The Red Hot Chili Peppers 1984

ここ最近の音楽的に成熟した彼らのアルバムからファンになった方にとっては、このデビュー作は、はっきし言って「ゴミ」以外の何者でもないかも(笑)

この頃の彼らは・・いわゆる・・アングラの・・・ゲテモノバンド!しかし、その音楽性は
P-FUNKをルーツとしているだけに、ファンキーそのものです。世間では、駄作扱いされてるこのアルバムですが、改めて聴いてみると・・・割とかっちょいいですよ。もちろん、音は悪いし・・曲もこなれてないし・・同じようなノリの曲が続くし・・Voは単調だし・・・(わるいとこばっかりやんけ!)いやいや、その後大ブレイクする原型がここにあるのですよ!「母乳」の成功に繋がるような感を思わせるの@Hような曲もちらほらありますし、今の彼らではなく、よりファンク色が強い彼らを好きな方だったら、結構気に入るかもしれませんね!

ちょっと、通して聴くのは苦しいアルバムですが、一曲・・ポンって抜き出して聴いてみると、なんか・・はまる・・・みたいな不思議さをもった作品です。レッチリを初めて聴いてみようという方には、決して薦められませんが・・・

1. True Men Don't Kill Coyotes
2. Baby Appeal
3. Buckle Down
4. Get up and Jump
5. Why Don't You Love Me
6. Green Heaven
7. Mommy Where's Daddy
8. Out in L.A.
9. Police Helicopter
10. You Always Sing
11. Grand Pappy du Plen
Freaky Styley 1985

音的には、前作の延長線上にありますが、アルバムを通して楽しめる作品に仕上がってますよ。ゲテモノぶりは相変らずですが(笑)体が自然に動いてくる・・そのファンクビートが更に強烈で、しかも・・曲としてもかっこいいものが多いのですよ。@DJKなんか、いかにも「おばかな」彼ららしい初期の名(謎)曲!!だと個人的には思ってるのです(笑)

例えば、G.クリントンやB.コリンズなどのP-FUNKファンの方・・・なんかは、レッチリよいえば!このアルバムだ!という方が結構おられるかもしれませんね。相変らず、アングラの香りプンプンですので、これまたレッチリ初心者の方にはお薦めしませんが、前作の50倍くらいは評価できるっす〜〜〜。
1. Jungleman
2. Hollywood (Africa)
3. American Ghost Dance
4. If You Want Me To Stay
5. Nevermind★★
6. Freaky Styley
7. Blackeyed Blonde
8. The Brothers Cup
9. Battleship
10. Lovin' And Touchin'
11.
Catholic School Girls Rule
12. Sex Rap
13. Thirty Dirty Birds
14. Yertle The Turtle
Uplift Mofo Party Plan 1987

前2作は、彼らのハチャメチャな勢いが、うまく表現できてなかったような気がしてましたが、このアルバムはプロデュ-スの成功もあり、見事に弾けてます。そして、ここら辺からロック的要素が盛り込まれてきて、ロックファンの心もつかみ出しましたよね。それに、曲のかっこよさ!私がレッチリをはじめて体験したのが、このアルバムだったのですが、もうその衝撃は凄まじかった!個人的には、ミクスチャーだのファンクだの・・・というより「
めちゃかっちょええ音」としてこのアルバムを評価したい!

まず@のずっしりとしたアホアホなノリ?ちょうど、Beastie Boysの「You Gotta Fight・・」にも通ずるかっちょよさがあるのですよ。曲もバラエティに富んでいてアルバム一気に聴きとおす事ができますし、次作以降の快進撃の出発点がここにあるかのような、上り調子の勢いを感じますね。

ちなみにFはディランのカバー!痛快っす(笑)

1. Fight Like a Brave★★
2. Funky Crime
3. Me and My Friends
4. Backwoods★★
5. Skinny Sweaty Man
6. Behind the Sun
7.
Subterranean Homesick Blues
8. Special Secret Song Inside
9. No Chump Love Sucker
10. Walkin' on Down the Road
11. Love Trilogy
12.
Organic Anti-Beat Box Band★★
Mothers Milk 1989

RHCPを一躍、一線に躍り上がらせることになった作品!日本でも、このアルバムで人気が出ましたね。ギタリストのがドラッグによって亡くなるという苦難を乗り越えての快心作です。新加入のJ.フルシャンテの
ギターが切れまくってます!!音は前作の延長線上にありますが、その勢い・パワーはとどまる事を知らず、楽曲の充実度もあわせると、まさに彼らの最高傑作といっても過言ではないような気がします。ほんと、その破壊的パワーは、中途半端なメタルバンドは尻尾を巻いて逃げ出してしまいそう・・・

なんと言っても、チャド(DS)とフリー(B)の
リズム隊が凄すぎ!時に、重く・・時にファンキーに・・その超絶プレイを聴くだけでも、お腹いっぱいになりますよ。そのうえ、先ほども述べたジョンの切れまくったギターが、めちゃめちゃかっこいいのですよ。畳み掛けるような、@〜Dはもう圧巻です。Hはご存知ジミヘンのカバー!これまた痛快です。

いわゆる、ミクスチャーブームの火付け役のひとつでもあるこのアルバムですが、そんな事はどうでもよろし〜〜(笑)すべてのジャンルを超越した名盤だ!と言ってしまおう!
1. Good Time Boys★★
2. Higher Ground
3. Subway To Venus★★
4. Magic Johnson
5. Nobody Weird Like Me
6. Knock Me Down★★
7. Taste The Pain
8. Stone Cold Bush
9. Fire
10. Pretty Little Ditty
11. Punk Rock Classic
12. Sexy Mexican Maid
13. J
ohnny, Kick A Hole InTheSky★★
Blood Sugar Sex Magik 1991

