When Dream And Day Unite 1989

J.ラブリエを迎えて発表された2ndの評価が強烈に高いため、この1stってなんか忘れ去られているような気もするのですが・・・これが発表された時は、結構反響大きかったですね。1stアルバム・・という意味での青臭さ・・ってのは、皆無です。もう完璧に計算され尽くした楽曲・・・デビューアルバムにしてこの完成度・・う〜ん、さすが・・としかいいようがないですね!全体的には、キース・エマーソンばりのK.ムーアのKeyが印象的!当時は、Cで聴けるGとKeyの強烈なユニゾンプレイにぶっ飛びましたよ。

今でこそ「ヘナチョコ」だとか(笑)散々叩かれてるチャーリー・ドミニシのVoは、当時はさほど気にならなかったな〜〜。逆に、彼がその線の細い高音を搾り出す事によって彼らの音を今以上にプログレチックに思わせているような気もしますね。無論、そのことがこのアルバムをして「いちげんさんお断り」みたいにとっつきにくくしているのかもしれませんが・・・

あ・・そうそう、何を隠そう(笑)このアルバム、私が買った初めての「CD」なんです!当時、まだCDデッキ持ってなかったくせにこれ買って、友達の家に直行した懐かしい思い出が蘇る・・・。二人で聴きながら、「なんか、メタリカとハロウィンを足して2で割ったようなバンドやな〜」と、意味不明の感想を語ってた自分。メタリカはともかく、ハロウィンって・・・(-.-;)
1. Fortune in Lies★★
2. Status Seeker
3. Ytse Jam
4. Killing Hand★★
5. Light Fuse and Get Away
6. Afterlife★★
7. Ones Who Help To Set The Sun
8. Only a Matter of Time
Images And Words 1992

プログレッシルメタルの代名詞ともいえるドリームシアターの2NDです。もうこのアルバム・・どこに行っても名盤の聞こえが高い!!だから、私はあえて苦言を申したい!!・・・・・と言いたいところですが・・すんません・・苦言・・・ないです(汗)衝撃的ともいえる1stのあとの・・ブランク、Voの交代・・そして登場したこのアルバム・・はっきり言って度肝抜かれました。各メンバーの完璧な演奏力によって実現した完璧な曲構成・・・そしてアルバム構成にはため息しか出ません。ただ、彼らの凄いところは、そのテクニックにおぼれて、頭でっかちになってない事・・・あくまで良質な曲!というのが前提にあるので、10分に及ぼうかという長〜〜い曲でも彼らの世界に引きずり込まれてしまうんですよね。

荘厳でありヘビーである@のかっこよさ!物凄いテクの応酬でグルーブを作りつつ歌メロが意外とPOPなB・・・今後のバンドにとって重要なキーワードとなっていくD、スラッシュ的な破壊力と見事なメロディ、息を呑む展開が見事なE・・・いや〜〜このアルバム語り出したらキリがないですよね。

最後にA「Another Day」・・・個人的には90年代ベストチュ‐ンです!この曲一曲だけで彼らの演奏力だけではないコンポーザーとしての能力が証明されています。毎日でも聴いていたい素晴らしいバラードです!詳細は当サイトの「メタルバラード」見てください(笑)

1. Pull Me Under★★
2. Another Day★★
3. Take the Time★★
4. Surrounded
5. Metropolis, Pt. 1
6. Under a Glass Moon★★
7. Wait for Sleep★★
8. Learning to Live
Awake 1994

ドリームシアターの3rdです。前作が物凄い作品だっただけに、このアルバムに対する世間の評価はなかなか厳しいですね。っつか、アルバムリリースとともにあっという間に陰鬱・・重い・・というイメージがついてしまったように思います。熱狂的DTファンはともかく、DT未体験の方はその先行イメージの為に買うのをためらってしまったのでは?

元来・・彼らの音楽ってす〜っと入り込んでいけるものでなく、難解〜なイメージが常に付きまとってますが、それに加えて陰鬱・・とくればそりゃ〜恐れをなしてしまいますわな(笑)・・実際には・・ABEH等々、印象的なメロディを聴かせる曲もあるんですよ!それがあまり印象に残らない理由のひとつに、曲間のブレイク排除?が挙げられると思うんですよ。CDEは「A Mind Beside Itself:」というひとつの曲なのでまだしも、その他の楽曲もほぼ全て組曲のようにつながってる。更に、いくつかの曲は同じフレーズを共用していたりと・・・まさに各曲が複雑に絡み合うプログレ的手法でもってアルバムを成立させておりますもんね。何度も繰り返し聴き込むことで、毎回何らかの新しい発見ができる作品といえるかもしれません。熱狂的DTファンの中でこの作品を傑作と呼ぶ方が多いのも、そのへんに理由があるのかも・・・。

KeyのK・ムーアがこの作品をもって脱退してしまいますが・・ラストの、あまりにも陰鬱なJが・・惜別の曲に聴こえてしまうっす(-_-;)

1. 6:00
2. Caught in a Web
3. Innocence Faded
4. Erotomania★★
5. Voices
6. Silent Man★★
7. Mirror
8. Lie
9.
Lifting Shadows off a Dream★★
10. Scarred
11. Space-Dye Vest★★
Metropolis Pt.2 (Scenes From a Memory) 1999

コンセプトアルバム・・というと、どうしてもひいてしまう人がいるのも事実。な〜〜んか、堅苦しいイメージがあるし、全部通して聞かなきゃいけないような強制的なものを感じてしまう・・というのもあるでしょう。
このドリームシアターのこのアルバムも、まさにそんな範疇に入ってしまうアルバムかもしれません。しか〜〜し!めっちゃ抽象的ですが・・このコンセプトアルバムは凄い!!!あのクイーンズライチの「オペレーション・・」もHM史に残るコンセプトアルバムですが、いや〜〜〜これもすんごいの〜〜ほんま(笑)

彼らの2ND収録の「メトロポリスPt1」の続編を、一枚のアルバムとして完成させてしまうその発想も壮大ですが、最初から最後までパーフェクトに計算され尽くしたこのアルバム構成は・・ほんと彼らだからこそ、成し得た偉業ともいえるのではないでしょうか?

