Post 1992

Bjorkの中では最も聴きやすいかもしれませんねえ! 歌メロがはっきりしていてわかりやすいです。そして、バックのビートが際立っていて、Bjorkの歌との対比が非常に新鮮であります。
しかし、彼女の曲作りの才能には感嘆の声しか出ませぬ!どの曲もが表情を持っていて、強烈な光をはなっております。 ビートが際立つ@Dは文句なしにかっこいいし、悲しげなメロディがたまらないFG、ミュージカル風のCなどなど、その曲調も多彩であります。

しか〜し、このアルバムのハイライトはいきなり2曲目にやってきます!「Hypere-Ballad」!今でも、Bjorkの代表曲といってもいいんじゃないでしょうか?静かな立ち上がりから、彼女のVoが次第に感情を増して来る・・それに同調するかのようにバックビートも盛り上がり、最後に叙情的なシンセが絡んでくる・・・ん〜かっこいい!まさに名曲です!とりあえず、Bjorkを初めて聴いてみようという方には、このアルバムを強く薦めます。
1. Army Of Me★★
2. Hyper-Ballad★★
3. The Modern Things
4. It's Oh So Quiet
5. Enjoy
7.
You're Been Flirting Again
8. Isobel
9. Possibly Maybe
10. I Miss You
11. Cover Me
12. Headphone
13. I Go Humble
Homogenic 2004

ある意味、前作「Post」の延長線上にあるアルバムですが、決定的な違いは叙情的な彼女のVoがより際立っているといったところでしょうか?ストリングスを多用して、じっくり聴かせる曲が多いですね。むろん、そのクオリティは高いです。

特に、Cの胸を締め付けるような切ない彼女の歌は絶品!サビに流れていく展開は涙無しには聴けません・・・オーケストレーションとの絡みも感動的なこれも名曲です! また、Iで見られるようなアングラ的な狂気の世界もまたこのアルバムの中にあって、全然浮いてないんですね!

彼女のアルバム全てにいえることかもしれませんが、実験的な試み(特にリズム)を多用しつつも、しっかり曲を聴かせるところは、ひとえに才能なんでしょうねえ!どんな曲を歌っても、Bjorkらしさはいささかも揺るがない!というのはすごい!彼女のカリスマ性の訳は、ここにあるのかもしれません。
1. Hunter
2. Joga
3. Unravel
4. Bacheloratte★★
5. All Neon Like
7. 5 Years
8. Immature
9. Alarm Call
10. Pluto
11. All Is Full Of Love
Selma Songs 2005

映画「Dancer In The Dark」のサントラです。 サントラという事で、いわゆるBjorkサウンドとは趣が少し違います。 しかし、やぱりBjorkが歌うとBjork・・何言ってるのかわかりませんね(笑)

@はオーケストラによる感動的なインスト。Aは映画でも共演しているカトリーヌ・ドヌーブとのデュエット。Bはこのサントラの代表曲ともいえる悲哀に満ちた秀曲です。Gは@の歌つきバージョン。

こう聴いていくと、それぞれの曲が映画を思い出させて、こころが傷みます。なぜって?この映画・・・辛過ぎるんですよ。 こんな不幸な物語・・・脳天気な私には衝撃的でした。これから、レンタルで借りようと思っているそこのあなた!!ただ、感動したい・・というだけの気持ちで見ると痛い目にあうよ!相当の決心を持って見るべし(笑) そんなんやから、私はこのCDを聞くときもなぜか躊躇してしまうのです・・・・
1. Overture
2. Cvalda
3. I've Seen It All★★
4. Scatter Heart
5. In The Musicals
7. 107Steps
8. New World★★
Vespertine 2004

これはなんか不思議なアルバム・・・初めて聞いた当初はロック野朗の私にはわけがわからんかった! これこそ噛めば噛むほど・・的なアルバムというのだろうか? このアルバムはまだまだ奥が深そう!
一種、特異にも思われるこの世界は、好き嫌いがはっきりわかれるところでしょうが、一度はまると底なし沼・・・もう這い上がる事は出来ません。 そう!もうBJORKワールドから出る事はできないのです・・・・ひぇぇぇぇ

このアルバムでは、これまでの彼女のアルバムに比べて、とことん静の部分が強調されている・・・というよりは、心に直接語りかけてくる・・・ような音作りがなされているようにかんじます。ライナーの中の「音が空から舞い降りてくるようだ」という表現は、まさに言いえて妙ですな!付け加えるならば、小さな天使がこのアルバムの曲の音符ひとつひとつを、大事そうに抱えて、空から雪が舞い散るが如く降りてくる・・・・みたいな・・・(われながらなんて詩的なんだ!)

BGMには成り得ない・・・できればヘッドフォンをつけて、正座して(笑)真剣にきいてほしいっすね!きっと、音符を抱えた天使が見えることでしょう・・なんちゃって〜わはは

でも、聴き終わったあとのこの疲労感は・・・何?
1. Hidden Place★★
2. Cocoon
3. It's Not Up To You★★
4. Undo
5. Pagan Poetry★★
7. Frosti
8. Aurora
9. An Echo A Stain
10. Sun In My Mouth
11. heirloom
12. Harm Of Will
13. Unison
14. Generous Palmstroke
Medulla 2004

このアルバム・・楽器というものは存在しません!(正確に言うとちょびっとだけピアノが入ってる)すべて・・人間の声だけで構成されておるのです。この試み・・一歩間違うと・・退屈・・・意味不明・・・に陥りそうなモンなんですけど、ビョークの声がそこにある限り・・・ものすごい力を伴って聴き手に迫ってきます。そもそも、デビュー以来、彼女のカリスマ性は多く語られてますが、彼女の凄み、才能というものは更に更に我々の想像をも越えたところに到達しようとしてるのかもしれないですね。
そういう意味では、わかりにくい作品ともいえるのですが、ともかく彼女の自由自在に浮遊するVoの「力」は現在・過去・未来・・変わることはないでしょう。

わたくし、前作「Vespertine」を人間の内へと向かう音・・と表現しました。この作品も第一印象は同じなのかな?と思いましたが、ん〜なんか違う・・・。例えるなら、この音が表現するもの・・・
深い深い海の底・・・だったり、人間の未踏の深い森の奥・・だったり、我々が住む場所から近そうで遠い場所・・・そんな世界を音全体が表してるような気がするんですよ。(めっちゃ意味不明な説明・・汗)

これ聴くと、「音楽ってなんなんだろう?」って不思議な気分になりますね(笑)人間の声だけでこれだけの表現ができるのだから・・。数々のゲストミュージシャンを迎えてこれをまとめあげた彼女のプロデュース能力もさるものながら、やはり彼女の唯一無二の「声」がやはりすべてです!!またしてもわたしゃ、心をわしづかみにされてしまいました(笑)ん〜〜・・・これはBGMにはできんな〜〜。

一応・・HMサイドの人間として言っておかねばならないのは(笑)、元フェイスノーモアのM.パットンも参加してます!(クレジット見ないとどの曲に参加してるのかさっぱりわからんけど・・)
1.Pleasure Is All Mine
2.Show Me Forgiveness★★
3.Where Is The Line
4.Vokuro★★
5.Oll Birtan
6.Who Is It
7.Submarine
8.Desired Constellation
9.Oceania★★
10.Sonets / Unrealities XL
11.Piano II★ 
12.Mouths Cradle
13.Wednesday★ 
14.Triumph Of A Heart★★
15. komid