セットチェンジの間、デンジャーゾ−ンに留まったまま、ひたすら息を整える自分がかなり情けない(涙)早くも首の周りが張ってきたし・・・。
セットチェンジは、思ったよりも手間取っているようだが、私にとってはこれは救いだった(苦笑)しかし、バックドロップに、新作「DoomsdayMachine」のジャケットアートがドドンと登場すると否が応にも気分は盛り上ってくる。「ムフフ・・やっぱりオープニングは新作の流れで来るんやろな〜〜」と、来るべきそのときを想像すると、もうたまりまへん!トリビアムのときもそうだったけど、BGMは延々とドリームシアターの「オクタヴァリウム」アルバムが流されている。そしてこのアルバムの最後を飾る「オクタヴァリウム」(長い・・笑)が終盤にさしかかったところでついに場内暗転!
く・・来るか〜?エンタ〜〜ザマスィ〜〜ン!?・・・・ん?・・・・あれ?
荘厳な、合唱団のクワイアをフューチャーした美しくも不気味なSEが流れ出す。赤く照らし出されたステージ・・・。かなり引っ張って・・Dsのダニエルが登場!したかと思うと、いきなりはじまったのは、な・な・なんと!?「Nemesis」??だぁぁぁ!!裏かかれたぁ〜〜!私的には今日のハイライト・・と思ってたこの曲の登場にいきなり出遅れる私・・。自分的には・・Enter The
Machineで興奮が徐々に高まり・・そして「Taking
back・・」の怒涛のイントロへ・・そして引っ張った末についにアンジェラ姐さんと〜〜じょ〜〜!「うきゃ〜〜〜あんじぇらぁ〜♪」・・・・ってな展開(笑)を夢想してたので、いきなりのこのアンジェラ登場には、「ちょ・・ちょっとまってくり〜〜・・心の準備がぁ〜〜」状態になりました(−.−;)
PAの調子が整わないのか、Gの音が聴き取りにくいものの、ダニエルの怒涛のツーバスにハッと我に帰る私・・。そしてその機関銃のようなツーバスに煽られるかのように、沸騰する会場!さらに、心をわしづかみにするあのサビ・・
「One For All !! All For One !」「ウィ〜ア〜〜ワン!ンネメシッス〜!」は当然大合唱ながら、あの泣きまくりのギターフレーズをシンガロングするお客もいたりして、凄い事になっておりました!ギター&ベースのユニゾンプレイのところでは、早くもモッシュピットが出来上がり、当然私もその渦の中に巻き込まれる・・(っつか、自ら喜んで飛び込んでいった・・って噂も)しかし、その後の美しい「オンリーギターパート」では、みんながピタッとその動きを止めて、その美旋律に聴き入ってたのが微笑ましかったな(笑)
しかし・・このいきなりの「裏かき攻撃」には参ったぜ〜〜。続く「Heart Of Darkness」でも、まだネメシスショックを引きずってましたもん。この曲の後半部分あたりから、PAの調子がよくなってきて、彼らのバンドサウンドもクリアになってきましたよ!
ここで、アンジェラのMC・・「デス声じゃない彼女の素の声」を聞く機会なんて、ライブでしか体験できないので、耳の穴かっぽじる(笑)そのあまりにも女性らしい(当たり前か・・)声・・あの狂犬の唸り声のようなデス声・・とのあまりのギャップが妙に嬉しい私なのでした(変態?)そして、彼女がコールした次の曲は「Dead Eyes See No Future」!いや〜〜、この曲、盛り上ったな〜〜!今日最初の山場だったかも・・。メロディアスなギターフレーズにのって「で〜〜っどあ〜〜い!」「しーのーふゅ〜〜ちゃ〜〜!」と叫べる幸せをかみしめる(笑)終盤のマイケルのギターソロには鳥肌たちまくりでしたよ!
