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2006 1/15  大阪NHKホール



15分の休憩中、流れていたBGMは先週同様「A Mind Beside Itself・・」先週これ聴いて、気に入ったのであれから早速調べてみたら、Pipo&Eloというデュオによるカバーらしい・・。Erotomania〜Voices〜The Silent man という流れはドリムシのそれとはまた違う、いい雰囲気のアコースティック曲っす!


さぁさぁさぁさぁ!いよいよだ〜〜〜!!一体何がくるんだぁ〜〜??もうあれやこれや予想するのはしんどくなってきた。ここいらで楽にさせておくれ(笑)そして場内暗転!!何が来る?何が来る?ん〜〜このわくわく感がたまらん。 そんな会場の緊張感をはぐらかすかのように、何の演出もなくメンバーがバラバラと出てくる・・・。なんか、いきなりのリラックスムード(笑)そして、リハーサルでも始めるかのごとく、各メンバーが楽器を手に取る。おいおい・・何が始まるんや??

と・・むむ??ルーデスがおもむろに、パッパラパ〜〜!と、ハモンドオルガンを弾きだす・・・・・お?・・・・そして、ポートノイが軽快にビートを刻みだす・・・・・・お?・・・・・お?・・・・・お・おぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜???ラブリエがマイクに向かって語りかける・・・・

「Song Call!
Highway Star!!!」

だぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!やっぱしそうきたかぁぁ〜〜〜!!!!ギュイ〜〜〜ン!と、ぺトルーシのギターを合図にするかのように加速し始めるこの曲!とまどう間もありまへんよ〜!なんてったって、ハイウェイスターですぜ!しょっぱなから、みんな歌う歌う!スクリーンにはあのジャケットが映し出されてる。「マシンヘッド」・・ではなくって(苦笑)・・・
「Made In Japan」だぁ!なんと!彼らがフルカバーに選んだアルバムはDeep Purpleのこのアルバムだったのです。もうこうなったら、徹底的にお祭り騒ぎするしかないっすよね〜〜。ジョーダン・ロード(笑)によるキーボードソロ・・・そして、リッチー・ぺトルーシ(失笑)のギターソロ!あまりにも有名なそのフレーズに会場も、やんやの大歓声だ。「お〜〜らい〜〜ほ〜〜たい〜〜あ〜〜ま〜〜は〜いうぇい〜〜すたぁ〜〜〜♪」 今まで、この曲・・カラオケでイヤッちゅうほど歌ってきましたが(聴いてる人の方がいやだったでしょうが・・・大汗)、まさかこういう形でバンドと一緒に歌えるとは夢にも思わなかったぞ。(パープルのコンサートには多分行かない私でありますゆえ・・汗)

そして、続いて・・まった〜〜〜りと(笑)
「Child In Time」へ!いや・・この曲では、パープルうんぬんっつうよりも、むしろ・・イアン・ラブリエ(汗)の歌に聞き惚れる。「う〜〜う〜〜う・・・う〜〜う〜〜う〜〜♪」と、丁寧に歌い・・・更には「アァ〜〜〜アァ〜〜〜アァ〜」の絶叫に悶絶!正直、あのギランの絶唱まんま・・という訳ではなかったものの・・まぁ合格点じゃな(何様のつもり←自分) ハードに展開する部分では私もヘドバンだ。

メンバーはめっちゃリラックスしてるようで、ほんと楽しそう。そんな姿見るとこちらもうれしくなりますね。「楽しんでる?」とラブリエ・・・もちろんですがな!そして、彼が曲名をコール!会場の手拍子に乗って、ぺトルーシが老若男女誰でも知ってる(?)あのリフを奏ではじめる!イアン・ポートノイ(大汗)がチキチキとハイハットを刻み、ロジャー・マイアング(涙)が重たいベースラインで絡んでくる・・・はい〜〜無論・・
「Smoke On The Water」っすよ〜〜!
ふと、見上げると、スクリーンの映像が「マシンヘッド」に変わっている!ムフフ・・心憎い演出やねぇ〜〜。・・・が、よ〜〜く見てみると・・ワハハハハ!Deep Purpleの文字がDream Theaterに変わってる〜〜!さらに、よ〜〜く見てみよう〜〜。ガハハハハハ!あのぼやけたメンバー写真もドリムシに差し替えられてるやん〜(笑)ルーデスの○ゲ頭がなかったら、気がつかんかったぞ。いや〜〜このジョークいいっすね!どうせなら、「Machine Head」の文字も、「Skin Head」にすりゃよかったのに・・(あ・・すまぬ、ルーデス・・汗)
「すも〜〜〜こんざうぉ〜〜ら〜〜♪」もう、サビは当然のように一緒に歌う。そして、エンディング・・・。ジョン・ロードと、リッチー・ブラックモアの掛け合いもまんまコピー!あ、いや・・・オリジナル以上に延々と遊んでおられましたよ(笑)

なだれこむように曲は
「The Mule」へ。ここではポートノイのDsソロだ!第一部では、まるで要塞のようなDsセットに囲まれていた彼ですが、この第二部では、その隣にひっそりと鎮座していたちっちゃい・・っつうか、普通のDsセットでプレイ!ここでは、彼お得意のおふざけタイムになるのかと思ったら・・・Dsソロまで完コピかい〜!いや〜〜徹底してますな。曲終了後の「マイクポートノイ!オンドラムス!」というラブリエのコールも徹底してる(笑) 「ふぅ〜〜腕がパンパンだぜい!」ってな感じで、ルーデスに腕を揉んでもらってたポートノイが、お・ちゃ・め!

