2005.7.31 なんばハッチ



開場時間の17:00・・もう、マーチャンに目もくれず、ドリンクにも目もくれず会場内に猛然とダ〜〜ッシュ!そして、あっさりとウルフ側の最前列に陣取る。「やったぜ!」と一人微笑むも、開演までの一時間・・ぼけ〜っと待つこの時間が辛い(涙)みんなはどの辺にいるのかいな?最前列といえば、去年のアンスラの時にひどい目に会ったので・・少々不安もあったのですが、まぁ今回は年齢層も高いし(汗)そんなぐちゃぐちゃにはならんだろう・・と楽観気分のワタクシ・・・。BGMは、秋の来日の宣伝なのか・・チルボドが延々と流されている。「Needled・・」が3回くらい連発で流された時は「もうええっちゅうねん!」とも思いましたが、先日東京でお会いした「ともゆ〜さん」をなぜか思い出して、にんまり(笑) あと、場内アナウンスでモトリークルーの来日公演を宣伝してるお姉ちゃんが、ヴィンスの事を、「ヴァンス・二ール」と紹介した時は、会場みんな吉本新喜劇ばりに、ずっこけましたね(笑)そんなこんなで開演時間が迫り・・チルボドがヴォリュームアップされると、会場のテンションも徐々に上がってきた〜〜。後ろ振り向くと、結構お客さん埋まってる!!「ええど、ええど!」やはり、あの伝説の大阪公演再び!ってな感じで、みんなで盛りあがりたいっすもんね!!で・・・暗転〜〜〜!きた〜〜〜!!

不気味なBGMとともに、Dsのステファン(シュヴァルツマン)が登場し、
「Starlight」のリフが鳴り響く!そして、ウルフが、ハーマンが、ピーターが元気いっぱいにステージに駆け込んできった〜〜!ウドがのっしのっしと登場すると、もう会場はヒートアップ〜!最前線にいながらも、各パートの音も物凄くクリアだ!サビはもちろん「すた〜〜らい〜!」の大合唱!!ウルフとハーマンのツインリードもかっこえ〜〜!しかし・・後ろからかかる圧力が凄まじい・・・苦しい〜〜〜(涙)会場の中年軍団の気合も凄まじいっす〜!!!続けざまの「Living For Tonight」では、早くもあのおなじみのフォーメーションが炸裂。やっぱかっこえ〜〜!正直、ハーマンだけがあってなかったけど、Ds前に同じ軍服姿の弦楽隊が、整然と並んでのこのパフォーマンスは、まさしくアクセプトならでは。一時、こんなパフォーマンスやるのって・・・世間一般から見る「メタルのダサさの象徴」みたいな感じでしたが、「何をいうかぁ〜!!かっこえ〜〜もんはかっこええんじゃ〜〜!」と、このときばかりは街頭で叫びたかったっすよ(笑)

ここでウドのMC・・・ウド・・お腹がかな〜り張り出してるんですけど(涙)まぁ・・ウドだからいいか・・・(謎)う〜〜さすがに貫禄充分っす。そして、
「London Leatherboys」がコールされる。会場のテンションもますます上がっていく・・そして、最前列に対する強烈な圧力も上がっていく・・ぐるじぃ〜〜。おまけにいつしか、ストレートロン毛の兄ちゃんが私の横に割り込み始める・・。「おのれ〜〜こやつ!」と変にライバル心剥き出しのわたくしでしたが、後ろからの圧力にも耐えなければいけないし、この割り込みロン毛男との壮絶なバトルにも勝利しなければいけない・・・そんな前線の「小さな戦争」を更にあおるかのように、ウルフがあのイントロを奏で出す。うおお〜〜「Metal Heart」だ。まだ4曲目でずぜ〜〜ウルフさんよぉ〜。1985年発表のこの曲・・・この2005年に「It's 1999 The Human Race Has To Face It!」と歌うウドの気持ちやいかに!ってな事は、考えてる余裕無し(笑) ジャッジャッジャ!メッタルハァ〜〜!!ジャッジャッジャ!メッタルハァ〜〜!!と叫ぶ喜びを噛み締める。 この一週間、私の周りでは「こんにちは」の代わりが「めったるはぁ〜!」でしたから(笑)←自分だけかも(-.-;) そしてきたぁ〜!ウルフのソロ・・・「エリーゼのために」はギターのフレーズにあわせての大合唱〜〜。 そして同じアルバムからの「Up To The Limiti」ではそのリフの切れ味を堪能!続く「Flash Rockin Man」のサビは当然「ふら〜しゅろき〜んめ〜〜〜ん♪」の大合唱!彼らの曲ってほんと、どの曲もサビを一緒になって歌えるからいいっすよね。きっと、アクセプトを全然知らないメタルファンが、彼らのライブ見ても、きっと楽しめると思うんですよ。それこそが、バンドと会場との一体感を演出する要因の一つかもしれないですね。

