Killing Is My Buisiness...
1985

メタリカを追い出されたデイブ・ムステインが、メタリカへの恨みを込めて(笑)作り出したメガデスの1stです。この後発表された2ndで見事にその音楽性を確立した彼らですが、この1stは・・・あまり万人にはお奨めできないっす(汗)っつか、そのチープなサウンドは聴き苦しいこと、この上なし!

「これ、ほんとに計算されているものなのか?」と時折疑いたくなるほどの複雑な曲展開・・。これをインテレクチュアルと呼んでいいものなのか甚だ疑問ではありますが(苦笑)ここに存在する、触ると切れそうな緊張感はほんものですね。近づくものを容赦なく殺傷しそうなギターリフも強烈。そういう風に聴いてると、このチープな音だからこそのこのアルバム・・なんて考えも出てきてしまいます(・・・ほんと、我ながらいい加減なもんだ・・(-_-;)) ただ、複雑な曲展開に騙されがちなんですが、意外と耳に残るのがデイブの歌メロ・・・ん〜〜摩訶不思議なり(笑)

ちなみにFは、メタリカの1st収録「The Four Horseman」の、異名同曲。・・メタリカVerより更に1.5倍ほど速度アップしてて、そりゃ〜凄まじいっす(笑)このへんにデイブの鬱積した感情が垣間見れるようでおもしろいっすね。
1. Last Rites/Loved To Death★★
2. Killing Is My Buisiness
  ...And Buisiness Is Good!
3. Skull Beneath The Skin
4. Rattlehead
5.
Chosen Ones
6. Looking Down The Cross
7. Mechanix★★
Peace Sells....But Who's Buying? 1986

メガデスの2NDにして、メジャー第1作です。複雑怪奇な楽曲群がかなり強引だった前作を、自ら「インテレクチュアル・スラッシュ」と呼んだ彼ら・・・。このメジャーデビュー作は、そんな複雑さと、メジャー感覚が見事に合致した傑作となりました!うねるように展開を変えていくリズム隊の上で、デイブと、クリス・ポーランドのギターが時にシンクロし、時に火花を散らす。そして一切の感情を廃したかのようなデイブの冷酷非常なVo・・。一言で言うなら、実にスリリング!!特に、今だライブの定番となっている@やBのピリピリとした緊張感は物凄いものがありますね。「人間の心の奥底に潜む狂気」を引きずり出すかのような、かなり危険な雰囲気をもった作品かも・・・

そうそう!Fは、当時、車のCM曲に使われて、我々をビックリさせてくれました。メガデス版ロカビリーとでも言うべき(笑)この曲での、クリスのソロが実にク〜〜ル!
1. Wake Up Dead★★
2. The Conjuring
3. Peace Sells★★
4. Devils Island
5.
Good Morning / Black Friday
6. Bad Omen
7. I Ain't Superstitious
8. My Last Words★★
So Far, So Good...So What! 1988

D.ムステイン曰く、「売れ線狙った」作品との事(笑) まぁ、嘘かほんとかは別にして、全体的にゴージャス感さえ漂うその音作り、そしてピストルズのカバーBなどを聴くと、なるほどそうなのかもしれません。あと、曲展開は彼ららしく複雑ながら、前作に見られた凄まじいまでの緊迫感は弱冠薄れているかもしれません。脱退したギタリスト・・クリス・ポーランドのあのインテレクチュアル・ギタープレイの存在感の大きさを改めて感じるところかも・・・

あと・・前述のインスト@から、突き刺さるようなリフの嵐がたまらないAへの展開が素晴らしいだけに、なんかテンションがガクッと落ちてしまうカバーBが残念。っつか、カバー自体ははまっててかっこいいだけに、この辺は曲順の問題かな?ラストあたりに持ってきたら、アルバムが更に締まっていたような気がsるんですよ。

なんか、文句ばっかたれてますが、このアルバム好きですよ!(なんじゃそりゃ・・・汗) なんといっても、私にとっては、Eの存在が全て!!叙情的なイントロから、重〜〜いリズムへ・・そして後半狂ったように疾走するその曲展開には、毎度毎度、頬を涙でぬらしながら狂ったようにヘドバンしてしまう私(笑) それはもうメタラーとしての至福の時間なのですわ・・・。ともかく、このアルバム、次作以降から加速する彼らの楽曲志向・・・への分岐点的な作品といえるのかもしれないですね。

1. Into The Lungs Of Hell
2. Set The World Afire★★
3. Anarchy In The U.K
4. Mary Jane
5.
502
6. In My Darkest Hour★★
7. Liar
8. Hook In Mouth
Rust In Peace 1990

新たにマーティ・フリードマン(G)、ニック・メンツァ(Ds)を迎えて製作された4thです。マーティの加入により、前作から見え出したメロディ指向が、このアルバムで更に加速してますね。とはいえ、彼らが元々持っているインテレクチュアルな部分・・緊張感溢れる展開も前作より押し出されているような気がするんですよ。一見相反しそうなこの2大要素が共に強調されてる・・なんて言うのも変かもしれませんが(汗) なんかよくわからんが凄い!ってな感じだった(笑)初期の彼らと違って、どこが凄いのかよくわかる・・のが、このアルバムなのかもしれませんね。インストパートにおけるスリリングな展開・・・ソロになった途端自分を見せ付けるかのようなマーティの流麗なギター・・・そして歌うデイブ(笑)・・それぞれのレベルの高さがこの作品の高評価なのかもしれません。

@のイントロや中間の展開部・・・Aのメロディや中盤のギターバトル・・・Fのメロディアスなギターソロ・・をはじめ、マーティの聴き所満載。一見畑違いか・・と思われたこのギタリスト人選がこうも見事にはまるとは・・さすが、デイブ!いまや日本のお茶の間に進出しようかという(笑)マーティの才能をうまく引き出してますもんね。

残念なのは、意図してのことか・・音が妙に薄っぺらいこと。リマスター盤は改善されてるのかな?
1. Holy Wars...The Punishment Due★★
2. Hangar 18 ★★
3. Take No Prisoners
4. Five Magics
5.
Poison Was The Cure
6. Lucretia
7. Tornado Of Souls★★
8. Dawn Patrol
9. Rust In Peace...Polaris