ActV 1990

デビュー当時は、オコチャマスラッシュメタルバンドとして、デビューした彼ら・・・確か平均年齢が15歳とかそんなだった(笑)このアルバムは彼らの通算3枚目にして彼らのラストアルバムです!
その若さにまかせたデビューアルバムでは、文句なしのベイエリアスラッシュサウンドをぶちかましてくれた彼らですが、流行に敏感なのも若さ?2ND・そしてこのアルバムでは、当時台頭してきた
ファンクビートを取り入れてたりします。

このアルバムでは、そのクロスオーバー化が露骨に取り入れられていて、真正メタルマニアにしてみれば「眉間にシワ」状態かもしれませぬ(笑)
ただ・・・・あなどってはいけません。その完成度は当時うようよいたこの手のクロスオーバーバンドの中ではトップクラス!演奏力も申し分ないし、なんといってもこの手のサウンドの要である「かっちょよさ!」は文句なし!

まず、一曲目の怒涛のリフ攻撃では、我を忘れてヘッドバンギング!CDではチョッパーベースとスラッシ−で重たいギターが唸りをあげて襲いかかってきます。そしてなんとEは彼らにとっては初めてのアコースティックバラード。これがいい!10代のガキンチョが作ったとは思えない、胸を締め付けられる名曲!惜しむらくは、Voが弱冠弱いかも・・・ただこのバンド、メインVoとれる奴が他に3人くらいいたのですよ。よって、コーラスは素晴らしい!!

ほんと、若いっていいなぁ〜〜って思わずにいられませぬ(苦笑)乾いたスポンジの如くなんでも吸収してしまう頭のやわらかさ・・・それをうまくまとめ上げることのできる類稀なるセンス・・・ただ残念ながら、その成長スピードの速さゆえ、早々に行き着くとこまで行ってしまったのか、このアルバムを最後にバンドは実質崩壊してしまいました(涙)
スラッシュ+ファンクサウンド・・・アルバムのまさに代表ですな、これは!
1. Seemingly Endless Time★★
2. Stop★★
3. Veil of Deception
4. Organization
5. Discontinued★★
6. Room With a View★★
7. Stagnant
8. Ex-TC
9. Disturbing the Peace
10. Falling Asleep
The Art Of Dying 2004

1990年に3RDアルバム「ActV」発表後解散したデスエンジェルの、実に14年ぶりとなる復活作!!ギターの一人がガス・ペパから、テッド・アギラーに代わってますが、他のメンバーはオリジナルのまま。う〜〜む・・例えば、1993年にこの作品が出されていたとしても何の違和感もないほど、前作から自然な形で進化しておりますよ。もともとスラッシュといっても、ファンクビートを露骨に取り入れたり、バラードやったり・・と、柔軟なサウンドを提示していた彼らなので、この作品も当然のごとくヴァラエティ豊かです。昔から、「線が細い」だの、「ふにゃふにゃ」だの、しまいには「へたくそ!」だの・・とひどいこと言われていた(汗)マークの歌も相変わらずです(笑)が、もはや彼のVoこそがデスエンジェルの個性の一つでもあるわけなんで、独特の色気を持つ彼のVoは私的には全然OK!なのです!

アコースティックのイントロから怒涛のリフ攻撃に転じる@は、まるでメタリカの「Fight Fire・・」に通じるかっこよさ!激しさの中に、体を揺さぶるグルーブ感も感じられるB・・などなど、印象的な曲がずらり!前作のような思い切ったチョッパーベースが登場しない代わりに、リズムにあらゆる工夫の後がうかがえますね!また後半で聴けるメロディ重視傾向も素晴らしい!

ただ、苦言いうならば・・・一発どっか〜ん!という飛びぬけた曲がない・・・要するに、ちとインパクトに欠けるかも・・・。このアルバムに限った事ではないので、これも彼ららしい・・といえばそうなんですが(笑) 14年ぶり復活といいつつ、前作発表時、彼らはまだ10代だったので、今も若い彼ら(苦笑)のこれからにも期待したいですね!
1. Thrown to the Wolves★★
2. 5 Steps of Freedom
3. Thicker Than Blood★★
4. Devil Incarnate
5. Famine
6. Prophecy
7. No★★
8. Spirit
9. Land of Blood
10. Never Me
11. Word to the Wise