CD同様、金属音のS.Eに続いてはじまった「My Apocalypse」(これまた、マイケルの泣きのギター・・そしてフレドリックとの美しいハーモニーに感動!)を挟んで、再びアンジェラのMC・・。いや〜〜・・・やっぱたまりまへん・・・ん?もうこの話はええって?すまぬ・・(−.−;) そして、 「一緒に歌ってね〜〜ん」(大汗)みたいなMCで「Burning Angel」が始まると、もうさっそく、あのギターフレーズの大合唱が沸き起こる!この曲に代表されるように、アーチってほんとギターと一緒に歌える曲が多いんですよね。ブルータルでありながら、決してそのメロディ至上主義は譲れん!というマイケルの意地が見えてきたひと時でした。ギターソロに入るところの「ギュイ〜〜ン」には、ヒキツケ起こしそうになるくらい・・キマシタ(笑) しっかし、こうも最初から立て続けにマイフェイバリットソングを叩きつけてくれるもんだから、わたしゃもう体力の限界を迎えつつあるかも・・。
と・・ここで、天の助け!ドラムソロ!・・・ダニエルには申し訳ないけれど、ここは休憩さしておくれ・・・。でもクラシカルなS.Eにあわせての、このDsソロは、ライブの流れを断ち切らないいいアイデアだったすね〜。そのまま「Taking Back my Soul」になだれ込む演出もお見事!こっちにとっては、少ししか休めなかったので・・辛いものがあったけど(苦笑)・・な〜〜んて、そんなことは言ってられませんことよぉ〜〜!!!この曲と、その次に演奏された2ndアルバムの「Diva Satanica」あたりは、今日一番のデンジャータイムでしたね!「Diva・・」のはなつ猛烈なパワーが我々の狂気を引き出したのか・・もう、この付近、えらいことになってました。前方3列くらいまでは、ひたすら前へ前へ・・と押し寄せ、それによって空いた後方の空間では、熾烈なまでのモッシュワールドが繰り広げられる・・。もう足踏まれるは・・どつかれるは・・終いにはヘッドバットかまされるは・・で、なんかオヤジ狩りにあってる気分だったぞ(笑)
と・・ここで再び天の助け(笑)・・マイケルのギターソロ!これまた、無意味な早弾きソロタイムじゃなくって、彼特有のためまくった哀愁溢れるスローフレーズが炸裂!彼の搾り出すかのような、はたまたむせび泣くかのような渾身の一音一音が、急上昇した会場の危険な雰囲気を、優しく包み込んでいくかのようでしたね。メロディを大切にする彼の本領発揮といったところでしょうか!?なんか、ゲイリームーアなんかを思い出させる素晴らしいソロタイムでした。
ところがどっこい!続く「I Am Legend/Out For Blood」、そして「昔の曲やるわよ〜〜ん」(笑)というMCで始まった「Bury Me
An Angel」で、再び会場大爆発!!飴とムチじゃないけれど・・なんかアーチエネミーに自由自在に操られている・・ってな感じですな。むろん、望むところじゃ!
