Iron Maiden 1980

デビューアルバムにして名盤・・と呼ばれるアルバムは数あれど・・このアルバムほど、その言葉がふさわしい作品はそうそうないのでは?っつか、この作品がなかったら、今のメタルシーンはどうなっていたか?なんてことを想像させてしまう作品ですね。今、重鎮とされているバンドでもデビューアルバムには必ず「青さ」みたいなものがあるものなんですが、はっきしいってメイデンのこのデビュー作にはそれがない!その攻撃性、叙情性、ストーリー性、そして起伏に富んだ楽曲・・いまだ継承されているメイデンスタイルがこの時点で既に完成されております。

各曲についてはもう今更何も言いません(笑)その素晴らしさは今更言うにおよばず。凄いのは、前半から中盤はライブ的なノリを感じれる曲とストーリー性重視の叙情的な曲が交互に配置され、そしてラストに向けて攻撃的に展開していくこのアルバムの流れ!!単体でも悶絶ものの曲がその流れに乗ることによってその魅力を倍加させてるかのようですもん。ラストの「アイアン・メイデン」のイントロが鳴り出す頃、聴き手はみな恍惚の世界へトリップしてること間違いなしでしょう(笑)

この作品が発表された1980年・・・わたしゃ何聴いてたんだろ?ピンクレディ?(汗)その時の衝撃をリアルタイムで味わいたかったな〜。これはもう神棚に飾っておくべき永遠の宝ですよ・・・
1. Prowler★★
2. Remember Tomorrow★★
3. Running Free
4. Phantom Of The Opera★★
5. Transylvania★★
6. Strange World★★
7. Sanctuary
8. Charlotte The Harlot
9 .Iron Maiden★★
(Disc2)
1. Burning Ambition
2. Drifter(Live)
3. I've Got The Fire(Live)
Killers 1981

唐突ですが・・・まず、イントロ@にやられます(笑)メタルアルバムの代表的なオープニングといえば、やはりメタルゴッドの「あれ」が思い浮かびますが、それに比肩するこのオープニング・・そして今もライブの定番曲のAへの流れは悶絶必至!!更に、畳み掛けるようにずらりと並ぶ超攻撃的な楽曲・・・P.ディアノのパンキッシュなVoと見事に絡みながら永遠の名曲Fへ続く構成には息つく暇もございませんことよ(笑)

でもこれで終わりじゃないんです。ムーディなアコースティックGの響きと哀愁漂うメロディが、この作品の中では異色ともいえるG・・・疾走するリズムの上をメロディアスなGが舞うHなんかは、間違いなくメイデンの隠れた名曲(隠れてない?汗)だと思うし、流れを損なうことなくラストへ向けて走るIJも強烈!!そう、最初から最後まで・・聴き手に休憩なんてさせてくれませんのです。

メイデンの曲を評するときに、ひとつのほめ言葉として・・「長さを感じさせない」ってのがあると思うんですが、この2nd聴いて最初に思ったのが、「短さを感じさせない」ってこと。ほとんどの曲が4分以内ながら、各楽曲に壮大なストーリー性を感じ取ることができるのはさすがとしかいいようがないですね。数あるメイデンの名作の中でこの作品を一番にあげる人が多いのも頷けます。

あ・・エイドリアン・スミスがこのアルバムから参加してます。
1. Ides Of March★★
2. Wrathchild★★
3.
Murders in the Rue Morgue★★
4. Another Life
5. Genghis Khan
6. Innocent Exile
7. Killers★★
8. Prodigal Son★★
9 .Purgatory★★
10. Twilight Zone★★
11. Drifter
The Number Of The Beast 1982

Voに、ブルース・ディッキンソンを迎えて発表された3rdです。P.ディアノに比べてワイドレンジな声域を持つブルースの加入は、メイデンの楽曲の幅を広げることに成功。P.ディアノを支持していた方からは「英国臭さが無くなった」「ポップになった」なんて声もちらほら聴かれたのかな?でも、単にポップになった・・て言うのは簡単ながら、彼らの深〜〜い楽曲を万人にわかりやすく提示した・・と考えるなら、この作品の持つ意味は大きいですね。

オープニングらしくスピーディに疾走する@・・引きずるような哀愁感がたまらないA、サビで一転ポップに展開するB、ドラマティックな展開が堪らないC、いまやライブには欠かせない有名曲DEなどなど、曲もほんとヴァラエティにとんでます。でも、このアルバムを名盤に押し上げているものがあるとするならば・・それはラストを飾るGの存在でしょう!!攻撃性、叙情性、ドラマ性、美しさ・・・・ヘビーメタル好きが求めるあらゆる形容詞を全て内包したこの曲がラストにデン!と鎮座してる為に、アルバム聴き終ったあとの余韻をいつまでも楽しむことが出来るんですよね。

思わず、一人部屋で「めいでん!めいでん!」と手拍子しながら、アンコール求めて叫びそうになりますわ(笑)

しかし・・この頃のメイデン・・・デビューから一年ごとに物凄い作品を立て続けに出してるのね。恐るべし・・・・
1. Invaders
2.
Children Of The Damned★★
3. The Prisoner★★
4. 22 Acacia Avenue★★
5.
The Number Of The Beast
6. Run To The Hills
7. Gangland
8. Hallowed Be Thy Name★★
(Disc2)
1. Total Eclipse
2. Remember Tomorrow(Live)
Powerslave 1984

