The Cold White Light 2002

センテンストの7thです。「ノーザン・メランコリック・メタル」と呼ばれる彼ら・・・「慟哭」「絶望」「悲しみ」等々、彼らを表す形容詞は数多いですね。美しく、そして激しいツインギターの上を、激情Voがのる・・というこの終始一貫したマイナーメロディの洪水は、心の琴線に触れまくり(笑)

このアルバム聴いてると、目の前にあらゆる映像がどば〜〜っと広がるんですよ。荒涼とした大地・・一面の雪の中にぽつんと立つ枯れ木・・吸い込まれそうな黒々とした海・・もちろん、色鮮やかな画像でなく・・それはモノクロの風景・・・。彼らの出身地であるフィンランドの風景がそのまま音となって現れているかのようですね。(行った事ないけど・・汗)

しかし、よく言われているような「絶望感」・・・なぜか、私は感じません。歌詞がわからんのも一因かとは思いますが・・強いて言うなら絶望が希望に転じる一歩手前のびみょ〜〜な感覚(笑)・・・う〜む、我ながら意味不明だ・・。エンディングはめちゃめちゃ衝撃的でした。びっくらこいたぜよ。

1. Konevitsan Kirkonkellot
2.
Cross My Heart and HopetoDie★★
3. Brief Is the Light
4. Neverlasting
5. Aika Multaa Muistot

      (Everything Is Nothing)

6.
Excuse Me While I Kill Myself★★
7. Blood and Tears
8. You Are the One★★
9. Guild and Regret
10. Luxury of a Grave
11. No One There★★
The Funeral Album 2005

センテンストの8thにして悲しいかなラストアルバムとなったこの作品・・・ほんとまだまだ続きが聴きたいバンドでありました(涙)「自殺メタル」とまで評された彼らの絶望的なまでの音・・・そして自らの終焉をアルバムタイトルにまで冠してしまう演出(?)を考え合わせると、アップテンポで突き進む@にまず驚かされました!全編聴き終えると、なるほど彼ららしい「慟哭」サウンドには間違いないのですが・・・そこに絶望感は感じません。前作のレビューで私・・「絶望が希望に転じる一歩手前のびみょ〜〜な感覚」なんて言い回ししてますが、ここで感じるのもまさにそれ!っつか、その感は更に強まっております。

あと彼らの音って、聴き手なりの映像を各自に想像させてくれるんですよね。前作が「冬」だとしたら、なぜかこの作品に「春」を感じてしまう私・・・。ただ、私が想像した春ってのは・・・

「やわらかな陽光の中、ぶらんこに乗って遊ぶ子供たち・・・その横を静かに通り過ぎる葬送の列・・・」

みたいな映像なんです(-_-;) そんな情景を強烈に感じさせてくれるのがバンドの終焉を高らかに告げるかのようなラストのL・・・・。やはりここまで聴きとおしてくるとセンテンストという素晴らしいバンドを失った悲しみをひしひしと感じてしまうんですよね。
1. May Today Become the Day
2. Ever-Frost
3. We Are But Falling Leaves
4. Her Last 5 Minutes
5. Where Waters Fall Frozen
6. Despair-Ridden Hearts★★
7. Vengeance Is Mine★★
8. A Long Way To Nowhere
9. Consider Us Dead★★
10. Lower The Flags
11. Drain Me
12. Karu
13. End of the Road★★