新加入のフレドリック・オーケソン(読み方これでいいのかな?)のソロタイムもまたスローフレーズが印象的なメロディアスなものでした。彼のプレイが終わった時、マイケルが彼に歩み寄って、ポンと肩を叩いたシーンがなんか暖かくってよかったな〜〜。しかし・・このフレドリック!うまい!めちゃめちゃうまい!ステージ上での存在感の薄さは、こりゃもうしょうがないけれど・・クリス脱退という緊急事態に、ガスGを経て、その後を託されただけあって、さすがのテクニックを見せつけてくれました。こうなると、是非とも彼にはバンドに定着してもらって、今後彼のオリジナリティといったものを出していってほしいですね。デストラクションのシュミ−アみたいなぱっと見の風貌も私的にはかっこえ〜〜(笑)
風貌ネタついでに(笑)・・金髪を振り乱し、物凄い形相で叫ぶアンジェラ・ゴソウはやっぱ輝いている!今日はヘソ出しスタイルではなかったものの(-.-;)・・その日々の鍛錬によってシェイプされた肉体(Hな意味じゃないぞぉぉ〜!)のせいか、ステージ上での立ち居振る舞い全てがビシッと決まっている。この姿見てしまったら、そりゃ〜彼女にメロメロにもなりますわな(笑)・・・あと、ベースのシャーリー・ダンジェロ!そのでかい体でもって、狂ったようにヘドバンする姿が最狂のかっこよさでしたよ〜。そして、マイケル・アモット・・・なんか・・・赤毛のモナリザ?・・・・を彷彿とさせました(大汗)ちょっと(かなり?)おでこが危ない・・・・
おお〜〜っと!話がかなりそれてしまいましたね(笑)ライブに戻りましょう・・
ソロタイムを終えたフレドリックと、マイケルが寄り添うように弾き出した強烈なフレーズが、「Ravenous」の幕開けを告げる。ここでもまた印象的なギターパートにあわせて「お〜〜おお〜〜お〜お〜!」とシンガロングだ!無論、それに続く・・じゃーじゃっ!
じゃ!じゃーじゃっ!「レボナス!!」も大合唱!ん〜〜気持ちいい!そんなこんなで一旦ステージを去るメンバーたち。
そして、交互に絡み合うようなギターから、怒涛のリフに転ずる「Skeleton Dance」で、アンコールがはじまる。続けざまに「Dead Bury Their
Dead」へ・・・。バンドの音はめっちゃタイト、特に重戦車が突進するかのようなGリフが心地いいものの、会場は弱冠落ち着いているかも(汗)・・・おいおい・・疲れている場合ではないやろ〜?・・といいつつそういう自分は、結構ふらふらなのでした。が!・・・アンジェラが、どすの効いた声でこの曲をコールすると、たちまち息を吹き返す会場&私!!そう!「We Will Rise」!!!ヘッドバンギングするのに、これほど最適な曲があろうか!!もうこの時ばかりはモッシュは忘れて、ひたすら首を振りまくる。いや、上半身バンキングといった方がいいかもしれない。波を打ったように上下する会場・・・この曲の時は、私もほとんどステージ見てなかったすね。ふと横見ると、4.5人が肩組んでヘドバンしてるし(笑)ギターブレイクのところでは、アンジェラの強力なデスボイスが響き渡り・・更にそれにギターがかぶさってくると、もうこりゃ冷静さはどっかに吹っ飛んでしまいますわな!曲が進行していくのに比例して、会場のヴォルテージもどんどん上がっていくようでした。まさに、ライブにおいて更にパワーアップする曲の典型ですぜ、こりゃ!狂ったように首振りまくる私の周りの方々・・・そして・・・
ゴツン!(-.-;)
見事に前の方と私の頭同士が鈍い音を立てて激突・・・。「ら〜いず!」と叫ぶアンジェラの声が一瞬遠のくほど・・・気が遠くなる(笑)でもなんか気持ちいいの〜〜・・・。ボクサーがカウンター食らってダウンする時、たまらなく気持ちよくなる・・って話を聞いたことあるけど、それを身をもって体験したかのようでした(笑)・・・なんか、周りも気を使ってくれて・・曲が静かになる部分では、例の外人二人組の一人が・・「ダイジョーブデスカ?」と、声かけてくれたし。「おお!こいついい奴だったんや!」と、嬉しくなりましたよ。その言葉で現実に引き戻され、「ノープロブレム!」と、OKサイン出して、再びヘドバン大会に復帰したのでありました(汗)
