Thunder・・・なんともいえない不思議なバンド・・・。音はいたって普通の良質なハードロック。普段の日常生活において、常に頭の中の重要な位置を占めるバンドでもない。でも、新譜が出れば聴きたくなるし、そしてライブともなれば絶対見たいバンドなのです。
ちなみに前回のサンダーのライブレポの締めの言葉がこれでした。
サンダーありがとう〜〜!ああああああ〜〜〜また見たい!!!!!!!!
そして、あれから約1年半・・・ださじゃけ&ださタイトルではあるものの(爆)内容は相変わらず素晴らしい新作「BANG!」のリリース、そして20周年記念と銘打った彼らの来日が決定!!しかし、やっほ〜〜い\( ̄0 ̄)/!と大喜びしたのもつかのま・・・すぐにフェアウェルツアーというサブタイトルがついてしまう(号泣)一度解散し、再結成した彼らですが・・再び解散決定だなんて(T-T) いつもの楽しいライブを期待する気持ち・・そしてこれで見納めになるのか?と思う悲しい気持ち・・複雑な心境のまま会場に向かう私なのでした。
会場は、今回はクラブクアトロ・・・遅れて会場に入ると目に飛び込んできたのが、客席後方のテーブルとイス(爆そして、既にそこでビール飲みながらくつろぐ人々(笑) わはは、なんじゃ、このマッタリ具合(-_-;)・・・とはいえ、ある意味これもサンダーらしいのかも・・・と思いつつ、サンダー好きの知り合いたちとしばし談笑する(前回レポに登場のメンツと全く一緒・・)
そしていよいよ場内暗転〜〜!!客席中央で待ったりしていた我々ですが、たまらずステージ前方へダ〜〜ッシュ!!!私に視界をさえぎられた女性に「見えない〜」と怒られつつ(すまぬ)上がるテンション!沸き立つアドレナリン!!そしていきなりのスーパーサプライズがぁぁぁ〜!!!暗転と同時に流れ出したSEに感涙、号泣!!!!まさかこれがくるとわ〜〜・・ってな感じでテロリテロテロテロリテロテロ・・と間の抜けたギター音が鳴り響く。会場皆ですかさず大合唱!!「ああああ〜〜あ〜ああ〜〜あぁぁ!サンダっ!!!ああああ〜〜あ〜ああ〜〜あぁぁ!サンダっ!!!」そうです!AC/DCの「Thunderstruck」なんですぅ〜(爆) こうなると当然1991年の大晦日・・東京ドームでのカウントダウンライブのことをい思い出さずにはおれません。まさにあそこから私のサンダー歴がはじまったんですよね(涙) 20年近くの歳月を経てあの時と同じオープニングを体験できるなんて素敵過ぎるぜサンダー!!
そして、サンダーコールの中、メンバーがぞろぞろと登場し、メタボリック(涙)ルークがサウスポー仕様のフライングVをかき鳴らす!!!おおおおおおおお〜〜〜!!!!!またしても感涙!!!!彼らのデビューアルバムの1曲目を飾る「She's So Fine」ではないかぁぁぁ〜〜!!!今日は、いつものようにサンダーの楽しいライブではっちゃけよう!って思ってたのに・・あかん・・いきなり泣きそう(T-T)ノなにかにつけて、1991年のカウントダウンを思い出してしまうやないかい・・・。「サンダーって何?だっさいバンド名〜〜」なんて揶揄してたバンドがいきなりこの曲で私をぶっ飛ばしてくれたんよなぁ〜・・・。そういや、東京ドームでは知り合いもいなくて寂しかったけど、周りにいた外人軍団と仲良くなってウィスキーをラッパ飲みしたなぁ・・・。
はっ!!Σ( ̄∇ ̄;) 現実に戻ろう〜〜
いきなり先頭打者ホームランを浴びたかのような衝撃の始まりでしたが(笑)続けざまに新曲から「On The Radio」「Miracle Man」が演奏されるとようやく、新譜のツアーがここから始まったんだな?と思わせられ、気分も落ち着く(笑)今日の私の位置取りはステージ下手?これまためちゃでかくなってしまって更にはアゴがなくなってしまった(汗)ベンの前あたり。狭いクアトロゆえ手を伸ばせば彼のギターに触れられそうなところで、彼らが熱い演奏を繰り広げてくれる。ルークがアコースティックギターをかきならせば、弦をはじく生音が聞こえてきそう。ダニーがしっとりと「マ〜マ〜」と歌いだす。「Low Life In High Places」だ。サビでは会場にマイクを預けるダニー!「ロ〜〜ライフ!インハイプレイセッス〜〜」と完璧に歌いこなすTEAMの面々!うん、今日もこのコーラスは我ながら完璧(笑)ダニーも満足げに頷いてくれる。しかし、ふと隣にいた女性を見やると目頭を押さえていらっしゃる・・・。
もうこっちまで悲しくなるからやめんかい!
