Burning Bridges 1999

ヨハン・リーヴァ・・・アーチエネミーの3作目であるこの作品を最後に脱退(っつか、クビ)・・そしてアンジェラ姐さんがその後このバンドの看板になるわけですが・・・うん、やはり彼の声もいい。もう方々で語られておりますけど、デス声でありながら、その咆哮の中に常に悲しみという感情が垣間見られる彼のヴォーカルスタイルは稀有な存在でした。ただ、むぅ〜〜・・わざとなのか、激情のまま歌うスタイル故なのか・・・リズムから落っこちそうになることしばしば(笑)

まぁそれはいいとして・・このアルバムのほんとの凄さは、やはりアモット兄弟の慟哭のギターメロディ!聞き手の琴線を刺激しまくる彼らのメロディですが、このアルバムで聴ける楽曲・・・ほんと全曲泣きまくってくれてるのは嬉しい限りですね〜。更に凄いのは曲そのものですよ。その象徴なのが、なんといってもC!!流れるように転調、変調を繰り返し感涙のギターソロへ!!なんなんだぁ??・・・この曲展開はぁぁ!メロデス界ではタブーとされてきたメジャーキーまで使用してるし(爆)はっきしいって、この曲だけのためでも買いなんですが、贅沢にも全曲のレベルが尋常じゃなく高いんですよ。

でもまだある「凄い」(笑)ボーナストラックの2曲がまたいやはや。Hはヨーロッパのカバー、Iはセルフカバーなんですが・・・ボーナストラックといえばどうでもいい捨て曲の多い昨今・・・これぞまさにボーナスの鑑です(笑)
1. Immortal★★
2. Dead Inside
3. Pilgrim
4. Silverwing★★
5. Demonic Science
6. Seed of Hate
7. Angelclaw★★
8. Burning Bridges '99★★
9. Scream Of Anger
10. Fields Of Desolation★★
Wages Of Sin 2001

スラッシュメタル・・ハードコアパンク・・いわゆる「激しい!」と言われるジャンルに対して、別に何の抵抗もなく聴ける私ではありますが・・いわゆる「デスメタル」っつか、デス声と言われるVoスタイルには・・てんでなじめなかったんですよね〜。このArch Enemyもそんなこんなで全然パスしてた私・・バカでちた(笑)この凄まじい声の持ち主が女性・・ってことには特に驚きは無かったんですが、なによりもまずリズム隊の破壊力の凄さにノックア〜〜ウッ(完全死語・・汗)このスッコンスッコンと気持ちいいほどに抜けのよいDsサウンドもたまりまへん。そして、時に暴力的に・・時に狂おしいまでに美しく絡み合う・・アモット兄弟のギター!!Iのメロディの美しさには、ただ涙・・。それらの特徴的な各パートが見事なまでに融合したこのアルバム・・・いんや凄いですな!

今まで・・メロデスというジャンルに対して・・「この美しいメロディに・なんでこのVoなのか・・その必然性が感じられない」と思ってた私・・・今でも、その思いは少しあるのですが、このバンドに関しては・・・・うん・・必然(笑)

ただ一点・・・まだアンジェラのVoは、凄すぎるバックと対等に渡り合えてないような気がするのであります・・・
1. Enemy Within★★
2. Burning Angel★★
3. Heart of Darkness
4. Ravenous
5. Savage Messiah
6. Dead Bury Their Dead
7. Web of Lies
8. First Deadly Sin
9. Behind the Smile
10. Snow Bound★★
11. Shadows and Dust
Anthem Of Rebellion 2003

アンジェラ加入後2作目となるこのアルバム・・・アーチファンの間では、そのメロディ減退・・そしてシンプルな曲展開から、あまり高評価されていないですけど・・・な・・なにをいう〜〜〜!!かっこいいぞぉ〜これ!イントロ@から、荒れ狂いながら疾走するA、物凄いグルーブ感とアンジェラの絶唱に身震いするB、これぞアーチ!と呼べるような攻撃性と叙情性を兼ね備えたC・・インダストリアルな雰囲気がかっこいいD・・・この畳み掛けるような流れはもう完璧!これはもう逆にアーチエネミーの最高傑作だ!・・・・と、いいたかったのですが、Eあたりから急にテンションダウン〜(涙)っつか、曲そのもの・・というより聴いている私自身が・・なんですけど(大汗) このあたりが、みんながこのアルバムを低評価してる原因なのかな?どうしても単調になりがちなアンジェラのデスヴォイス・・曲調がシンプルになるとどうしても、飽きがくる・・ってことなのかもしれませんね。

とはいえ、最初5曲だけ聴いてりゃいい!と言いたいところに、勇壮なインストK〜これまたアーチらしいメランコリックなインストパートを含むLがラストに配置されてるもんだから、評価に困るんですわ(笑)

曲調がシンプルな分、ビシバシ響くリズムが心地いい。
1. Tear Down the Walls
2. Silent Wars★★
3. We Will Rise★★
4.
Dead Eyes See No Future★★
5. Instinct
6. Leader of the Rats
7. Exist to Exit
8.
Marching on a Dead End Road
9. Despicable Heroes
10. End of the Line
11. Dehumanization
12. Anthem★★
13. Saints and Sinners
Doomsday Machine 2005

アーチエネミーの6作目です。前作が、そのメロディ減退により不評だったことを受けて・・なのか、今作では彼らが本来持ち合わせていた激情メロディが復活しております。仰々しいイントロ@〜Aへの流れはまさに、ヘビーメタルの持つ様式美の凄みをいやと言うほど見せつけてくれますね。マイケル・アモットの80’sヘビーメタルへの愛情みたいなものがひしひしと伝わってきてなんかうれしくなってしまうんですよ。ここで聴けるのは、ほんと「80’sおやじも若者たちも両方幸せ」的な音かもしれないです(笑)そして、なんといってもB!!「Nemesis」ですよぉ〜!超攻撃的なリフ・・そして魂を揺さぶるサビのメロディ・・。このサビのメロディに何も感じないメタル者はいない!と断言したくなるほど、この超強力チューンは未来永劫メタルアンセムとして語り継いでいきたいですね!

しかし、なんと濃密なこの曲構成よ。中盤以降は、マイケルの持つリフのストック全てを吐き出すかのような・・「リフのデパート」状態に少々難解なイメージが付きまとうかもしれませんが、そのリフの合間をすり抜けるように突然飛び出してくる激情メロディがたまりません。聴けば聴くほど・・パズルを解くかのごとく、その曲構成の妙に感動する事必至ですよ。インストGにドリームシアターの匂いを感じてしまいました(笑)

あ・・忘れちゃいけない・・アンジェラ姐さんの咆哮も相変わらず凄まじい!その咆哮を際立たせるエフェクトがうっとおしい・・と感じる部分も少々あるのですが・・。あと・・・「Snowbound」のような美しいギターインストが欲しかったな・・
1. Enter The Machine★★
2. Taking Back My Soul★★
3. Nemesis★★
4. My Apocalypse
5. Carry The Cross
6.
I Am Legend/Out For Blood
7. Skeleton Dance
8. Hybrids Of Steel★★
9. Mechanic God Creation
10. Machtkampf
11. Slaves Of Yesterday