Bon Jovi 1984

全ては@の印象的なイントロから始まった・・・。
そう、言うに及ばずボンジョヴィのデビューアルバムです。っつか、当時この「ランナウェイ」のインパクトは衝撃的でしたが、正直オンリージャパンなアイドルバンドで終わるものと思ってただけに、その後の彼らの世界的成功には驚きました。

この作品、ジョンの歌はアオイ・・し、曲のメロディに少しこっぱずかしさも感じる。しか〜〜し、そのこっぱずかしさこそが、ある意味この作品の最大の魅力かもしれません。言うなれば「躍動する若いメロディ」?なんか変な言葉ですけど、自分的にはこの形容詞が一番しっくりくる音なんですよ。リアルタイムでは感じなかったのですが・・今聴くとほんと、音から「一生懸命さ」が伝わってくるんですよね。「一生懸命いい曲作ろう!」「一生懸命演奏しよう!」・・彼らの想いみたいなものが、作品全体を覆う切ないメロディに溶け込んでるかのようなんです。

今のご時世「一生懸命・・・」って言葉・・ある意味「かっこわるい」のかもしれませんが、このアルバム聴くと 「よし、明日も一生懸命頑張ろう!」と前向きになれるんっすよね〜〜。

1. Runaway★★
2. Roulette★★
3. She Don't Know Me
4.
Shot Through The Heart★★
5. Love Lies
6. Breakout
7. Burning For Love★★
8. Come Back
9. Get Ready
New Jersey 1988

前作「Slippery When Wet」の世界的な大ブレイクの後を受けて発表されたこの4th・・・無論、世界中の注目の的でしたね。まさにアリーナクラスにのし上がった自分たちを見せ付けるような@・・そしてシングルカット第一弾のAを聴いて・・「やっぱしそうなるわな・・」と、誰もが思ったことでしょう。ところが、B以降・・いや、後半にかけてそのカラーは一変します。まぁ〜〜なんとも露骨に土臭いサウンドを提示したものです。前作の「Wanted Dead Or Alive」でその兆候は見せてましたが、ここまで露骨に自分たちのルーツを叩きつけてくれるとは思いませんでした。前作でにわかファンになった人たちはとまどったでしょうね〜〜(笑)

とはいえ、彼らのメロディセンスにいささかの翳りもございやせん。BDIなんて、私にとってはもう永遠の名曲・・私論としてはBなんかは「Runaway」「Only Lonely」の究極の完成形だと思うんですよね。BONJOVIがBONJOVIである証・・みたいなそのメロディは、まさしく世界遺産といっちゃっても過言ではない(笑)

後半のもろアメリカン土着サウンド対してぶ〜たれたファンもいたようですが・・・あの大ヒットの後にこれを持ってくる彼らの心意気には感銘を受けましたね。私としてはBJで一番好きなアルバムです。ただ、デビューから彼らをフォローしてきた日本人としては・・なんか彼らがアメリカに帰っちゃった・・みたいで少々淋しさも・・・

1. Lay Your Hands On Me
2. Bad Medicine
3. Born To Be My Baby★★
4. Living In Sin
5. Blood On Blood★★
6. Homebound Train
7. Wild Is The Wind★★
8. Ride Cowboy Ride
9. Stick To Your Guns
10. I'll Be There For You★★
11. 99 In The Shade
12. Love For Sale
Keep The Faith 1992

前2作のスーパーヒットとそれに伴う過酷なまでのツアーによって、まさに疲弊し解散状態にまで陥ったバンドがリフレッシュ、再結集してリリースされた本作。このアルバムタイトルからして気合充分(笑)

最初、16ビートのファンキーなリズムを刻む第一弾シングルのAを聴いた時、当時のミクスチャーブームもあって・・「おお〜〜BJよ、お前もか・・」と嘆いたものでしたが(笑) アルバム聴いてみると・・それまでのバンドの苦悩をふっきるかのような@、ライブで威力を放つパーティ的雰囲気が最高なBへの流れで・・うんやはりBJいいぞ!と一安心・・・(こればっか・・苦笑)

しかし、本当の感動はその後にやってきます。CDEFの連発は凄まじい・・・。聴き手に活力を与えてくれるかのようなCの希望的メロディに感涙、そして超名バラードDで涙腺決壊・・・ハード&ヘビーながらメロディのつぼもしっかりおさえたE〜10分超の感動大作Fでは、涙の海でおぼれそうになります(笑) このEFなんか、彼らの新しい音楽的チャレンジが見事にはまってて大拍手ですよ。いや〜〜バンドとしてのさらなる音楽的成長に加えて・・ジョンの歌にも深みが増した強力盤だといえるでしょうね。

個人的にはラスト2曲がいまひとつなのが残念ですが、それを差し引いても素晴らしい作品。なにより、「時代が変わろうとBJは安泰」だということを世に示してくれたことが嬉しかったっす。

1. I Believe
2. Keep The Faith
3. I'll Sleep When I'm Dead
4. In These Arms★★
5. Bed Of Roses★★
6. If I Was Your Mother★★
7. Dry County★★
8. Woman In Love
9. Fear
10. I Want You★★
11. Blame It On The Love
      Of Rock And Roll
12. Little Bit Of Soul
These Days 1995

BJの通算6枚目に当たるアルバムです。前作「Keep The Faith」後にベースのアレックが脱退、様々な精神的疲弊を乗り越えて作られた作品・・だからでしょうか・・・この全体を覆う「暗さ」は何なんだ〜〜〜・・と思わずにいられません。

