さあさあ、メガデスのフェアウェルJAPANツアーの最終日!「ほんとに最後なのか?」という疑問はとりあえず、置いときましょう(汗)・・。ただ、その「フェアウェル」に釣られて勢いでチケット買ったのはいいけれど・・ここ最近のジューダスプリーストの盛り上がりのために、正直このライブのことは頭から飛んでました。私にとって、デイブ・エレフソンやマーティフリードマン・・はたまたニック・メンツァがいないという事は、さほど大きな問題ではないんです。んで、新作も文句なくかっこいい!しか〜〜し、なんかこのライブに期待するものが見えなかったんですよ〜〜。「Peace Sells」「In My Darkest Hour」を生で聴きたい!という理由が全てだったといっても大げさではなかったんですよね〜。

ところが、やっぱりここ1週間で急速にメガデスモードに突入しまして(苦笑)、特に聴きこみ不足だった「Hidden Tresure」以降のアルバムを聴くにつれ・・「お?こんなかっこよかったっけ?」と再評価(おいおい)前述の2曲だけのためにライブ参戦しようとしてた自分に反省・・・。っつうわけで、今日という日を、期待に胸を膨らませて迎えたわけです。噂によると、これまでの日本公演各地も大いに盛り上がったそうだし、なにより、ムス様こと、デイブ・ムステインさまのご機嫌が上々というのが、なによりなにより(笑)

桜満開のこの季節・・・花見で盛り上る一般市民を横目に・・・一路ZEPPOSAKAへ車を走らせたわけでありまする!!


開場時間の17:00すぎにZEPP OSAKAに到着。既に、客入りもはじまっている。まぁ今回は後ろの方でまったりと見ようと思っていたので、ライブスタートまで後方でくつろぐことに・・・。チケット余りまくっていて客もガラガラ・・といういやな噂を聞いていたものの、ZEPPの7割ほどは埋まっていましたね。
メイデン・オジー・AC/DC・ピストルズといったBGMが心地いい!んで、18:00少し前にTHINLIZZYの「The Boys Are Back In Town」が大音量で流れ始めると、客席も盛りあがってきた〜!後方で見ることにしていた私も、やっぱし我慢できなくなって(笑)とりあえず開場の中ほどに移動・・。そしてThinLizzyが終わって、さぁ、くるぞくるぞ!と誰もが思った瞬間、次のBGMが始まる(ガクッ)しかし、「ちっ・・まだかよ〜〜」とみんなが緊張を解いた時、今度はほんとに客電がおちたのであります。ぅぅ・・見事なフェイントやのぉ〜〜(汗)

ともかく、半年振りのライブ参戦ながらこの瞬間はいつもながら、たまらん〜。そして、メンバー4人が出てきてニューアルバムの一発目
「Blackmail The Universe」でライブスタート!!CD同様、女性のスピーチのような音声のあと、御大デイブ・ムステインのVoが入ると、一気に興奮も高まる。ん〜PA調整不良なのか、Voが聞き取りにくいが・・その攻撃的なリフがしょっぱなから炸裂!そして、この曲が終わるや間髪いれず「ガガガガガ・・」という機関銃のような鋭利なリフが「Set The World Afire」の始まりを告げると、もう私の首もひとりでに上下運動開始っす(笑)3RDアルバム「So Far..So Good..」収録のこの曲、大好きなだけにこの流れは嬉しい限り〜。続く「Skin O' My Teeth」が、さらにそのテンションを高める!しかし、デニムジーンズに黒のTシャツというシンプルないでたちのデイブ・・かっこよすぎ!黙々とギターをかき鳴らし・・少しうつむき加減にマイクにむかうそのお姿は、男の私が見ても、ほれぼれするものがありましたね。

ニューアルバムからのミディアムナンバー
「The Scorpion」では、会場の雰囲気も少々落ち着いたものになりましたが、それもつかの間・・・続く「Wake Up Dead」が再びみんなの正常な感覚をぶっ飛ばす!いや〜〜この曲が始まった時の私の「鳥肌」見せたかったですわ(笑)激しいリズムチェンジを繰り返すこの曲のパワーに私のくたびれた肌も敏感に反応したようですな・・(おいおい) 後半の「ジャッ!ジャッ!ジャッジャラジャッジャラジャッ!うぇいか〜〜でぇっ〜ど!」での合唱は気持ちよかった。「最初からこんなにぶっ飛ばしていいんか?」と既にフラフラのわたくしですが、彼らはまさしく容赦なし。「In My Darkest Hour」のあのイントロが始まると、今度は不覚にも涙がたらり・・・(汗)いや、この涙は自分でも説明できないんですが・・・「感動の涙」と違って・・いうなれば、先ほどの「鳥肌」と同じ感覚によって発生したものなのかもしれませぬ。この曲の後半の疾走パートのかっこよさといったらもう・・・。デイブの物凄いヘッドバンギングがさらに我々を煽るかのようでしたね。間違いなく、この2曲は前半のハイライトでした!

