「世界」を持ってるバンドは素晴しい・・・

ワタクシ、このバンドのCD紹介でそう延べておりますが、ライブ見終わって更にその想いを強くした次第です!2年前のラウドパークで、その強烈な世界を目の当たりにし・・そして、今年発売された「Watershed」のあまりの素晴しさに悶絶・・・。ってな感じで正直、彼らにのめり込んだのはつい最近ですし、彼らの全てを理解できているはずもないですが、今日というこの日に、うんまさに「何か」を体感することが出来たと思いますよ。

決して広くはない心斎橋クラブクアトロ・・・しかし、この日集まった人の多さは彼らに「何か」を求めている人が多いという表れなのでしょう。このバンドが単なるデスメタルではないことなんて、いまさら言う必要もありませぬが、ほんと「何か」を期待する空気に満ち満ちたこの会場の雰囲気ってのは、異様ですらありましたね。

おおよそOPETHを見に行くとは思えないOLスタイルの鱒ちゃん引き連れ(爆)・・ダネさんやマリさんと合流・・・ビールを流し込んで準備万端・・。はぁ・・ドキドキ・・・・。イベントなどで知り合った方などいっぱい顔見知りがいたのもうれしかったですね。あ、わたしゃプログレチックつながりでドリームシアターTシャツ(-_☆

そんな期待を増長させるかのような不思議なSEに続いて、まずは新譜から「Heir Apparent」炸裂!冒頭のジャ〜〜ン!!(笑)だけでもう鳥肌がざわわ〜〜〜〜!!!そして変拍子を多用したパートと同時にミカエルの地獄からの咆哮が炸裂するともう私の意識は空高く舞い上がりました(-_-;)変拍子に合わせるわけでもなく、とにかくヘドバン・・・。そしてラストバースでのメロディックなギターフレーズにあわせてみなで大合唱〜〜。まだ一曲目だというのに、狂気〜感動まで様々な感情を引き出しくれるOPETHに驚愕・平伏いたしました次第でございますわ。

んで、物凄い歓声で終わった「Heir Apparent」のあとに、ひたすらマイペースでチューニングをはじめるメンバー・・・。どうしていいかわからず(?)静まり返る会場(爆)の図式が最高に面白かったですね。なが〜いチューニングにたまらず小声で「Hurry!」と囁くお客さんとそれに「がく〜」ってな感じでジェスチャーで答えるミカエル・・との相性もバッチリだ(爆)
そんななごや〜かな曲間がうそのように2曲目「Master's Apprentices」がはじまると再び会場は暗黒世界に早変りしてしまうんですよ。ヘビーなリフが際立つこの曲はほんと首振りやすいものの(笑)中盤の静かなメロディアスパートを経ての終盤の疾走パートでは、となりのダネさんと共に首よモゲよ・・とばかりに狂気状態に(苦笑)徐々に自分たちの周りにスペースができつつあるのがまたなんとも・・(-_-;) そのスペースに後方にいた友人たちが滑り込む・・・という見事な連携プレイも・・(大汗)←なんでやねん
続くFUNNYなMCタイム・・・(爆)このギャップがたまらんわ・・・。なんか、ミカエルこの人・・演奏は狂気じみて、その風貌はほんとまじめ〜な感じなのに・・何?このしゃべり好き・・・。日本でいうと「さだまさし」みたいなもんか・・・(-_-;)  ←自分で妙に納得

オルガンの音色と、ちとくせのあるシャッフルのリズムになんともいえない高揚感を覚える(説明ながっ!)「The Baying Of The Hounds」でも、空中浮遊を味わうものの、MCですぐに現実に引き戻される私・・・この繰り返しが逆に快感なのさ(-_☆

