Hot Tonight 1984

アイアン・メイデンを脱退したギタリスト、デニス・ストラットンが新たに結成したバンドの1stアルバム。まず、ブリティッシュHMの権化のようなメイデンとは全く違う方向を向いた、そのアメリカンハードポップなその音にびっくらこきましたね。これが、へなちょこポップなアルバムだったら、とんだ笑い種だったのですが・・いんや〜〜いい!この時期で言うと・・これはもう、ジャーニー「Frontiers」や、TOTO「聖なる剣」などと同じフィールドで語るべき作品なのです。とはいえ、少し憂いを帯びたチャド・ブラウンの歌声や、物悲しい旋律が胸を締め付けるFのようなバラードを聴くと、やはりブリティッシュの影もちらついてしまうのが微笑ましいところなんですよね。

苦言を申すなら・・・安っぽいキーボードの音は、時代性もあるので許せるとしても、全編同じテンポの曲が延々続くのでちょいとだれるのと、うまいんだけど、歌い方がワンパターンなチャドのVoも後半ちょいと疲れる((-.-;)) 無論、それぞれの曲はハイクオリティなので、自信をもってお奨めできる作品なのは間違いないですよ。 ん〜〜このバンド・・この1作のみで消え去ってしまったのは残念無念・・・(涙)

そういや、メイデン脱退組・・このストラットンをはじめ、クライブ・バーのストレイタス・・ポール・ディアノのディアノ・・・それぞれがみな、揃いも揃ってポップなHRやってたのがおかしいですね(笑)・・S.ハリスへの反抗なのか?
1. Wait For The Night
2. Hot Tonight★★
3. Die For Love
4. Towers Of Silver
5. Don't Look Back In Anger
6. Nightmare
7. Living In A Dream★★
8. Another Crazy Dream
9. Dangerous Game