このアルバムの重要な鍵となるそのストーリー内容は、長くなるのでここでは書きませんが(汗)これが、ほんとに凄く中身のあるおもしろいもの!ですから、この作品は日本盤を買って、歌詞カードを見ながら聴く事をお薦めします。哀愁あふれるメロディ満載の9曲目からラストへの流れは、ほんとに感動的であり、この凄いストーリーとあいまって、終わった時・・・ボ〜〜ゼンと頭の中が空っぽになるかもしれませぬぞ!!このアルバムは劇場に映画を見に行く感覚で聴きましょ〜〜。

敷居の高い音楽はやだ〜〜〜・・・って方は聴かなくていいです(涙)

1. Regression
2. Overture 1928
3. Strange Deja Vu★★
4. Through My Words
5. Fatal Tragedy★★
6. Beyond This Life
7. Through Her Eyes★★
8. Home
9. The Dance Of Eternity
10. One Last Time★★
11. The Spirit Carries On★★
12. Finally Free★★
Six Degrees Of Inner Turbulence 2002

なんともまぁ〜〜すんごいアルバム(笑)いやいや、ただでさえ、濃密なアルバムを作り続けるDTの6作目は、なんと2枚組アルバムです!コレだけで、「もう結構です・・」と言う人もいるかもしれないですね(苦笑)正直、私もコレ全編一気に聴くのはしんどいです。それほど、濃厚濃密濃縮濃い濃い〜〜アルバムといえるでしょう(笑)

でも、ほんとに濃い〜〜のはDisc1!5曲で50分超えてます、はい(汗)ピリリと張り詰めた各曲の緊張感たるや凄まじいものがあるんですが、コレは聴き手に物凄い集中力を要求するのもまた事実・・・。(まぁ他のアルバムもそうなんですけど・・)リズム隊とギターが物凄い音圧をもって迫ってくる@を聴き終えた時点で健全なロックファンの方は集中力とぎれるかもしれませんね。逆に言えばここまでやるのが、ドリームシアター!目の前(耳の前?)に立ちはだかるこの見えない壁を乗り越えて初めて、この作品を理解することになるのかな?

一方・・Disc2はがらりと趣を変えて、どちらかというと、前作に似たカラーを持った・・そうっすね〜「組曲」と言ったらいいのかもしれません。ある意味、オーケストラによるインスト@がこのDisc2の全てを予兆しているのですが、ここからHまでのそれぞれカラーの異なる曲のつなぎがほんと見事です。特に後半・・6〜7の自然な流れ・・・意表をつく7〜8の流れ・・・そして、クライマックスへ向けての感動的な8〜9の流れ・・・もう彼らのセンス爆裂ですよ。このDisc2に関しては「ヘビーメタル」を聴いてるという感覚はありません。そうっすね、サウンドトラックともいうべき、この見事なトータルコンセプトに感涙なのですよ。

この作品に関しては、「是非聴いてください!」というよりも「是非チャレンジしてみてください!」という薦め方しか思い浮かばん(笑)

Disc1
1. The Glass Prison★★
2. Blind Faith
3. Misunderstood
4. The Great Debate
5. Disappear

Disc2
Six Degrees Of Inner Turbulence
 1. Overture★★
 2. About To Crash
 3. War Inside My Head
 4. The Test That Stumped Them All
 5. Goodnight Kiss
 6. Solitary Shell★★
 7. About To Crash (Reprise)
 8. Losing Time/Grand Finale★★
Train Of Thought 2003

もう発売から既に、かなりの時間がたちましたが、このアルバムの凄みはまだまだ増すばかり・・・。最初聴いた印象としては、暗い・・陰鬱・・重い・・といった否定的なものだったのですが、やっぱ彼らの音楽は聴きこんでこそ、その真価がわかるというものです。(まだわかってないかも・・) このアルバム、前作「Six degrees・・」のDisc1をググッと凝縮したかのような印象を持つのですよ。通して聴いてると、一曲一曲に対する情念みたいなものがびしばし伝わってきて、何度もぶるっと震えが来ますね〜。

彼らのプレイも当然のことながら凄まじい・・。特に、ぺトルーシがほんとに弾きまくってます。早弾きってそんなに感じるものないんですけど、ここまで狂ったようにやられた日にゃ〜〜、もう降参っす。

そして、圧巻は5曲目以降!小曲DからインストのEへ・・(もうこの2曲はこれで一つの曲といってもいいでしょう。)・・そしてFへの流れは、鳥肌ものです。この猛烈なる緊張感。ほんと彼らでしかなしえない独壇場っすね。

ふ〜〜!聴き終わった時、ため息でます(笑) 重さ・メロディ・緊張感・・・が、ほんと高い次元で絡み合った作品ですよ、これは!苦言を言うなら・・2曲目途中に挿入されるメタリカ・・あれはいらんかった(苦笑)

このジャケット・・夢に出てきたら怖いのであまり凝視しないように・・(笑)

1. As I Am★★
2. This Dying Soul
3. Endless Sacrifice★★
4. Honor Thy Father
5. Vacant
6.
Stream Of Consciousness★★
7. In The Name Of God★★