ステファンの怒涛のドラミングではじまる
「Breaker」も凄かった!猛烈なノリで突っ走りつつ、哀愁溢れる印象的なサビ・・・くぅ〜〜たまらん!もう割り込みロン毛男の髪の毛が自分の口の中に入ってこようが(笑)右手がポールにぶち当たって激痛走ろうが、この際関係なし!もう壊れかけのレディオ・・じゃなくて・・わたくし(大汗)早くも息切れかも・・・。そして、ピーターを残してメンバーが去っていく。ベースソロだ!といっても・・・ほんと短いもので、いきなりAC/DCの「Hells Bells」や、Iron maidenの「Number Of The Beast」をお遊びで挿入したり、ほんと茶目っ気たっぷりで好感持てましたね〜〜。そして、ベースのあのフレーズに・・・ウルフのピッキングハーモニクスが絡んで「Head Over Heels」がはじまる。続く「Neon Nights」・・このへんはじっくり聴きたい・・・っつか、ちょいと休憩さしてくれ!!最初から突っ走ってきた中年前線軍団もちょいと落ち着く(゜ー゜;)・・・

更に、鑑賞タイムは続く(笑)私、個人的にも結構楽しみにしてた、ウルフのソロタイム・・というより「クラシックメドレー」タイムですな。「Bolero〜 Sabre Dance〜 Hall Of The Mountain〜 KingPomp And Circumstance」のメドレー・・と、書いても何の曲やらわからんかもしれませぬが、聴けば誰もが知ってるクラシックの名曲ばかり・・。行進曲でもあるボレロの高揚感もたまらないし・・なんといっても「Pomp・・」すなわち「威風堂々」の感動・・・う〜〜ん、素晴らしいインストタイムでしたよ〜。そんな感動の余韻に浸ってる我々をウドが戦場に引き戻す・・・「レストレス・・え〜〜んど?」勿論・・「わ〜〜いるど!」 
「Restless And Wild」だ!
再び息を吹き返す中年前線軍団・・(もうええって?)・・あ”〜〜やっぱしくるじぃ〜(涙)しかし、れすとれ〜〜す・・れっせっすわ〜〜い♪の合唱はしっかりこなす。メドレー形式で
「Son Of A Bitch」へ曲が流れると今度は・・「さのばび==っち」の大合唱!苦しいけれども・・し・あ・わ・せ♪押しつぶされそうになってへろへろになりながらも、なぜか「笑顔」・・という不気味な光景がきっとあちこちで繰り広げられてたんでしょうね〜〜!

なんといっても、メンバーも笑顔・笑顔だし!例えば、スコーピオンズの大阪公演のときにも思ったんですが、メンバーのうれしそうな笑顔見ると、こっちも物凄く幸せになれますモンね。特に、ウルフの笑顔がよかった!しばらく音楽業界から遠ざかってた彼だけに、これだけ盛り上る観客の前でギターを弾けることへの喜び・・みたいなものを噛み締めているかのようでしたね!笑顔だけでなく・・・ん〜〜、ウルフはやっぱかっこいいわ〜。ギターを弾くしぐさといい・・・いくらツルッぱげであろうと((゜ー゜;))・・やっぱかっこいいわ〜〜(笑) そんなウルフが自分のまさに目の前・・手を伸ばせば届くところでギターをかき鳴らしているんだから、ほんと私は幸せものです。ほんの1m向こうに彼がいる・・・だから、彼のちょっとした表情の変化さえも手にとるようにわかるんですよね。ウドとのアイコンタクトとか・・ちょいとリズムが狂ったのか、ステファンをチラッと睨み付ける表情とか・・我々の合唱が決まった時に見せる満足そうな表情とか・・・。これぞ、最前線の醍醐味!(苦しいけど・・苦笑)

ジャジャッ!ジャジャッ!ジャジャッ!ジャジャッ!じゃじゃじゃ〜〜・・のリフではじまる
「Turn Me On」では、途中で絡んでくるベースが淡々としているのにかっこいいんっすよね〜〜。そういえば、ベースのピーター・バルデス・・彼だけは昔から風貌変わらないな〜〜。黙々とヘドバンしながらベース弾く姿が渋い!彼もよく私の目の前に来てくれたんですよ!どの曲だったか・・目の前でベースのヘッドを私に突き出してくれて、好運にもベースに触る事ができたし!!!それに、彼って演奏しながら自分に気合入れるかのように、リズムにあわせて「おい!おい!」みたいな感じで掛け声かけてるんですよ!演奏中に彼の「生声」が聴けたっていうのも、ある意味・・前線の醍醐味!(苦しいけど・・苦笑)