いや〜〜いいっすね〜〜この雰囲気!当然会場には、「パープルなんて知らんわ!おもろない!退屈!」って人もいたんでしょうけど、個人的には、このフルカバーもさるものながら、この和やかなパーティ的雰囲気こそがいいんっすよ〜。そういう私も実はパープルにはそんなに思い入れはない(汗)ただ・・幸いなことに、パープルで唯一持っているレコードが、まさにこれだったんです!だから、ディープパープルというバンドよりも、このアルバムへの思い入れの方が強い。高校時代、ギターを始めたばかりの私・・・当時は兄貴の持ち物だったこのレコードを擦り切れるほど聴きまくって、必死にハイウェイスターや、スモークオンザウォーターのコピーに勤しんでいたんです。それを思うと、今回「マシンヘッド」や「インロック」でなくって、このアルバムを選んでくれた彼らにほんと感謝!
しかし・・まさに34年の時を越えて、ここ大阪であのライブアルバムが再現されている・・と、思うとなんか不思議ですよね。どうせなら会場もNHKホールでなく、フェスティバルホールでやればよかったのに(笑)

そして曲は、シャッフルのリズムが心地いい
Strange Kind Of Woman」へ。この和やかな雰囲気の中、会場もリラックスムードで体ゆすってる人が多かったですね。(まぁ、固まっている人いたのもまた事実・・涙) で、この曲のハイライトはなんと言ってもGとVoの掛け合い!このアルバム聴いてる人ならおもわずにんまり・・の、このシーン。知らない人でも十分楽しめるこのシーン。「ちょっと、キー高いっちゅうねん!」みたいな感じで、ぺトルーシに語りかけるシーンもあったりで、楽しめました。そしてその後に来る「ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!ア〜〜〜〜!!」の絶叫!そして客との掛け合い!!いや〜〜凄いぞ!ラブリエ〜〜!!まさに「当時の(笑)」ギランが取り憑いたかのような凄まじいシャウトだったっすよ!。もう〜本日のMVPは君に決定〜!!

続いて、ルーデスのスペーシーなKeyソロから
「Lazy」だ!そういや、ラブリエが、わざわざギランよろしく、デニムのジーンズにデニムのシャツに着替えて、この第二部に臨んでいるんだから、ルーデスも長髪かつらに・・ひげ・・・そしてサングラス装着して登場してほしかった(笑) そう!ここは大阪!そこまでやってくれたら今日のMVPは君だったかも・・・・(そんなMVPいらんって?まぁそう言いなや〜) 冗談はさておき(汗)・・・小刻みにドライブするこの曲も心地いい!手拍子しすぎで手のひらが痛くなってきたけど・・・。途中の「NHK;今日の料理」のテーマ曲(大汗)もしっかり挿入されておりましたよ。

しっかし、ほとんど「Made In Japan」のフルコピーながら、出てくる音は紛れもないドリームシアターサウンドなのが、逆に好感持てます。ジョン・ロードの音を忠実に再現するルーデスはともかく、ぺトルーシなんて、まんま彼そのものの音でしたもんね!

さぁ!そいていよいよラストの
「Space Truckin'」だ〜〜〜!ま・・まさか、これまで、まんま演るんじゃないだろうな〜〜・・・と、やな予感(笑) サビでの「カモン!!カモン!!カモン!!レッツゴースペーストラッキン!!」の合唱がまた楽し!マイアングもいつになくよく動く(笑)・・・ポートノイはペイスの如く、腕をぶんぶん振り回し・・ルーデスはKeyごと、くるくる廻ってる。ぺトルーシはジェイムズ・ヘッドフィールドだし(笑)・・・ほんとみんな楽しそう!ここでも、ラブリエの絶唱は凄かった!そして・・「See Ya!Osaka〜〜〜!!」とラブリエ・・・。「お〜〜あっさり終わった!」と、思ったのもつかの間・・・。ラブリエはとっとと姿を消したものの・・・・その後に・・・あ〜〜〜やっぱやっちゃった〜〜〜!延々と続く濃密なジャムセッション・・ここまでやっちゃうのね・・・(笑)っつか、ここまでやるのがある意味、ドリムシなのか。この部分が完コピかどうかは、もうわかりまへん・・・。なんかトリップ状態になったがな。アルバムでのこの曲のランニングタイムは軽く20分超えてますが(汗)多分それくらいは演ってたでしょうね!最後は、ポートノイがスティックを放り投げ、ぺトルーシがGを放り投げ、終了〜〜!リッチーみたくギター叩き壊してほしかったかも(-_-;)

いや〜〜〜やってくれましたわ、ドリムシ〜!知る限り今まで彼らが、このアルバムのフルカバーやったって聞いた事なかったので、まさしく日本のファンへのこのプレゼント、ほんとうれしかったっすよ〜!ふぅ〜〜、心地いい疲労感とともに、(゜。゜)ほげ〜〜っ・・・と、なってた私ですが・・・あいや〜〜!スペシャルセットは終わったけど、彼らのライブはまだ終わっていないんだった!!っつうことで、

おらおら〜〜〜戻ってこんかい〜〜〜!!

