイヤーというバンドを後ろの方でま〜〜ったり見るなんて最初から無理な相談だったのですよ・・・わはははは!!それにしても、これらの激烈疾走曲でのロンバートのドラムはやっぱ凄い!とてつもないパワーを持ちつつ、的確に連射されるバスドラ、スネア・・・その機関銃のようなドラミングに、もうこの場にいるもの全てがきっと蜂の巣状態にされてしまったでしょう(笑) しか〜し、そんな蜂の巣状態の我々を更に襲う・・・キング&ハンネマンの剃刀リフ攻撃!いや、剃刀なんて生易しいものではない・・・鉈(ナタ)でぶった切られるような凄まじさですよ。そしてとどめはアラヤ教祖(笑)の言葉の暴力!特に「Diciple」で聴かれる彼の強烈な言葉の連射に、もうワタシャ五体ばらばらになりました(汗)

・・・でも、幸せ・・・・・・・私の周りで、暴れ、首を振り、そしてシャウトしてた若者、おっさん、女の子・・・み〜んな目が逝ってましたね(笑) このスレイヤーの為に他のバンドで体力温存してた人、私のように既にパワーゲージが限りなくゼロになりながらも、補助タンクで持ってなんとか生きながらえている人・・それぞれが渾然一体となって自分の魂を放射してる光景はほんと壮観でした!

ここで曲は「Mandatory Suicide」・・少しミディアムなこの曲で私も少々冷静さを取り戻す・・・・しか〜〜し、ここで思い出す!!!Σ( ̄∇ ̄;)・・・・・焦って時計を見ると、22:40・・・・くぅ〜〜〜そろそろ退散か〜〜?し、しかし・・まだ「あの曲」が聴けてない(涙) 曲は驚きの
「Chemical Warfare」へ!!ミニアルバム収録、当時は世界最速・・と、(一部で・・笑)騒がれていたスレイヤーの隠れた名曲に喜ぶものの、やはり時間が気になりだす・・・。

よし、悲しいけど次の曲で帰ろう!!きてくれ〜〜〜「あの曲」!!!!

しかし、演奏されたのは
「Dead Skin Mask」(涙)・・・いや、これも最高にかっこいい曲なんですよぉ!!でも、でも・・・あれを聴きたかった〜〜〜!!!そそくさと再び最後方に戻ってきた私、リュックを無事取り戻し・・・着替えタイム(-_-;) 今日一日のたくさんの汗が染み込んでヨレヨレになった・・更に臭い(汗)エクソダスTシャツを脱ぎ捨て、帰り支度を始める(涙) すっかり戦闘モードから帰るモードに戻ってしまったやないけ。そして、リュックを抱えて「Dead Skin Mask」の重厚かつ邪悪なリズムに首を振りつつ出口へ・・・・。でも、その歩速のなんとのろいこと(笑)心の中ではまだ「次」に期待している自分・・・。往生際が悪いぞ(-_-;)

いろんな想いを振り払うかのように出口に向かう私でしたが、ここで私の背中に降り注ぐ雷鳴の音!ん?・・・・と思い、振り返る。ステージを照らし出す真っ赤な照明・・・・。耳をつんざく雷鳴の轟音・・・。おや? そして、定期的に「ダダダン!」・・・・・「ダダダン!」・・・・と、打たれるドラム。雷鳴の狭間から聞こえてくる「雨音」・・・・・これって・・・・

も・・もじがじで〜〜〜〜???