で・・ここでついに・・というか・・・デイブの今日はじめてのMC(笑)ただでさえ濃密な彼らの曲をオープニングから6曲連発ですもんね〜〜。「ごんばんわ〜お〜ざっか〜」とだみ声で叫ぶデイブは、やはりご機嫌は上々のようです(笑) 「今日はジャパンツアーの最終日。素晴らしい時間を過ごさせてもらったよ」みたいなことをおっしゃってました!

そして、すかさずデイブがギターをかき鳴らしながら、歌い始める・・そう
「She-Wolf」だ!続いて、「Something That I'm Not」「Angry Again」と連発するも、最初の6連発が強烈過ぎたのか、ここらへんは正直中だるみでしたね〜。だから、その後の新加入メンバー・・ Glen Droverのギターソロパートがめっちゃ短めだったのは正解!(彼には申し訳ないけど)新メンバーの3人は、はっきしいって影が薄かった。これはもう仕方ないんですけどね。でも、そのPlayは文句なしでしたよ。デイブの鋭角的なギターサウンドに対して、グレンは、少し甘めのトーンを強調してたのかな?DsのShawn Droverは(そうこの二人は兄弟!)その長髪を風でなびかせながらのドラミングがかっこよかった!ベースのJames MacDonoughは・・・う〜〜ん・・コメントなし(汗)ベースの音はなんか「モコモコ」いってたなぁ〜〜(笑)

グレンのGソロが終わり、彼が美しいアルペジオを弾きだすと同時にデイブが叙情的な
「A Tout Le Monde」を歌いだす・・。う〜〜ん、この曲は感動的だったなぁ〜〜。ムス様の「歌」の魅力も再確認できましたしね。ただ、いきなりサビの部分を歌わせにきたのには参った!みんな歌えてなかったがな(涙) 「Die Dead Enough」もまたメガデスらしい激しい曲ながら、その哀愁漂うサビのメロディが印象的!「Trust」に続いての新作2連発「Of Mice And Men」「Kick The Chair」の流れは最高にかっこよかったですね〜!今はまだ浸透してないのかもしれないけど・・きっと後年このアルバムは名作扱いになるかもしれないな・・・なんて事を思わせる展開でした。んが〜〜やはり・・ここらへんでの中だるみ状態はいかんともしがたかった!おまけに、私の前方と右隣にいた方がまぁ〜これが見事な「お地蔵さん」でして(汗)・・・私がヘドバンするたびに彼らの体に頭がガッツンガッツン当たるという始末(涙)

そんな会場の雰囲気を察したわけではないでしょうが、ここからの展開が素晴らしかった!
「Hanger 18」始まるや会場は待ってましたとばかりに再沸騰!やはり「Rust In Peace」アルバムの人気の高さを改めて実感した次第!もう私も近くの「お地蔵さん」にはお構いなく自分の世界へ・・・(笑) お約束のように、返す刀で「Return To Hanger」、そして「Back In The Day」へ続く頃には、私もついにもう少し前へ移動する事を決断(笑)が・・前方の密度が凄すぎて前へ行けない〜(涙)

デイブとの妖しげなギターが奏でられ、
「Sweating Bullets」が始まると、明らかに更にテンションがもう一つ上の段階へ駆け上がった事がわかる。メガデスの他の曲とは少し毛色の違うこの曲のリズムが心地いいんですよね〜。「次の曲はRust In Peaceからだ!」とデイブがしゃべると、またまたテンションアップ!!そう「Tornado Of Souls」!ライブがついに終幕に向けて突っ走っているようで、少々悲しいのも事実ですが、とりあえず今はそんなこと言っておられませぬよね。そんな中、気がつけば私も、7列目付近まで移動成功(笑)が・・ここは、そう!デンジャーゾーン。おまけに、ここは酸素が少ない!というわけで、速攻後退(なんじゃそりゃ〜)

あほな行動してる私のことはほっといて、あの荘厳なSEが!「き・・きたぁ〜!」
「Symphony Of Destruction」だ!首振るしかないでしょう!あ〜そりゃそりゃ(笑)ムス様のうめき声のような、んで振り絞るようなVoは、震えが来るほどかっこいいぞ!しかし、最近・・ライブ見て「その存在自体に震えるほどのかっこよさ」を感じた人っていたかな〜〜?この曲のラスト・・・ステージ後方からのバックライトを浴びて仁王立ちになった彼の姿は、「おお!神よ!」とひれ伏したくなるほどでしたよ!