そして・・アンコール・・・
スポットライトが、ジョーダン・ルーデス一人を照らし出す。さっきのファンタイムとは、打って変わって、美しいピアノソロを聴かせる彼。会場は静まりかえって「一体次に何が来るのか?」と固唾を呑んで見守る。私もこのピアノから何の曲に移行するのか想像できない。

そして、ルーデスが弾きだしたフレーズに仰天!!「こ・・これだったのか!」・・・ピアノの切ないメロディが耳に突き刺さる。なんとぉ!
「Wait For Sleep」!!うおおお〜〜〜!多分、ヨーロッパから始まったこの「オクタヴァリウムツアー」初登場でしょ!うれし〜〜〜〜!!!ステージには、ルーデスとラブリエのみ。透き通るようなラブリエの歌・・・・心に語りかえてくるルーデスのピアノの音色・・・再び私の涙腺も緩む〜(汗) でも私の思考は次の曲へ・・・。そうこれが来たっつうことは、次はもうあれしかないでしょうに!

そう!名盤「Images And Words」のラストへの流れだ。スクリーンにも、あのジャケットが映し出されている。そして、ルーデスが軽快におなじみのフレーズを弾くと、会場大興奮。ラストは
「Learning To Live」だぁぁぁ〜〜!これもまた聴きたかったのだ!静かなパート、激しいパート、さらには複雑なリズムチェンジ・・・さまざまな展開を見せるのこの極は、がんがんに盛り上がる曲ではないにせよ、ある意味、めちゃめちゃ彼ららしい曲ですよね!一部を「Spirit・・」で感動的に締め・・・二部はパープルで我々を仰天させ・・・そしてこのアンコールの流れ・・・う〜む、心憎いまでの完璧なライブ構成だ。
アルバム同様、「Wait For Sleep」のイントロピアノとおなじフレーズが、今回は軽快にはじき出されると、曲はいよいよクライマックスへ・・。怒涛のようなこの流れに震えが止まらない。そして・・フィナーレ!!私も最後の声を振り絞って、叫ぶ。まさか、彼らのライブでここまでクビ振り、声枯らすまで叫ぶことになるとは思いもしなかった・・。
前に出てきて、丁寧に前列ファンの握手に答えるメンバーたち。BGMには「雨に唄えば」が軽快に流れている。いや〜いいコンサートだった・・・。満足そうな笑みを浮かべて引き上げてゆく彼らを見送りながらも、私の頭の中にはまだ「Wait・・」のピアノが流れ続けておりました。

あ”〜〜〜終わってしまった〜〜〜!でも大満足!!初日しか見てない人には申し訳ないけど、今日のほうが全体的には盛り上がったかな?いや・・二日とも見たからこそのこの満足感なのかもしれないっすよね。初日と今日では被った曲は一曲目のみ!ここに、彼らの心憎い演出の妙があるんですよ〜!はっきしいって、次回は全公演行く羽目になるんではなかろうか(笑) 今日、ここまで変幻自在のセットリストをぶつけてくるバンドもそういませんからね!

しっかし、やっぱこいつら人間じゃね〜〜(また言うか・・・)っつか、これほどの脅威のテクニックを誇る彼らだからこそ!の、このスペシャルセット・・変幻自在のセットリストなんでしょうね。ほんと人間離れしたテクニックを持つ彼らがうらやましいっすよ。たとえば・・・曲作りなどの強烈なプレッシャーから開放されたときの彼らの老後・・って、そりゃ楽しいだろうな〜〜って思ってしまうのです。・・・なんでって?どんな曲でもちょちぃのちょいとコピーできてしまうんだから(笑)・・・と、訳のわからんことを想像する私なのでした・・(-_-;)

最後に・・・・
今回のこのスペシャルセットを見れなったDPファンの方・・私なんぞがこのセットリスト満喫してしまって、ほんと申し訳ない〜〜!!


Set List

1. The Root Of All Evil
2. Never Enough
3. Another Won
4. Just Let Me Breath
5. Lie
6. Raise The Knife
7. The Spirits Carries On

-Intermission-
(Deep Purple..Live In Japan)
8. Highway Star
9. Child In Time
10. Smoke On The Water
11. The Mule
12. Strange Kind Of Woman
13. Lazy
14. Space Truckin'


-encore-

15. Wait For Sleep
16. Learning To Live


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