そういや、このアルバムの前に「Crossroad」というベスト盤をリリースした彼ら・・そのアルバムが全世界で1000万枚以上というとんでもないセールスを記録し、新しいBJファンも数多く掴みましたが、それらの新しいファンは、このアルバムの暗さに戸惑ったんじゃないでしょうか?もちろん、そこはBJ・・・それぞれの楽曲のよさはいうまでもありません。ただ、それぞれの「いい曲」に入り込むのに、わたしも非常に時間がかかったのは事実。お得意のPOPな装飾を削ぎ落として、彼らの音楽的ルーツを露骨に音にした作品だといえるのかもしれませんね。

んで、注目すべきは・・歌詞の深さ!内容は以前とそんなに変わらず、愛・・勇気・・なんちゃらかんたら・・・といったものがテーマになってますが(苦笑)、なんか心を打つものがあるんですよね。特に「These Days」は曲も最高ながら、歌詞カード見ながら聴くと、ググッと心に響くものがありますよ。・・ん〜〜〜、味わい深い作品だ・・・





1. Hey God
2.
Something For The Pain★★
3. This Ain't A Love Song
4. These Days★★
5. Lie To Me
6. Damned
7.
My guitar lies bleeding in my arms
8. It's Hard Letting You Go
9. Hearts Breaking Even
10.
Something To Believe In
11. If That's What It Takes
12. Diamond Ring★★
13. All I Want Is Everything
14. Bitter Wine
This Left Feels Right 2004

Bon Joviの過去の名曲を、大胆なアレンジでまとめたアコースティックアルバムです!アコースティックアルバム?セルフカバーアルバム?ただの場つなぎ?このアルバムをどうとらえるかによって、その聴き方は変わってくるかもしれませんが、一からスタジオに入って、曲を練り直しただけあって、一つのアルバムとして非常に聴き応えありますよ〜〜。

ま〜〜、いわゆる超有名曲ばかりで、なおかつ、もともといい曲ばかりなので、安心の一枚!と言いたいところですが(笑)どの曲も、曲が始まってしばらくは何の曲かわかりません(笑)それほどまでに、どの曲も
スーパー大胆なアレンジが施されてるんですよ。感覚的には新曲?といってもいいくらいのインパクトがありました。中には「やりすぎちゃう〜〜?」と思う曲もあるにはありますが・・・
個人的に意外だったのは「It's My Life」・・見事にアコバージョンがはまってます。「Bed Of Roses」「Always」が予想通りのアレンジでホッとしたのとは対照的に、意表を突かれつつも、その感動的な仕上がりにびっくりした!ってのが本音です。

あえて苦言を施すなら、もっとストリングス系を大胆に取り入れたら良かったような気もします。原曲のダイナミズムが失われてる曲も中にはありますし・・・(それ言ったら、大胆なアレンジの意味がなくなるのかも・・)

ともかく、BJファンなら必ず持っていたい一枚でしょうね!選曲も申し分ないし、なにより、BJ自らが、このアルバムを楽しんで作ったのだな〜〜って伝わってきます。原曲を超えてやろう!!みたいな変な気負いも感じられないですからね!予定されていた新曲を入れなかったのは逆に正解だと思いますよ。

1. Wanted Dead Or Alive
2. Livin' On A Prayer
3. Bad Medicine
4. It's My Life★★
5. Lay Your Hands On Me
6. You Give Love A Bad Name
7. Bed Of Roses
8. Everyday★★
9. Born To Be My Baby
10. Keep The Faith
11. I'll Be There For You★★
12. Always
13. The Distance(live)
14.
Have A Little Faith In Me(live)
15. Joey(Live)
Have A Nice Day 2005

最初、先行シングルの@聴いたとき・・「It's My Lifeの、二番煎じかえ〜?」と思った私・・。BONJOVIに対しては、そんな大きな変化は求めてないし、ただいつのもように「いい曲」作ってくれればよい・・と、思ってたものの、多少「う〜〜む」と考え込んだものです。でも、アルバム聴いて安心しました。勝手に想像するに・・彼らにはもはや行き詰まり感や、製作に対する過度のプレッシャーなんてないのかもしれませんね。なんか、おもいっきり力を抜いてリラックスして製作されたかのような、余裕を感じますよ。それでいて、この高品質な楽曲群・・・。ポップなアメリカンロック・・なんて、一言では片付けたくないですね〜。当然のようにいつものBONJOVIの姿がそこにはあるのですが、更にひとつ上のレベルに駆け上がったような気さえするんです。勝手に想像するに(笑)・・悟りでも開いたのか?

はっきしいって全曲いい!(笑)しかし中でも、初期のハードロッキンな彼らと、今の成熟した彼らが同居したかのようなD!これは既に名曲決定!そして、アメリカの大地・・土臭さを感じれるC・・いや、この曲のデュエットヴァージョンのLがいい!・・なんか、アメリカの田舎町の映像が浮かんできそうなこの曲、ジョン・メレンキャンプを思い起こさせるんですよね〜〜。
あ〜〜、やっぱ・・BONJOVIいいわ〜〜(笑)

ちなみに、日本盤はボーナス入りの全15曲・・DVDつきもあり!金をけちって、輸入盤買った私はおばかさん?(涙)




1. Have a Nice Day
2. I Want to Be Loved
3.
Welcome to Wherever You Are
4.
Who Says You Can't Go Home
5. Last Man Standing★★
6. Bells of Freedom
7. Wildflower
8. Last Cigarette
9. I Am★★
10. Complicated
11. Novocaine
12. Story of My Life★★
13.
Who Says You Can't Go Home★★