Black Tiger 1982

Y&Tって、セールス的にもイメージ的にも地味なところがあるんですが、個人的には、このアルバムまさに傑作だと思います。あ・・・というか、アルバムうんぬんというよりも、HR史上に燦然と輝く名曲Dの存在が・・このアルバムの価値をググッと高めているといっても過言ではないでしょう!とはいえ、オープニングのギターオンリー『From The Moon』(Dのインスト)で心を掴まれハードドライビングな『Open Fire』へなだれこむ展開はかっこいいし、中盤に前述の永遠の名曲『Forever』を経て、ラストの泣きまくりバラードHへと続く流れは非の打ちどころがない!
サウンド自体はブルースの影響が色濃いですが、それに加えてドラマティックな構成を併せ持った素晴らしい
作品。

1. From The Moon★★
2. Open Fire
3. Don't Wanna Lose
4. Hell Or High Water
5. Forever★★
6. Black Tiger
7. Barroom Boogie
8. My Way Or The Highway 
9. Winds Of Change
★★

In Rock We Trust 1984

このアルバムが発表された1984年といえば、そう!LAメタルが猛威を振るい始めた時代・・。それまで、ブルースに根ざした哀愁バリバリ路線で日本でも人気を博していた彼らも、この作品を契機にヴィジュアル路線に進むことになり、「ポップになった」=「許せない」という評価が結構あったように思います。しか〜し、個人的には大好きです、これ!全編泣きまくり路線ではないにせよ、いささかもY&Tらしさは、失われてないと思うんだけどな〜〜。

思わず拳を突き上げたくなるロック賛歌@に続く、ABCなんかは、デイブメニケッティの哀愁のコブシが冴え渡っているし、お決まりのように、泣きまくりバラードでラストを締めるあたりも心憎い。ポップ路線の象徴とも言えるFがまた、最高にかっこよくドライビングしておるんですよ。そしてどの曲においても聴ける、おなじみのあの図太いレスポールサウンドには、思わずにんまりしてしまいます。ほんとに隙のないアルバムですよ。

要するに、彼らを他のLAバンドのように売り出そうとした外野・・・これがいけなかったんでしょうね。このアルバムジャケもひどすぎる・・・

1. Rock'nRoll's Gonna
      Save The World
2. Life, Life, Life
3. Masters & Slaves★★
4. I'll Keep On Believin★★
5. Break Out Tonight!
6. Lipstick & Leather
7. Don't Stop Runnin★★
8. Drivin' Me Crazy
9. She's A Liar
10. This Time
★★