フロッツというと、どうしても、「元メタリカのジェイソン・ニューステッドがいたバンド」という形容がついて回るのですが、彼らはジェイソン脱退後こそすっばらしい作品を出しているのですよ。そんなこと言いつつ・・私は彼らのアルバムは2ND「No
place For
Disgrace」と「Drift」しか持ってないので・・とりあえず雰囲気を楽しもう!
ギターのキ〜〜〜ンというハウリングがしばらく続いた後、「Drift」の一曲目「Me」でスタート!おお!いきなり知ってる曲だ!このアルバムは初期の音と異なりスラッシュメタルというカテゴリーからは大きく外れるものなんですが、生で聴くと大迫力!音も物凄くクリアで聴きやすい・・が、音でかい!凄いぞ〜〜。客席は気持ちよくノッテル・・って感じでそんなそんな危険な感じはしない・・・。
と・・ここで・・ステージ後方バックドロップがするすると降りてくる!おお?フロッツのロゴが登場だ!と・・思ったら。なんじゃこら〜〜〜??まるで、小学生が文化祭で使うようなしろもの(笑)しかも・・カタカナで、しかも・・汚い字体で「フロットサム アンド ジェットサム」と書いてある・・。というより、テープで貼ってある?会場はこのいかした演出に大爆笑(笑わせてど〜〜する・・)っつか、ここは大阪・・其のバックドロップが降りてきた時、みんなフロアにひっくり返りましたよ〜(笑)
とまあ、そんなウケ狙いしつつも、其の繰り出す音は屈強!続いて、きた〜〜〜!「No
Place For
Disgrace」だ〜〜!隠れたスラッシュの名曲といわれる(勝手に言ってるだけかも・・汗)この曲がはじまると、客もわかってるんでしょうね。みんな一気に盛り上がる。
しかし、VoのAK・・うまい!ほんとうまい!パンキッシュにはき捨てるようなVo,天高く突き抜けていきそうな超ハイトーン、どちらも自由自在!特に感動的な展開を見せる2NDの「Escape
From
Within」でのエモーショナルな歌いっぷりは、鳥肌もの。なんかジェフテイトを彷彿とさせましたよ。スラッシュというより、時に複雑な展開を見せる其の楽曲がスラッシュ版クイーンズライチなんて言われるのもうなずけるぞ(笑)
しばらく知らない曲が続くが、だれない。ほんと演奏も完璧だし、やっぱりここ数年でポンっと出てきたバンドではないっすね。さ・す・が!
ただ、客をあおるのに一役買っていたべーシストのジェイソン(あのジェイソンとは違うよ・・)、客を煽るのはいいけど、常にVoよりも前に出ているのはどうか・・と。他のメンバーもそんなに動きは激しくない・・が、とにかく其の音が凄い!客もなんか想像以上の迫力に圧倒されてるって感じですね〜。
こうして、彼らは全8曲演奏してアンコールもしないで、風のように去っていきました。が・・強烈に観客の心にインパクトは残していきましたね!この激動のシーンの中で一度もメジャーから落ちないで、80年代から今まで地味ながら活動してきた彼らの真骨頂を見せてもらいました。
全バンド終了後、ロビーにメンバーみんな出てきてファンと交流する姿も、好感持てたし・・あまり期待してなかった多くの人のハートをがっちりつかんだんじゃないでしょうか?
いや〜〜いいもの見せてもらった!
|