そう!!!その「もしかして!!」なんですよぉ!大阪へ帰る私への帝王よりの素晴らしい餞別だ!そう!!もっちろん曲はあの曲!
「Raining Blood」!! ! !!!!!荘厳とも思えるギター・・そして、怒涛のリズムが切り刻まれると、もう・・・私? ダ〜〜〜ッシュ!!!!ですよ、ほんま・・・(感涙) 先ほどの場所にリュックを投げ捨て再び前へ駆け出す!!そして、曲が一気に加速しだすともう後は覚えてまへん(大汗) 覚えていることといったら、「れにんぶら〜〜〜っど!!!」と叫んでいたこと・・・2,3人のモッシャーたちと、肩組んでヘドバン繰り返してたこと(苦笑) はぁぁぁぁ〜〜〜幸せ〜〜!!スレイヤーありがと〜〜!!そして、私にとってのオーラスのこの曲が終わると、まさに夢から覚めたかのように現実に引き戻される。

Σ( ̄∇ ̄;)・・・・・22:55・・・・・イソガナイト・・・・

もうそこからは脇目もふらず、駅に向かってダ〜〜ッシュ!!!!!なんか、めっちゃ慌しく私のラウドパークは終わりを迎えてしまいました。ほんとはもっと会場で余韻に浸りたかった・・・。幕張メッセを飛び出した時、遠くのほうで「Postmortem」のリフが聴こえたものの、その音を振りほどくかのように、駅へ向かう。

しかし、スレイヤー・・・彼らはまさしく帝王でした!!!ステージの雰囲気、会場の雰囲気・・・そして彼ら自身がかもし出す雰囲気・・・全てが邪悪かつ崇高!そして叩き出される「音」の凄まじさ!!ただ音がでかいだけじゃないんですよ・・。速い曲、遅い曲問わず一音一音にとてつもない力を感じました。これこそが、彼らが帝王と呼ばれる所以?このとんでもないLOUDPARKというフェスティヴァルのトリはやはり彼ら以外にはなかったのかな?と、痛切に感じましたね!後で聞くところによると、ラストは「Angel Of Death」だったそうで悔しい限りだったんですけど、自分にとっては、なんといっても「Raining Blood」聴けただけでもよしとせねば!ね。記憶もぶっ飛ぶ凄まじさでしたから(笑)

さ〜〜て、大阪へかえろ〜〜〜!!
 
South Of Heaven
Silent Scream
War Ensemble
Blood Red
Die By The Sword
Hallowed Point
Cult
Disciple
Mandatory Suicide
Chemical Warfare
Dead Skin Mask
Raining Blood

Postmortem
(見れず・・涙)
Angel Of Death
(見れず・・号泣)
 


ふらふらと・・・駅に向かう私・・・・。さすがにやっぱ走れないものの、な〜〜んとか電車には間に合った。電車に揺られてようやく落ち着きを取り戻し、同時に猛烈な寂しさに襲われる。まさしく、祭りの後の寂しさってこと。その祭りが大きければ大きいほどその寂しさも倍増するわけで、一人さびしく電車に揺られるこの時間は辛かったな〜〜。さらに、途中大挙して乗り込んでくるミッキー軍団(・・別名ディズニー軍団)によって占拠される京葉線車内(大汗) ぅぅぅ・・・今日は途中退場なので、メタル軍団がいない〜〜。確実に浮いてるぞ自分・・・。しかも、スレイヤーモードから抜け出せてない私・・・まだまだ殺気だってる訳でありまして、「な〜に見とんじゃおらぁ〜〜血の雨ふらせたろか・・・」ってな感じで四方八方にメンチきりまくり(笑) そんなこんなで電車は東京駅に到着、地下鉄への乗り換えもうまくいき、無事新宿駅に・・・。そして驚くほどスムーズに予定通り大阪行きの夜行バスに乗り込むことが出来たのです。しかし、バスに乗り込んだ時間23:20・・(-_-;)・・・・あっぶねぇ〜〜〜。もしなんか一つでも想定外のことがあったら、夜の新宿を一人徘徊するハメになっとった。まぁ・・そんな時は誰か呼び出して飲みまくってたでしょうけど(苦笑)

あ・・バスで隣におられた方・・・さぞかし汗臭かったことでしょう・・・この場をお借りしてお詫び申し上げます。そしてバスが動き出した途端・・・・大爆睡・・・・・さようなら、東京〜(涙)
 

LOUDPARK総括



しかし、まだ自分にとってのラウドパークは終わらない・・・

いざ!LOUDPARK in OSAKAじゃ〜〜〜!!
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