でもここでおもむろにミカエルが爪弾くフレーズ・・・「じゃ〜〜んらら〜〜ん」・・・に反応。おおお!!!!???そしてミカエルがおもむろに歌いだす・・「You keep on pushing, べいべ!」・・・・に驚愕。おおおおお〜〜??この曲わ〜〜??なんとホワイトスネイクの「Slow'N Easy」ではありませぬか!当然、一瞬の遊びということでしたが、いやいや、彼の美声ゆえ・・ワンコーラスとは言え鳥肌もんのかっこよさでしたよ。いつの日か、まじカバーしてほしいところ。

Serenity Painted Death」やミラーボールがくるくる廻ってた「To Rid The Disease」なんかは恥ずかしながら未聴曲だったんですが、それでもあっちゅうまにその世界に引き釣り込まれてしまうんですよ。冒頭の世界を持ってる・・ってこういうことなんでしょうか。

ライブは中盤戦??ミカエルが「この曲やるのは今日で3回目だ!」(すなわち日本ツアーからやり始めた曲)とコールしたのは待ってました〜〜「The Lotus Eater」だ!!ここ一ヶ月ほど・・私自身、この曲の冒頭の鼻歌がマイブームやったんですが(大汗)今回このパートはなし(涙)・・・いきなり疾走パートから始まった!!意表つかれたものの、これはこれでかっちょえ〜〜!!怒涛のブラストビートに乗る摩訶不思議なポップなコーラスがなんともいえないこの曲。オーペスの奥深さを知るにはもってこいの曲なのかもしれませんね。そして今日唯一だった2曲連続(笑)間髪入れずに「Bleak」へ・・。うん、しゃべくりたい気持ちはよ〜くわかるけど、こういうつなぎも最高にかっこいいんだから、そのへんよ〜くご再考願いますね〜(-_-;)

しかし、今日のライブ・・・当然新譜中心になるのか・・と思いきや、やはり実質の初来日故か・・結構新旧満遍なく・・って感じやったですね。次にやったドゥーミーな「The Night And The Silent Water」なんかもセカンドからの選曲でしたし、ほんと私なんかと違って昔からOPETHを待ち望んでいた人にとってはたまらないセットリストだったんじゃないでしょうか?そしてしゃべりにおいてもファン思い?なのか?まぁ・・その低音が麗しい美声で持ってしゃべるしゃべる・・

ほとんど何言ってるかわからん状態ながら・・突如コールされた「Deliverance」に狂喜乱舞!ある意味、今日のハイライトはこの曲でした!切れ味抜群の冒頭の展開でもう・・何かが弾け・・続く静寂パートで精神が離脱をし始め・・・(-_-;)。例えば、6月のKsEなんかはただただ笑って歌って大暴れ〜〜(笑)みたいなライブでしたが、今日というこの日、最初から体は全く同じ場所にあり1mも動いてなかったでしょう・・ただただ、その場で首振りまくってただけなんですが、生身の体を離れた私の精神は縦横無尽にクアトロ内・・いや、オーペス世界の中を跳びまわっておりました(笑)この曲の、ラストパート・・・鬼のリズム攻撃の連打に私の心臓は早鐘を打ち・・首はリズムに合わせて上下し・・精神は狂ったように跳びまくり〜〜!!!曲がバスッと終わった時・・「ゥェッズガッ〜ご▼×」・・意味不明の嗚咽が私の口から漏れていたかと思いますわ(-_-;)

ゥェッズガッ〜ご▼×・・凄すぎ・・・( ̄∇ ̄;) ・・・・

マイ精神ちゃん(爆)が戻ってくるのを待ってステージに再び目を向けると、メンバー紹介!笑ったのが・・・ベースのマーティンの紹介・・・「My Lover!ニューキッズオンザブロック(爆)マーティン・メンデス!」更にギターのフレドリックに至っては「Pretty Boy Floyd フレドリック・オーケソン!」ときたもんだ(爆) なんでやねん・・・(-_-;) まさか、OPETHのライブでニューキッズオンザブロックやプリティボーイフロイドの名前を聞くことになろうとは・・・

