Victim Of Deception 1991

80年半ば以降に、スラッシュメタル第2世代・・と言われたバンドが結構出てきましたが、このバンドもその一つ。87年にデビューアルバム発売・・その後あえなくバンド崩壊(涙)そして、この作品で復活!!と思いきや、またしてもあえなく崩壊(号泣)してしまった、まさに悲劇を絵に描いたようなバンドでしたが、そのサウンドは非常に興味深いものがありました。

その乾いたサウンドはまさにベイエリアスラッシュそのものなんですが、なんといってもそのメロディ至上主義が光ります。美しいフレーズを織り込んだその複雑な曲展開は、時にメタリカの「..And Justice」アルバムも彷彿とさせるんですよね〜。そんなバンドの核をなすのが、リー・アルタスとダグ・ピアシーのツインギターです。美しいアルペジオが印象的なBE、ツインギターを最大限に押し出したインストG、激烈リフと共に爆走するHIなど、ギターの聴き所は多いですよ。もし次のアルバムがあったなら、彼らの才能が如何なく発揮されたもっと凄いものが聴けたかもしれません。う〜〜ん、時代とタイミングが悪かった・・と言っちゃうとそれまでですけど、アルバム2枚で消え去るには惜しいバンドでした・・。

と、持ち上げといて最後に苦言(汗)・・・
やっぱVoが弱い!丁寧に歌を歌おうとする姿勢は好感もてるものの、その線の細さは否定しようの無い事実っす・・。(デビューアルバムからは格段に成長してますよ←一応フォロー)あ・・Cは、無論あのバンドのカバー!ベイエリア版キルザキングとでもいいましょうか(笑)ま、御大ロニーはやっぱ凄いぞ!ということを再確認(-.-;)

1. Hypnotized
2. Opiate Of The Masses
3. Heathen's Song★★
4. Kill The King
5. Fear Of The Unknown
6. Prisoners Of Fate
7. Morbid Curiosity
8. Guitarmony★★
9. Mercy Is No Virtue
10.
Timeless Cell Of Prophecy★★