2006 1/7  グランキューブ大阪



ドリームシアターのライブは、今回で2回目・・前回が2004年4月だったので、約一年8ヶ月ぶりに彼らの正確無比なライブを体験できることとなりました。去年発売された「Octavarium」が、また相変わらずの高水準アルバムだったので、それに伴う今回のライブもめっちゃ楽しみにしてきたわけであります。ただ、今回も大阪は2回公演があるんですよね〜。ということは、前回のように追加公演のほうはスペシャルギグ!!すでに今日のチケットはゲットしてたので、さすがに追加の方は難しい・・。しかも、今回スペシャルセットとして有力なのが、ピンクフロイドの「狂気」完全再現!!う〜〜む、フロイドはあんまし知らないので・・やっぱパスかな・・・。というわけで、今回の本公演に全精力を注ぎ込むことと相成ったのであります!

寒風吹きすさぶ当日・・・この日は会場16:15、開演が17:00だったので16:00頃会場に着く。国際会議場というどでかい建物の中にあるグランキューブ大阪には今回初めて来るので、みょ〜に新鮮だ。客層は前回同様・・わりと普通の人々・・で、やはり年齢層は高いかいな?(笑) しかし・・開場予定の16:15になっても、入れてもらえない・・・。そうこうしてるうちに、ホール前のロビーには人が溢れてくる。16:30・・まだ入れず・・16:45・・・まだ入れず・・一体どないなっとんねん・・・・刻々と開演時間も迫ってるのに・・・・。もうこのころには物凄い人がホール前や、エスカレータに溢れまくりで、プロモーターの係員もお手上げ状態の様子・・。ここでやっと、開場遅れている理由が「リハーサルの遅れ・・のため」ってのを聞かされるんですが・・・なにかにつけて段取り悪すぎるぞ。文句も言わず粛々と列を作って大人しく待ち続けたドリームシアターのファンだったからよかったものの、時と場所が違ってたら、えらい事になってたかもしれませんぜ!そんなこんなでようやく会場に入れたのが17:15・・・。「まぁ今日が公演初日だし、リハーサルを念入りにやるのも彼ららしくてまたいいじゃないか・・」と、気持ちを切り替えた私・・ とりあえず・・初めて見るこのホールの意外なでかさにびっくりしましたね!その荘厳な佇まいがドリームシアターにぴったりかも。


そして17:50頃、よ〜〜やく客電が落ちる!もう待ちくだびれたぜ〜〜。荘厳なストリングスのS.Eが鳴り響くと、会場は「一体何が起きるんだ?」とばかりに、緊張感に包まれる。そして、そのS.Eが次第に聞き覚えのあるフレーズに・・そう、前作「Train Of Thought」のラストを飾る「In The Name Of God」の、エンディングだ。そう来ると、やはり一曲目はあれですがな〜〜。会場の手拍子とともに、機関銃のようなスポットライトがメンバーそれぞれを写しては消え・・写しては消え・・どっか〜〜んと、新作一曲目の「The Root of All Evil 」が炸裂する!ん〜〜リハに時間かけただけあって、一曲目だというのにめっちゃクリアーなそのサウンドに大満足!待たされた甲斐が合ったっちゅうもんや。ぐいぐいと聴き手を扇動するそのリズムと、哀愁のメロディが混在するこの曲、CDで聴く以上にライブで映えるな〜〜!ジョーダン・ルーデスのKeyソロがまた凄すぎる。そして、間髪いれずにジョン・マイヨングの・・これまた凄すぎるベースが鬼のようにうなりをあげて「Panic Attack」になだれ込むと、明らかに会場のテンションもさらに一段階アップ。このライブ感溢れる構成は大成功ですね!