今日のサンダーは新旧の名曲を交互に繰り出してくるようで、ノスタルジーに浸りかけると新しい・・んでノリノリの(死語)曲で楽しませてくれる。「Low Life・・」の次は「The Devil Made Me Do It」!!赤鬼コス(?)のハリーの姿を思い出して笑いがこみ上げてくる(爆)ステージ後方でまじめ〜にドラムを叩くハリーの姿がなんかおもろい(笑)懐かしい「Empty City」を挟んで、再びこの赤鬼ジャケアルバム収録の「Dirty Dream」でノリノリ(死語)な会場(-_-;) ダニー隊長主導の下の会場内場所別対抗盛り上がり合戦もめちゃおもしろかったし、このあたりはほんとに「いつものサンダー」なのですよ!!!
でもやっぱし(笑)次に「Love Walked In」が静かに演奏されると・・・(T-T)(T-T)(T-T)・・・
・・・・・思えば東京ドームへは車で一人寂しく高速道路ぶっ放していったんよな〜〜。今の時代なら1000円でいけたのに(爆)あんときはカーステ無くて助手席にラジカセ置いてメタリカとテスラ聴きまくってたなぁ〜〜。浜名湖まで来た時点で急に横浜に住んでた友達に電話して「今夜泊めてくれ」って無茶やったなぁ〜〜。その連れも今は上海在住か・・・(-_-;)
はっ!!Σ( ̄∇ ̄;) 現実に戻ろう〜〜
現実では(笑)新譜からのノリノリ(死語)ソング「Stormwater」がノリノリ(死語)に演奏されてる。新曲と過去の名曲との温度差に悩むバンドが多い中、新曲でもしっかり楽しめて、なおかつしっかり一緒に歌える曲を持つサンダーはさすがですね!これぞまさにサンダークオリティ〜ライブ!と改めて思い直した私を更なるお祭り騒ぎへといざなうダニー(笑)さあ!TEAMによる大合唱大会の始まりだ!!「Can’t Keep A Good Man Down」!!「キャン!キープ!グッメンダウン!」の掛け合いが楽しすぎ!この状況をステージから見ることが出来るならどんなに幸せだろう?きっと全員が満面の笑顔だろう。この光景を目の当りに出来るダニーをはじめとするメンバーはほんと幸せモンですぜ!!といいつつ、「キャン!キープ!グッメンダウン!」とコールする我々TEAMも最強の幸せモン!
まさに会場とバンドが一体となる瞬間の気持ちよさ・・会場とバンドがひとつになれた時の感動ってのはこういうライブ体験した方ならわかっていただけると思いますが、この熱すぎる雰囲気を1stのバラード「Don’t Wait For Me」で冷ますどころか更にヒートアップさせる彼ら・・ってのはやはり凄いな!後で聞けば喉の不調でベストコンディションではなかったようですが、ここで聴けた後半部でのダニーの絶唱は鳥肌ものでしたよ!!「どんうぇいふぉ〜〜みぃ〜〜い〜い〜!!とぅ〜な〜あ〜あ〜〜〜い!!」彼特有の溜めのなんと、かっこよかったことか!!!
そしてその最高の雰囲気のままライブはクライマックスへ!!!
ジャ〜ッジャッジャッジャジャ〜ッジャッジャッジャ♪「シンプルすぎるのになんでこんなに高揚するんだろう」的なイントロ(爆)の「I Love You More
Than Rock 'n' Roll 」←前回のライブレポより引用(爆)
この日の前日49歳の誕生日を迎えたダニー(おめでとう!!)も50前とは思えない軽快な動きで会場を煽りまくる!!まだまだアラフォーなんて言ってるうちはひよっ子ですばい(笑)と考え直すほど、このお祭りソングの楽しさはスペシャルでしたよ。これぞロックンロール!!!!
