Psalm69 1992

私は、これをHMとは呼びたくない・・・・っつか、メタルではないんですが、なんかインダストリアルメタルなる呼び方もされてたようで(苦笑)ミニストリーはこのアルバムが通算5枚目に当たるのですが、3作目からメタルギターを導入し、このアルバムで一番メタルに近づいたといえるかもしれません。
完全にシーケンサー等を利用した打ち込みのリズムに、機械処理されたVo・・・その間をぬうようにのたうちまわるメタルギター!!もちろん打ち込みのリズムに起伏はなく延々一定のリズムを刻み続けます。そこには人間の感情というものは一切存在しません。
「怒り」「冷酷非情」という表現がピッタリ来る音ですね〜。当時、スラッシュメタルの衰退とともに、モアヴァイオレンスを求める方々に絶大な指示を受けたのもうなずけます。

怒涛のように失踪する前半(1〜5)は圧巻!後半は本来の彼らの持ち味である混沌世界が繰り広げられるので、ちと退屈かもしれない・・・

延々これ聴いてたら、なんかやばい衝動に駆られるかもしれないので、要注意ですよ〜〜〜〜。しかし、彼らの成功で・・例にもれずこの手の音出すバンド(ユニット)が増殖(笑) どれも彼らを超えるかっこいい音は出せませんでしたが・・


1. N.W.O.★★
2. Just One Fix
3. TV II★★
4. Hero
5. Jesus Built My Hotrod★★
6. Scare Crow
7. Psalm 69
8. Corrosion
9. Grace
House Of The Mole 2004

で紹介してる「Psalm69」以来、ミニストリーは順調に活動してきたとはいえ、その音楽性は初期の彼ら・・いわゆる本来の混沌としたエレクトリックミュージックへと回帰していった感があり、メタルサイドの我々としては少々きつかった・・。ところが、今この時期・・・いきなり前作から一年しか経ってないのに突如届けられたこのアルバム・・・。うう〜〜〜凄い!なんか・・・やけくそともとれる(笑)スラッシュサウンドへと再び戻っております!
もちろん、そのデジタルビートはそのままなんですが、全編躍動するそのデジタルスラッシュビートは興奮もの!彼ら(彼?)の音楽の場合、その判断基準はもはや単純に「かっこいい!」か「かっこ悪い!」かどちらか・・だと思うのですよ。そういう意味ではこの作品はミニストリーの最高傑作といっちゃてもいいかもしんない!以前のミニストリーでもここまで、全編メタルな作品はなかったように思います。ただただ・・・そう・・・・かっちょいいのです。

よく見れば、あの傑作「Psalm69」の続編とも取れる部分も多々ありますね!例えば、Eとか・・他にも見てのとおり(笑) その内容も、某アメ○カ大統領をけちょんけちょんにけなしまくってます。(彼の演説もサンプリングして使われてるし・・・笑)そのサウンドとあいまって、一種爽快かも・・汗

でも・・・この全69曲(笑)っつか、無音トラックはうっとおしいのでやめてくり〜〜。ちなみに、23は@と同曲(頭にアメリカ国家がくっついてるけど・・)んで、その@もHMファンにはおなじみのあの曲(謎)

怒れるミニストリー・・・ここにあり!って感じですな〜。
1. No W★★
2. Waiting
3. Worthless
4. Wrong
5. Warp City
6. WTV★★
7. World
8. WKYJ
9. Worm
23. Psalm23
69. Walrus
★★