そしてその時はやってきた!ジェイムズの短〜いベースソロ(B.シーンもどきのライトハンドはやめた方がよかったかも・・笑)に続いて、ついにあのイントロが炸裂!無論
「Peace Sells」!一度後退を余儀なくされた私でしたが、無謀にも再び前進です。ずっしりとしたこのリズムに乗って首を振る幸せに乾杯!ジャジャジャジャッ!ジャッ!ジャジャー「If there's a new way」!!ジャジャジャジャッ!ジャッ!ジャジャー「I'll be the first in line」!!と叫べる幸せに乾杯!・・とここで、いったん曲が切れる・・・ん?なんじゃ?と思ってると、なんとギターとドラムのドローバー兄弟がパートを交代!そして、始まったのがブラックサバスのカバー「Paranoid」。サバスよりも、オジーのそれよりも明らかにテンポの速いパラノイド・・かっこえ〜〜!むろん、おなじみの掛け合いもばっちしっす!そして、再びPeace sellsの後半部分になだれ込む。あ〜〜〜〜「ぴ〜せ〜る!ばっふーずば〜い〜ん!」といっしょに歌える幸せに乾杯!!あ〜〜〜もう、たまらん!やっぱ、この曲を聴きにきた自分を再確認(笑)
こうして、彼らは去っていってしまいました。しばし、放心状態の私は・・酸欠状態から抜け出すためにまたまた後退。そして、彼らの再登場を待つ・・。

みんなの拍手に迎えられて、ムス様も自ら拍手しながら再登場。その顔は満面の笑み・・とはいえないものの(笑)彼特有の「にやり」笑い・・・。(まぁ、彼が満面の笑みたたえていたら、逆に恐怖ですよね) そして、新しいメンバーの紹介!なんか、このシーンは彼のほかのメンバーに対する気遣いが感じられて、嬉しかったな〜。ムス様の優しさみたいなものが見えましたよ。性格に関していろいろ言われてる彼ですが、少なくとも今日見る限りそんな事はなかったぞ・・。それとも、ダイムバッグのあの事件以降・・何かが変わったのかな??
そんなこんなで正真正銘のラスト
「Holy Wars」の疾走するリフが炸裂!もう圧死しそうになりながらも、前線付近のファンは最後の力をふり絞る。私は・・といえばもうほとんどステージ見てませんでした(汗)ひたすら首振り男と化してました。そしてついに大団円!荘厳なアウトロが流れる中、何度も謙虚に「サンキュー」を連発するムス様・・。おなじみのカーテンコールで締めくくると、あのにやにや笑いをたたえたまま、去ってお行きになりました。

こうして、私のメガデス初体験は幕を降ろしたわけでありますが、実際生で彼ら(デイブ)を見て・・バンドの演奏力の高さに驚嘆・・!またその音楽性からか、語られる事の少ないデイブのVoにも感激しましたね。そのフロントマンとしての表現力には「さすが!」の言葉しか出てきません。そしてそしてくどいようですが、彼のカリスマ性・・存在感の凄さ!!別にただそこにいて演奏してるだけなのに、見るものを惹きつけて離さない何かを持ってるんですよ!ぜったい・・・また来ておくれ〜〜〜!え?これがフェアウェルじゃなかったのか?って?・・・・いんや・・・最後に彼は間違いなく言いましたもんね。「See You Next!」・・・と。その言葉を信じて、遅ればせながら「ムス様フリーク」となった私は待ち続けることにします・・・。


(余談)
最前列付近にいた身長2メートルはあろうかというブラジル人(多分)の大暴れップリがおもしろかった!あと、会場のノリは、曲によってだいぶ波があったな〜〜。しかし、首が痛い・・。今まで、腕を振り上げるライブ・・暴れまくって飛びまくったライブ・・いろいろありましたが、これほどひたすら首を振り続けたライブは初めてでしたよ。おまけに、汗かいたTシャツ姿のまま、繁華街へ出向いて夜中12時くらいまでいたもんだから、寒かった(涙)・・っつか、風邪ひいたかも・・・( ̄. ̄;)

set list

1. Blackmail The Universe
2. Set The World Afire.
3. Skin O' My Teeth
4. The Scorpion
5. Wake Up Dead
6. In My Darkest Hour
7. She-Wolf
8. Something That I'm Not
9. Angry Again
10. A Tout Le Monde
11. Die Dead Enough
12. Trust
13. Of Mice And Men
14. Kick The Chair
15. Hanger 18
16. Return To Hanger
17. Back In The Day
18. Sweating Bullets
19. Tornado Of Souls
20. Symphony Of Destruction
21. Peace Sells〜Paranoid〜Peace Sells
encore
22. Holy Wars