前作「Mother's Milk」を最高傑作と言い切ってしまったものの、このアルバムを最高傑作に挙げる人の方が多いかもしれませんね。変態ファンクロックアゲインを望んでいた私の場合、初めてコレ聴いた時はえ!?ってな感じでした。彼らもついに大人になったのか?
ノリ一発ではない・・明らかに曲を聞かせる方向に向いてきたともいえる作品です。それが顕著に表れているのが、彼ら初のシングルヒットとなった、バラードのJ!こ、こんな曲も作れるのね・・・これがまた、深みのあるいい曲なんですわ〜。今でも彼らのライブでの定番になっているハチャメチャな曲のHのように、よくよく聴くと、
深みを増した楽曲群の中でも・・いかにも彼ららしい曲もちゃんと存在しています。それがまたこのアルバムのアクセントにもなっていて、嬉しいところなんですよ。この高次元の絶妙のバランスが、世界的に大ヒットになった要因なのかもしれませんよね。

しかし・・・ちょっと長すぎ・・・曲多すぎ・・・後半はちょいとだれてしまいます・・・K位でよかったと思うのですが・
1. Power of Equality★★
2. If You Have to Ask
3. Breaking the Girl
4. Funky Monks
5. Suck My Kiss★★
6. I Could Have Lied
7.
Mellowship Slinky in B Major
8. Righteous & The Wicked
9. Give It Away★★
10. Blood Sugar Sex Magik★★
11. Under the Bridge★★
12. Naked in the Rain
13. Apache Rose Peacock
14. Greeting Song
15. My Lovely Man
16. Sir Psycho Sexy
17. They're Red Hot
One Hot Minutes 1995

ツアー中にギターのジョンが脱退。元ジェーンズアディクションのD.ナヴァロを迎えて作られたのが、これです。なんか、この作品・・評判よろしくないんですよね〜〜。方向性に迷いがある・・なんて言われたものです。私は、そんな悪くないと思うのですが・・・とりあえず前作での大成功に甘えることなく、新しい方向性を模索した意欲作だと捕らえる事もできます。

音の洪水ともいえる、その
重厚なド迫力サウンドは、まさに前作とは対照的。デイブのメタリックギターとフリーのファンキーベースが対決しているかのような特異な世界が繰り広げられているんですよ。
しかし・・・こんな個性の強いバンドに新加入して、自分のスタイルをつらぬけるデイブって・・実は凄い奴なのかもしれない・・・・

1. Warped
2. Aeroplane★★
3. Deep Kick
4. My Friends★★
5. Coffee Shop
6. Pea
7. One Big Mob
8. Walkabout
9. Tearjerker
10. One Hot Minute
11. Falling into Grace
12. Shallow Be Thy Game
13. Transcending
Californication 1999

RHCPの人気を不動のものにした大ヒットアルバムです。Gのデイブが脱退・・・そして、ジョンが復帰したことによるのかどうかはわかりませんが、またまた前作とは打って変わったサウンドに変貌してます。前々作の方向性に回帰したようなその楽曲ですが、さらに深みが増し・・
メロウなメロディを多用する事によって、ほぼ完全に「ファンク・ロック」と言う形容を消し去ってます。
こいつら、こんないい曲が作れたんだ!と思わずにいられませんね。そこには、もう変態ファンク野郎の面影がないのが・・少々残念ではありますが、その常に前進し続けようとする姿勢に拍手です。

しかし、ジョンの枯れたギターサウンドが心地いいですね。音圧で勝負しなくても、この生々しい音がかえって凄みを感じさせてくれます。
大ヒットしたB、Eをはじめ、じっくり聴ける名曲ぞろい・・ドラッグなどの諸問題に悩まされて、打ちのめされて、そして大きく成長したRHCPがここにいます。なんかその音の中に・・時折ドアーズの影がちらほら見え隠れするんよね〜〜・・・なんか・・・
1. Around the World
2. Parallel Universe
3. Scar Tissue★★
4. Otherside
5. Get on Top
6. Californication★★
7. Easily
8. Porcelain
9. Emitremmus
10. I Like Dirt
11. This Velvet Glove
12. Savior
13. Purple Stain
14. Right on Time
15. Road Trippin'
By The Way 2002

ついに、RHCPは求めるサウンドに到達したんだろうか?全世界で1300万枚を売りまくった前作のカラーを更に推し進めたアルバムになってます。押しもおされぬ世界のスーパーバンドになった彼らですが、その気負いは感じられません。むしろ、肩の力を抜いて、思うがままに作ったかのようなアルバムです。

しかし・・思えば、あの変態バンドが・・・こんなふか〜いアルバム作るとは、当時は想像もできなかったなぁ〜〜としみじみ感じます。これほど、
人間の成熟というものを音で表現してきたバンドも珍しい・・・・相変らず、ライブでは変態振りを発揮してるみたいですけど(笑)

@は、もういきなり名曲!その後に続く曲も、メロディを前面に押し出してきます。「歌う」ことが楽しくて仕方ない・・ように感じるアンソニーのVoはうまい下手は別にして、このアルバムの性格を決定づけてますね。
Fのようなファンキーな曲がかえって浮き上がってしまうのは、ある意味皮肉かも〜〜。彼らはこれからも、この路線で行くのかどうかは不明ですが、既にこのミュージックシーンにおいて、確固たる地位を築き上げたのは、間違いなさそうですね。
1. By The Way★★
2. Universally Speaking
3. This Is The Place
4. Dosed
5. Don't Forget Me
6. The Zephyr Song
7. Can't Stop★★
8. I Could Die For You
9. Midnight
10.
Throw Away Your Television
11. Cabron
12. Tear
13. On Mercury
14. Minor Thing
15. Warm Tape
16. Venice Queen