メイデンのこの5thアルバム・・「Aces High」という私にとっての超名曲の存在が、あまりにも大きいっすね。 このアルバム、当時は、ポップな・・とかいう声ががよく聞かれたような気がしますが、それってAのような曲を指してただけなんでしょうね。もともと彼らって、結構歌を聞かせるバンドだったと思うんですよ。これ以後に出たアルバムではさらにそれが顕著になってきます。全体的には、エジプトをテーマにしているようにそのコンセプトは結構難解かもしれません。でも、一発音を聞けば、あ!メイデン!!とわかるのが、彼らの凄さ!偉大なるメイデンサウンド!ともかく、「Aces High」はごたごた言うより、かっこええ!!の一言なんです。むろん、他の曲もいいですよ。「Powerslave」とか・・「2Minutes・・」とか・・そしてそして圧巻はラストを飾る「Rime of the Ancient Mariner」・・・この一大長編叙事詩に感涙せよ〜〜
1. Aces High★★
2. 2 Minutes to Midnight
3. Losfer Words (Big 'Orra)
4. Flash of the Blade
5. Duellists
6. Back in the Village
7. Powerslave
8. Rime of the Ancient Mariner★★
Somewhere In Time 1986

発売当時は、賛否両論巻き起こった6作目。当時は、なぜかシンセギター使うのがはやってたみたいで、JUDASやRAVENなんてバンドまでもが使ってましたよね〜〜。しかし、メイデン・・シンセギター使おうが何使おうが(笑)おもいっきし、メイデンの音・・・・賛否の否を唱えた人はむしろ、曲調がポップになった・・ということに対しての否だったのかもしれません。

私としては、このアルバムは「いい曲」のオンパレード!!以前に比べてさらに・・
メロディが強調されてるように思えます。もちろん、メイデンらしい一大叙事詩ともいうべき大作にも、うなるしかありませぬ。

ジャケのエディにも強調されてますが、近未来を髣髴とさせますね。シンセギターはその味付けの為なんでしょうが、全然曲を壊してない!ところは、さすがです。
1. Caught Somewhere In Time★★
2. Wasted Years
3. Sea Of Madness
4. Heaven Can Wait★★
5. The Loneliness Of The
  Long Distance Runner
★★
6.
Stranger In A Strange Land
7. De Ja Vu
8. Alexander The Great
★★
Seventh Son Of a Seventh Son 1988

味わい深い作品・・・・
この言い回しって、実はずるい表現(笑)めっちゃ抽象的ですもんね〜。聴き手のとらえようによってはどんな作品にも当てはまってしまいますもん。が・・わたくし思うに・・タイトルの如くメイデンの7作目はまさにそんな作品なんです(大汗)よく言えば、味わい深いんですが、裏を返せばインパクトがない??前作もそうだったんですが、例えば5thにおける「Aces High」のような一聴して聴き手をねじ伏せてしまうキラーチューンがないっつか・・(-_-;) といいつつ、間違いなくこれはメイデン中期の傑作に違いはありませぬ〜!!!インパクトなくとも・・・見よ!・・いや!聴け!この素晴らしきメロディの洪水を!1stで既に確立されているメイデンらしさ・・ってのは全く損なわずに更に見事なまでにメロディを昇華させておりますのですよ!そのイントロ聴くと思わず涙腺が緩むCや・・・変則的に変調繰り返すFなんて奇跡的な名曲だと思うんですが・・・

この作品発表時、能天気チューンのBがぼろくそに叩かれた記憶がありますが(汗)ファンなんて勝手なもんで・・今やこのアルバムの評価って、当時の間逆(笑)それってまさに噛むほどに味の出るするめ作品の真髄ですよね。しかし文句一つ言うなら、ブルースの歌唱がいま一つ。今の彼ならもっとうまく歌いこなせると思う!!

1. Moonchild★★
2. Infinite Dreams
3. Can I Play with Madness
4. Evil That Men Do★★
5.
Seventh Son of a Seventh Son★★
6. Prophecy
7. Clairvoyant★★
8.
Only the Good Die Young★★
Dance Of Death 2003

アルバム発表前に、ファーストシングルの@を聴いた時は、正直ずっこけました〜。「なんじゃ〜〜こりゃ・・ポップすぎる」と思ったものですが、出てきたこのアルバムを聴いて・・まさに安心の一枚でした(笑)もうどこを切っても、出てくるその音は金太郎飴ならぬメイデンそのものなのです。

前作「Brave・・」から6人編成となった彼らですが、このアルバムの方がよりトリプルギターの特性が生かされているような気がしますね。ほんともう最初から最後まで・・流れるように一気に聴く事ができますよ。このアルバム・・・ここ近年のアルバムの中ではもっとも、メロディが強調されてます。そういう意味ではコンセプトは違いますが「Somewhere In Time」に近いものを感じたりなんかして・・・・

哀愁漂うメロディが全編にわたって強調されているのは、自分にとっては嬉しい限りですね〜〜。大作が多いことに異論をはさむ余地はなし!それこそがメイデンの本領発揮の場所なのだから!DGで展開される独特の世界観は強烈!ブルースの類まれなる表現力・・そして、バンドのたたき出す音世界が高次元で絡み合った傑作といっていいでしょう。

ひとつ、文句があるならば・・・このジャケットのエディは・・・かっこよすぎエディはもっとチープでないとだめなんじゃ〜〜〜
1. Wildest Dreams
2. Rainmaker★★
3. No More Lies★★
4. Montsigur
5. Dance of Death★★
6. Gates of Tomorrow
7. New Frontier
8. Paschendale★★
9. Face in the Sand
10. Age of Innocence
11. Journeyman★★