こうして、もの凄い力を放射したこの曲も終了・・またステージを去っていく彼ら。まだまだ、返さないぞ〜〜。
そして、フレドリックが登場・・。左手にはマイケルが・・・ステージ上にはこの二人だけだ・・・。おもむろに、フレドリックが哀愁のアルペジオを奏ではじめ、マイケルのたまらんくらい、センチメンタルなギターフレーズが絡み合ってくる・・「Snow Bound」じゃ。ワウを使ってのそのタメまくり・・泣きまくりのマイケルのフレーズに、会場はただ呆然と立ち尽くして聴き入るのみ!ライターの火をともして、セキュリティに叱られた興ざめなお方もおられましたが(苦笑)・・・して、曲はアルバムの流れと同じように「Shadows And Dust」へ。ただ、このブルータルながら、ポップな味わいも感じるこの曲・・・好きなんですけれど・・・ぅぅ・・・コンサートのクライマックスともいえるこの場所に組み込むのはどうだろうか・・・??会場も、なんかとまどいつつノッテル・・・ような気が・・・。このままライブ終了なのか???と少々不安がよぎったところへ・・・おおお!!!続けざまにあのフレーズが〜〜!!!きた〜〜〜!「Fields Of Desolation」〜!っつか、この曲の哀メロギターパートのみでしたが((-.-;)・・・しかし、突然のこの展開にも早速会場は、このフレーズの大合唱をはじめる!バンドも演奏を止めて、この合唱を聴き入っている。なんか、先日のアクセプトのライブ・・「Ball
To The Wall」での大合唱を思い出し、感動!そして、とうとう終わってしまった・・・・。アウトロで「Enter The
Machine」が流される中(この曲、ここに持ってきたのね・・・)、メンバー全員がカーテンコール〜。ん〜〜アンジェラの笑顔がまた・・す・・て・・き・・(笑)マイケルも満足そうな表情を見せてくれたし、大阪公演大成功でしたね!
ただ、不満な点も少々・・・
ライブのオープニング・・う〜〜ん、やっぱしアルバムと同じ展開で来て欲しかった!っつか、個人的には、「Nmesis」は完璧なPAの調子で聴きたかったってのもあるんですが・・・。それと、あの名作「Burning Bridge」から、一曲も選曲されなかったこと・・。せめて「The
Immortal」「Siverwing」のどっちかだけでもやって欲しかった〜!さらに、アンコールの選曲・・・。例えば、「Shadows・・」のところに「Enemy
Within」あたりをぶちかましたら、きっと物凄い事になってたはず・・・。あれだったら、大げさな話・・・「We Will Rise」のあとに、「Fields
Of
・・・」をくっつけて終わっちゃってもよかったかも・・・。
とまぁ、不満も言っちゃいましたが、それはセットリストに関することのみ・・・。彼らのパフォーマンスに関しては言う事無しでした!アンジェラには終始釘付けだったし(笑)フレドリックもいいプレイしてた・・。シャーリーの存在感も凄かったし、ダニエルの正確無比かつ超攻撃的なリズムには圧倒されました。そして、マイケルのギター!!なんか、必死にギターヒーローを追いかけてた、昔の自分を思い出させてくれましたよ。彼も雑誌等で語ってましたが、メタルシーンにおいて、ギターソロがあまり重要視されてない現状・・それに真っ向から立ち向かうかのような彼の姿勢を、我々にたたきつけてくれたような気さえします。一応、デスメタル・・っつうジャンルに縛られがちな彼らですが、そのメロディにこだわる姿勢は貴重な存在!これからもっともっと、大きくなっていってもらいたいですね!がんばれ〜マイケル〜〜!!
こうして、現在進行形の・・そして更にこの先がモット楽しみなバンドのフルライブというものを、久々に体験したわけですが・・・、お〜〜い!お客さん少なすぎるぞ〜〜!それに、思ったより年齢層も低くなかったような・・・(-.-;)・・・若い衆〜〜〜何やっとるか〜〜!!これでは、日本のメタルシーンの将来が不安だ・・・
まぁ、ジジィの独り言・・ということで・・・大汗
最後に一言・・・更にアーチエネミーが好きになりました!!
無論・・アンジェラも・・(゜ー゜;)
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