Taking Over 1987

オーヴァーキルの2ndであるこの作品・・・デビューアルバムに比べると飛躍的に音質も向上!なんかスケール感が増しましたね。それでいて、その突進力の切れ味も倍加しているというとてつもない作品です。彼らって、アメリカ東海岸出身ならではの都会的なストリートっぽさを持ち合わせたバンドだと思うんですが、例えば同じ東側出身のアンスラックスが「昼のストリート」とすれば、彼らはまさに「夜のストリート」!危険に満ち満ちたNYの裏街道を思い起こさせる音かも・・・。(NY、行った事ありまへんが・・汗)

突進する@Aでまず聴き手の胸倉をつかみ上げ・・・中盤で引きずり廻す(笑)そして、圧巻のE〜Hで完膚なきまでに叩きのめす!!簡単にアルバムを説明するとこんな感じ(笑)・・って、どんな感じやねん!(-_-;) いやいや、彼らのライブ定番のE・・アンセムとでも言うべきF・・思わず暴力衝動に駆られそうなG・・そして狂気に満ちたシリーズもののH・・このラストにかけての流れがほんと凄まじい。

次作とともに彼らの最高傑作といって間違いないでしょう。危険な雰囲気を持ちながらそこに陰鬱さを感じさせないのが好感度高し・・なのです。
1. Deny the Cross
2. Wrecking Crew★★
3. Fear His Name
4. Use Your Head
5. Fatal If Swallowed
6. Powersurge
7. In Union We Stand★★
8. Electro-Violence★★
9. Overkill II
  (The Nightmare Continues)★★
Under The Influence 1988

オーバーキルの3RDです。一応、スラッシュメタルのジャンルの中に入れられている彼らではありますが、「スピードに頼らなくとも全てを破壊し尽くしてみせるぜ〜!」という無言の主張が、聞こえてきそうなアルバム(笑)そう・・例えるなら、「速球」じゃなくて「剛球」なんですね、この音は。その音を牽引しているのが、D.Dヴァーニのベース・・。バキバキと激しく音を刻むそのベースは、バンドだけでなく聴き手にも「俺についてこんかい!」と主張しているかのようですね(笑)・・もう、曲うんぬんを語る前に、とりあえずかっこいい!アルバムなんですよ。

しかし、こう書いちゃうと、「どんな極悪サウンドなんだ!?」と誤解されそうっすね〜。・・・はい・・まさに極悪サウンドです(笑)・・とはいうものの、結構ヴァラエティに飛んでいるんですよ〜。物凄いパワーを秘めつつ、変拍子も取り入れている@、今だライブの定番B、物悲しげなメロディを配しつつ、複雑な展開を見せるF、1stから続く「Overkill」シリーズの3作目Hなどなど、かなり奥の深いところも見せてくれてます。ブリッツのVoに・・持ち前のヒステリックさが弱冠欠けているような気がするのが、残念なところ。

とはいえ、彼らの数多くのアルバムの中ではトップクラスに位置する作品なのは間違いないっすね!彼らの音を評するのに重要なのは、単純にかっこいいかどうか・・それにつきると思うし・・・。
1. Shred
2. Never Say Never★★
3. Hello From The Gutter★★
4. Mad Gone World
5. Brainfade
6. Drunken Wisdom
7. End Of The Line
8. Head First★★
9. OverkillV
 (Under The Influence)★★