おばかなメンバー紹介のおかげですっかり我に帰った私でしたが、本編ラストの「Demon Of The Fall」で再び幽体離脱(爆)もうこの曲は定番なんでしょうね。そういや、ラウドパークでも演奏されてたし・・・。ブルータルな曲調から、ラストの「Far Away〜Far Away〜〜〜」で感動的なフィナーレへ・・・。そしてメンバーたちは一旦去っていきました。

・・・・( ̄. ̄;)・・・・・・・・・・猛茫然自失なのよ・・

メンバー呼ぶのも忘れてしばらくほげ〜〜っとなっておりましたが、再びメンバー登場したときの「猫踏んじゃった」のメロディで我に帰る(爆)そう、また例のミカエル・・・この人はほんと普通にしておれないものなのか。。ペルのキーボードを乗っ取ってこれを弾きだしたのですわ。「ふん、これくらいなら俺も弾けるぞ」といってやりたかったですが、やめました(-_-;)そして、本来のギターに持ち替えたミカエルが今度は、聞き覚えのあるコードを鳴らしだす・・。

ん?なんやったっけ?恐らく会場皆がそう思ったんでしょう。そしてミカエルがこの曲を歌わせにきたものの、誰一人歌えず(爆)これにはミカエルも失笑するしかなかったみたいで・・・。後でわかったんですがこれ新譜からの「Burden」だったみたいですね。ミカエルさんも「次の来日ではちゃんと演奏するから・・」と言っておられましたね(苦笑)まぁ・・・彼曰く「あと200万回は来日するぜ」とのことやし(爆)

で、ほんとのラストは感動的な「The Drapery Falls」!フレドリックのギターが官能的に響き渡る・・・。思えば、この人・・アーチエネミーで2回見てますが、ほんといい仕事人!しかも、今回はようやく掴んだパーマネントメンバーの座ですし、頑張って欲しいな。幾度かのメンバーチェンジを経てのこのメンバー・・・ミカエルが目指しているであろうOPETHワールドの構築者としては最強なんじゃないでしょうか?そしてミカエルの素晴らしき案内人ぶりには改めて拍手喝采を送りたいですね!!演奏で来訪者を完膚なまでにこねくりまわし、曲間でなんともいえない癒しを与えてくれる・・。OPETHワールドはこうして孤高の・・そして崇高な存在感を示しているのかもしれません。

月並みですがいやいや、ほんと「凄い!」という言葉しかないですね。

私自身・・今まで参加したコンサート・・まぁフェスティバルは除くとしてもほとんどのライブ・・・「あんまし曲知らんけどとりあえず行ってみよう」と言うのは一切ありませんでしたし、自分自身好きなアーティストというだけでなく思い入れのあるアーティストのライブにしか足運んでなかったんです。今回はちょっと違ってまして・・・。「きっとこいつらのライブには何かがある・・・」というなんともいえない期待感だけで足運んだんですよね。察するに今日の多くのお客さん・・同じような期待を持って集まっていたのではないでしょうか?


で・・・


予想通り・・何かがありましたね!「何か」がなんなのか・・・すいません、うまく説明できないんですが・・とてつもない「何か」を感じたんですよ。意味不明じゃな・・(-_-;) まぁスピリチュアルなんていうととてつもなく胡散臭いですけど(爆)おもいっきり精神を刺激するライブであったのは間違いないですね。

OPETH・・・また私にとってスペシャルなバンドが増えた。

うれしいことだ・・・
・・・・ふあっひゃっひゃ〜〜〜


1. Heir Apparent
2. Master's Apprentices
3. The Baying Of The Hounds
4. Serenity Painted Death
5. To Rid The Disease
6. The Lotus Eater
7. Bleak
8. The Night And The Silent Water
9. Deliverance
10. Demon Of The Fall

-encore-

11. The Drapery Falls