一旦、引っ込んだ彼らを津波のような(は、大げさやけど)サンダーコールで呼び戻す。っつか、この狭いクアトロ・・今日何人くらいお客さんが入ってたかは疑問だけど、この大歓声ってのは、この収容能力をはるかに超えておりましたね!!
再び出てきたメンバーに「ハリィ〜〜〜」とどすの利いた声で叫ぶと、ハリーが「よっ!」ってな感じで少し手を挙げてくれたのがうれしかったっす(笑)
そして始まったアンコ−ル・・「Behind Closed Doors」アルバムからの2連発!!「Stand Up」とそして・・・うおお〜〜〜!!!待望の待望の待望の「River Of Pain」ですやんか!お祭りソングではないもののこの憂いを含んだ絶品のメロディ・・ほんとに聴きたかったこの曲・・・このツアーが始まる前に行われた「ライブでやって欲しい曲のリクエスト」で、この曲をリクエストした私へのサンダーからのプレゼントか??(爆)ここらへんでダニーがボソッと20年間ありがとう〜!と言ったのがぐっときたな。解散について彼が述べたのはこれくらいやったかな??
そしてダニーとハリーの掛け合いが始まるとTEAMの面々はライブが遂に終わりの時を迎えるのだと感じる。皆、この曲を待ち望んでいるものの、同時にまだやってほしくない曲でもある。特に今日のライブでは・・・。
そんな「Dirty Love」も始まってしまえば、当たり前ながら狂ったような盛り上がり!!そりゃそうでしょ?ここでありったけの力を振り絞らないと絶対後悔しますもんね!!永遠に続けていたい「ななな〜ななな〜な〜」の大合唱!永遠に聴いていたいルークのギターソロ!ジャーンとコードをかき鳴らし、高々と左手を天に突き上げるそのポーズままさしく1stアルバム「Backstreet Symphony」のジャケットそのまんまでした(そのシルエットは太くなってるけど・・(-_-;))
ここで思う皆の心は同じ!「メチャメチャ楽しい!!もっとこの祭りを楽しみたい!!」 |
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しかし・・・祭りにも終わりは来る。こんなに楽しくて切ない「Dirty Love」は初めて聴いたっすよ・・・
前回の解散ツアーの時の再現を信じて、去っていった彼らを呼び続けるみんな。客電がつき・・BGMが流れても呼び続けるみんな・・・。係員が大声で「ご退場くださ〜い!」と叫んでいてもサンダーコールをやめない面々・・・。そして、もうサンダーは帰ってこないとわかっているのに手拍子をやめない皆・・・。諦めて一人また一人と出口へ向かうものの、わたしゃどうしてもステージから離れることが出来ませんでした。ほんと、ライブ自体は「いつものサンダー」でしたし、淡々といつものように素晴らしいパフォーマンスを見せ付けてくれました。そしていつものようにライブをやり終え・・とっとと帰っていった彼ら。それだけに「これで終わり」という現実が重くのしかかってくる。ライブがめっちゃ楽しかっただけに、その終わりを受け入れられないとというか・・。
大好きなバンドが終わる・・というものはこういうことなのかな?サンダーというアットホームな・・めっちゃファンに近いところにいたバンドだからなおさら・・。終演後、泣きじゃくるファンの方を見ました。何度も言いますが、オープニングはさておき・・ライブがほんといつも過ぎるサンダーだっただけに余計哀しみも倍増するのでしょう。
いつもどおり・・・・・・って、サンダーらしすぎやん・・・(T-T)
でも・・ベタながら言うことはただひとつ。
数々の素晴らしい楽曲・・そして素晴らしいライブの思い出をありがとう、ありがとう!!!!
「再々結成して何が悪い〜〜(☆_☆)」と、すっとぼけながらまた帰ってこいよ〜。
「またやりたくなったから始めたよ(; ̄∀ ̄;A」と、頭掻きながら戻ってこいよ〜〜。
待ってるよ〜
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