しかし、ドリムシはまだまだ突っ走る・・・続いて演奏された曲にびっくり!!最初怒涛のイントロが流れたとき、一瞬何の曲かわからなかった・・。それほど、意表疲れたその曲とは・・・「After Life」!彼らのデビューアルバム収録なんですが、1stからだったら「A Fortune In Lies」だろうな・・と思ってただけに、これは嬉しい誤算でしたね!しっかし、今日のジェイムズ・ラブリエさん・・・歌、絶好調〜〜!!こんなこといったら彼に失礼ですが、バックの演奏に関してはもう当たり前のように凄い彼ら・・その上、Voが完璧に歌えているんだから、そりゃもう鬼に金棒状態ですぜ!その圧倒的な演奏とその迫力に完璧に威圧されてる感じの会場・・・(苦笑)・・・前回のライブもそうだったように、なんかみんな・・呆然と見入ってる・・って感じでしたよ(笑) ふぅぅ〜〜この立て続けの攻撃はすごいなぁ〜〜なんて思ってたら、「ジャ〜〜ラ〜〜〜〜ン♪」と、荘厳なギターとシンセのユニゾンが繰り出される。これだけじゃわからんか・・(-_-;) 「Under A Glass Moon」ですよ〜。大人気アルバム「Images And Words」収録の人気曲なだけに、会場の盛り上がりも凄かった。中盤のアンサンブル・・そして、ぺトルーシのギターソロ〜ルーデスのKeyソロへの流れには神々しささえ感じるほど、凄まじかったっす。曲の最中は結構大人しい会場ながら(汗)曲が終わった時の大歓声といったら・・。これがドリムシのライブなんだな・・と、改めて実感。

ここで、ようやくラブリエのMCが入る。「おっさか〜〜!今日は、日本ツアーの初日だぜ〜〜い!もりあがっていきまっしょい!」と、言ったかどうかはさておき(-_-;)そんな感じで、「3rdアルバムからの曲やるぜ!」という彼のMCで始まったのが「Caught In A Web」。奇妙なKeyのイントロが印象的ながら、サビでは一転キャッチーなメロディをラブリエと一緒に歌う・・。この曲あたりで少し冷静に周りを見れるようになってきた私・・と・・・このとき凄い光景を見てしまったのです。・・・ちょうど、私のいた席の前あたりに、PA席があったのですが、その隣に鎮座ましました照明係のおっさん・・・こいつがドリムシ同様凄かった!彼らの複雑極まりない楽曲に、寸分の狂いもなくシンクロするその照明・・・それらを一人でボタンを駆使してあやつる姿はまさに、一介のプレイヤー!ジョーダン・ルーデスも真っ青のその指使いにすっかり見とれておりました〜〜。

そして、ライブは続いていく・・・ルーデスの美しいストリングスにのって、「Peruvian Skies 」が始まる。CDと違って、ぺトルーシの天高く突きあがるような甘いギターが感動的!後半、激しくシフトチェンジする構成のところでは、なんとメタリカの「Where I May Roam」のフレーズを入れるという、なんとも彼ららしい微笑ましいシーンもありました。いや、前からこの曲の後半部は「メタリカみたいやな〜」と、思ってただけにこのお遊びに、にんまり・・・。そして、間髪いれず「Strange Deja Vu」へ・・。サビではラブリエが「Singin!」と、会場を煽るが、正直みんなあまり歌えてなかったな(涙)それでも、感動的なこの曲の構成は心打つものがありますね。

そして、ポートノイのバスドラが会場の手拍手を誘い・・・ぺトルーシのフラメンコっぽいギター、ルーデスの爽やかなKeyが加わり・・「Solitary Shell」が!あいや〜、この曲大好きなんですわ!濃密この上ない「Six Digrees・・」アルバムの中にあって、まさにオアシスのようなこの曲の清らかな雰囲気に、会場もなんかいい〜雰囲気だ。ほんとは、この曲って自閉症の人のことを歌った意味深な曲なんですけどね・・。ここからは、アルバムと同じ流れで、ロケンロ〜調の「About to Crash(Reprise)」をはさんで、「Losing Time/Grand Finale」へ・・。まさにグランドフィナーレと呼ぶにふさわしい、仰々しい展開のこの曲は、じっくりと・・・その音を体いっぱいで受け止めるかのように聴き入る。最後はアルバム同様・・ポートノイが「じゃ〜〜〜ん!」とドラをぶち鳴らして終了〜〜!これまたアルバム同様、延々と続くかのようなシンセの残響音を残して・・メンバーが去ってゆく。そして、ドリムシライブでおなじみの15分の休憩タイム〜〜〜。

さぁ!後半はどんな展開になるんじゃろ!?

          ・・・とりあえず、おしっこ行ってこよ ε=ε=ε= (メ ̄∇ ̄)ノ

この後・・・とんだ災難が、私を待ち受けているとはこの時はまだ知らない・・


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