そして、
「TV War」が発火点となって、ライブは一気に佳境に入っていきます。この曲での流れるようなウルフのギターソロは、鳥肌モンでしたよ。ブランクなど感じさせないウルフのプレイ・・・アクセプト云々は別にして、彼にはやっぱこの世界に留まってほしいなぁ。続く、「Monsterman」での、盛り上がり・・・やっぱ、ここ日本での「ロシアンルーレット」アルバムの人気は凄いんだな〜・・と実感!この曲に限った事ではないですが、彼らの地響き重低音コーラスの迫力は、これまた鳥肌モンでしたし、その重低音コーラスと我々会場の大合唱とが絡み合う瞬間の、化学反応・・とでもいうのかな?・・その瞬間の感動ってのは、ほんと言葉では言い表せないほど凄まじかったです。

続いて演奏された
「Lovechild」・・・正直言って、今の今まで・・名作「Balls to The Wall」の中においては、自分自身そんなに大好きな曲ではなかったんですけど・・・すんませんでしたぁ!!今日という日にこの場所で・・目の前で演奏された「Lovechild」のなんと素晴らしかった事か!なんでかは解からないんですけど・・サビのメロディ・・そして、Gソロ・・なんか今までぼやけた感じでしか印象に無かったフレーズが、突然くっきりと形をなして入り込んできた・・とでも言いましょうか??各人にとっての名曲って、突然こういった形で出来上がっていくものなんでしょうね!ってなことで当然大盛り上がりだったこの曲・・・しかし、山場はまだまだ!ウドが突然「は〜〜いでぃ・・?」と歌いかけると・・もうみんなわかってますがな〜〜!!「は〜〜いでぃ〜はいど〜〜はいだ!」「ハ〜〜イディ〜ハイド〜ハイダ!」「ハイディ!ハイド!ハイダッタラララッタッタッタッタ・・・」・・・もうウドは指揮者と化してるし(笑)これを4回ほど繰り返した時・・おなじみウドの絶叫〜〜〜「ウキャ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」そして、狂気の「Fast As A Shark」が炸裂だ!もうわけがわからいほど、首をぶん回す。正直、ウドのVoはメロメロ・・だけど、この際もうそんなことはどうでもよろし・・私も動かなくなってきた首を必死でぶん回し・・握り拳の作れない右手を振り回す!左手は、隣の割り込みロン毛男の頭の上(笑)ともかく凄すぎ・・!!Gソロでは、ハーマンの弦がブチ切れるし・・こうして狂乱のシャークが終了・・・メンバーが去っていく・・・。

はぅ〜〜・・・茫然自失・・・・。皆も同様ながら、まだまだこれからっす。ただ、私の右手の状態がこんなんなので、手拍子ができないのが哀しいところ。そこはもう声という武器を使うしかない・・・あくせぷとぉ〜〜!と彼らを呼ぶ。そして、彼らが演奏し始めたのが
「Princess Of The Dawn」もうこの曲最高っすよね。このミディアムテンポの緊張感・・。アンプの上に仁王立ちのピーター・・・ウドの囁くような歌がまた威圧感をともなって我々を襲う・・・逆に、サビ・・中盤の掛け合いでは一丸となってバンドにお返しする会場!!こ、これぞ!ヘビーメタルのライブなのだ〜〜!お〜〜お〜〜おお〜〜お〜〜お〜〜♪の合唱が・・「プリンセス!プリンセス!プリンセッオブダど〜ん!」へと静かに変わる瞬間・・わたしゃもうこの世の天国を見た(笑) 一転してお祭り騒ぎの「Burning」では・・私は現実の苦しみを味わった(涙)割り込みロン毛男との戦いはまだまだ続いていたのですが(苦笑)今度は真後ろから、私の肩にずしんと両手が覆い被さってくるし・・・もっともこれは肩たたき効果があるのか、ちょいと気持ちよかったりなんかしたのですが(笑)

そしてついに、最期のアンコール・・・・ウルフが・・「あの」リフを刻みだす!「ジャッジャジャ〜ジャジャ〜!ジャッジャジャ〜ジャジャ〜!ジャッジャジャ〜ジャジャ〜!ジャ〜〜ンジャ〜〜ジャ〜〜ジャ!」もう最後はこれしかない!!てんで
「Balls to The Wall」・・・ライブ前予想では、自分はこの曲できっと泣くだろうな〜〜と思っておったのですが(汗)いやいや・・出てくるのは笑顔のみ!もうなんか知らんけど、うれしゅ〜てうれしゅ〜て(笑) 「Watch The Damned〜!」「ごぉ〜っどぶれっしゃ〜!!!」「They're Gonna Break Their Chains〜〜」「へ〜い!!」の掛け合いが、たのしゅ〜てたのしゅ〜〜て!むろん・・「ぼぉ〜とぅだうぉ〜〜る!」も大合唱〜〜!この一週間、私の周りでは「こんばんは」の代わりが「ぼぉ〜とぅだうぉ〜〜る!」でしたから(もうええって・・汗) しかし、この曲の持つ「力」の凄さ・・・ライブではなおさら実感しますね。「うぉ〜〜うぉうぉ〜〜お〜お〜うぉ〜〜お〜お〜お〜〜」の合唱はもう限りなくやっていたかった・・・。演奏を止めて天を仰ぎ・・目をつむって、我々の合唱を聞き入るメンバー・・・コブシ突き上げ・・ただただ唄い続ける会場・・・今まさに20年前の再現が繰り広げられている・・・ノスタルジーじゃなくて、まさに現実として繰り広げられている・・・ああ・・あかん・・やっぱ泣きそう・・・・。というか、「たのむ〜〜終わらないでくれ〜」と心の中で叫んでましたよ、ほんと!・・でも、現実は厳しい・・・とうとう曲が終わりを迎えてしまった(涙)寂しいけど・・くぅぅぅ〜〜満足!メンバーもほんと嬉しそうな笑顔を見せてくれている!メンバー五人が中央で肩組んでカーテンコール・・・。アクセプト・・・これでほんとの見納めだ!と、思い、このシーンを必死で目の奥に焼き付けねばならん。そして、ついに去って行ってしまった彼ら。

私・・ここで自然と
「Bound To Fail」の、あのメロディが頭の中で、流れ始める。実際アウトロで流して欲しかったのですが、もう自分で勝手にやるしかないっすよね(笑)が・・ここで・・・・ほんとうに会場のどこからともなく、同じフレーズが歌いだされる!「おおお!!!みんな、同じこと考えていたのね!」人類皆兄弟・・メタラーみな兄弟!とはこのことよ!ところどころで、あのメロディが歌いだされ・・ついにはとうとう大合唱に・・・。もう客電もつき、ステージの撤収も始まっているけど、いいのだ。あとは、この声がメンバーに届いてくれた事を祈りたいっすね。いやきっと届いてると思う・・・。まさしく、我々が「Staying A Life」の再現をしてみせた素晴らしいこの瞬間・・・ほんと感動しました!最近・・メタル離れが進んでる・・と思われる大阪・・・いやいやまだまだ熱いぜ!

そして、すでに解散しているバンド・・・アクセプト・・・これっきりの再結成であるにもかかわらず入魂のライブを見せてくれてありがとう〜〜〜。ただ・・・本当の再結成はもうしないでほしいな。まさに自分勝手な思いなのだけど、この20年間のうやむやが今日とうとう消え去ったわけであります。この素晴らしい2005年のライブを新たな伝説として、自分自身留め置きたいんですよね。最後の最後に会場一体となって歌った「Bound To Fail」・・・・「きっとまた素晴らしいライブを見せてくれ!」との思いで歌った人もいたことでしょう!私は・・というと、彼ら・・アクセプトというバンドへの「さよなら」の意味を込めて歌いました。でも、ライブが終わった寂しさは当然あるものの、アクセプトがこれでほんとうに終わり・・・ということへの寂しさは不思議とそんなにないんですよ。なぜだかわからんのですが、妙なさわやかさを持って、彼らをお見送りできたんじゃないか・・と。ともか〜〜く、今日のライブが素晴らしかったからこそのこの感想なのですわ!ん〜〜ありがとう〜〜〜!そして、
さようなら〜〜〜!!


set list

1. Starlight
2. Living For Tonite.
3. London Leatherboys
4. Metal Heart
5. Up To The Limit
6. Flash Rockin' Man
7. Breaker
8. Bass Solo 〜 Head Over Heels
9. Neon Nights
10. Classic Medoley
11. Restless And Wild〜Son Of A Bicth
12. Turn Me On
13. T.V. War
14. Monsterman
15. Lovechild
16. Fast As A Shark
encore
17. Princess Of The Dawn
18. Burning
encore
19. Ball to The Wall
〜Bound To Fail〜


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